5スレ>>201(1)

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────────────────────────── 初めまして。俺の名前はレッド。 こっちは相棒のフシギバナ。 前に寄った町で妙な経験をしつつここまで適当に彷徨ってきた。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 さっそくだが完全に沈黙。 俺とフシギバナは・・・ 一般的な表現を使うと迷った。 「・・・・・・・・・なぁ、どれに行く?」 「・・・・・・・・・任せるわ・・・」 マップにも載っていない森のような所。 なぜ?と聞きたくなるような分岐点。 目の前には10通りの道があった。 「じゃぁ・・・ここにしよう」 そう言って左から4番目の道を選ぶ。 細い獣道を進むとしばらくして広い場所に出た。 目の前には11通りの道。 「ねぇ・・・この森・・・喧嘩売ってんのかな?」 フシギバナが非常にイライラしながらこぼす。 「まぁ・・・こうなったのは仕方ないし・・・楽しもうぜ?」 「けっ・・・」 一応元気付けては見たものの無駄だった。 非常にご機嫌ナナメなフシギバナ。 「ふぅ・・・お?なんかあるぞ?」 広場の真ん中に小さな枝が立っていた。 「・・・どう思う?」 フシギバナの口は開かれることなく、枝は折れた。 殺意のこもった足で踏み潰されたのだった。 「知らない」 噴火寸前・・・すぐに分かった。 本人は意識していないだろうが・・・フシギバナの手が常に光っている。 その光を見たことはあった。 萌えもんバトルをしている時。ソーラービームを撃とうとためている時の光だ。 (これはヤバいな・・・いつとばっちりがくるか・・・) 「レッド」 「な・・・なに?」 「行くわよ」 「は、はい!」 とにかくフシギバナの神経を逆撫でしないように注意をしつつついていく。 少し進むとまた広場・・・。 そこでは野生だろうか、萌えもんが待っていた。 「先に進みたかったら私を倒して・・・」 「邪魔」 フシギバナは話の途中にもかかわらずその萌えもんに触れる。 誰が見ても攻撃には見えないそのボディタッチ。 しかし・・・ 「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 野生の萌えもんは・・・消えた。 「ったく・・・」 「な・・・何したの?」 「見てたでしょ?触ったの」 「そ、そう・・・」 触れるだけで瞬殺出来る技を俺は初めて見た。 「レッド・・・町がある方向、分かる?」 「ちょ、ちょっと待ってくれ。ピジョン」 「ふぁぁ・・・久しぶりに外に出たわ」 あくびをしながら出てきたのはピジョン。 いつも一緒に行動しているがあまり出てくる機会はないという・・・なんというか切ない。 俺が言うのもなんなんだが。 「ちょっと空から見てきてくれるか?」 「それはずるいんじゃないの?自分の力で・・・まぁいいわ。」 「悪いな。ありがとう」 「別に・・・アンタのためじゃない」 そう言うと地面を強く蹴って空に飛び上がる。 翼が燃えているような赤色に染まっていた。 「分かったわ。2時の方向に町のようなものがあるわね。」 「おかえり。ご苦労様。」 「さっさと頂戴」 ピジョンは外で何かをするとすぐに要求を出す。 何とも言われずに差し出すのはメロンパン。 「ありがと。」 「じゃぁ中でゆっくり食べておいで」 「んむ・・・そう・・・させてもらうわ・・・あむ・・・」 ピジョンはメロンパンを食べながらぼーるへ戻っていった。 「・・・らしいぞ?」 「ん。」 短く答えるとフシギバナは両手をその方向に突き出す。 「・・・はぁぁっ!!!」 気合を込めた声を放ち、光を指の先へと集めていく。 すると・・・宙に浮く小さな光の玉が現れた。 「これなんだ?」 「よく分かんないけど・・・ソーラービームの凝縮版みたいなもんかな?」 念じたら出来るとフシギバナは笑って答えた。 「んじゃ、行こっ!」 小さな光の玉が真っ直ぐ飛んでいき・・・凄まじい大爆発を起こした。 「ちょっ!!!なにっ!!!!!!」 「爆弾みたいなもんだって!行こうよっ!」 フシギバナに手を取られて焼け焦げた森を走り抜ける。 その先には・・・町があった。 目の前から警察の方々の行進があったが・・・。

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