5スレ>>275

「5スレ>>275」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

5スレ>>275」(2008/03/04 (火) 20:55:47) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

桜舞い散る春、グラウンドに響く運動部の声。 その中の1つで、この学園でも特に人気のある部活が練習をしていた。 「はい、今日の練習はここまで。各自ストレッチしてー」 「「はーい」」 ストレッチを促してるのは、マネージャーにして副部長のマグカルゴ。 部長のはずのドードリオは皆と一緒にストレッチをしている。 「ん~、プラ~、マイ~、もっと強く押して~」 「いや、部長」 「もう少ししゃきっとできないんですか?」 「いいから押して~」 いつも笑顔が絶えない彼女と、勝利の女神と呼ばれているプラスルとマイナンのコンビ。 今日は風紀委員でいないがもう1人、トゲキッスもいる。 少々騒がしいメンバーである。 「ああ、1年生は明日からジャージ持ってきて参加してもいいから。ちょっと厳しいかもだけどがんばりましょう」 「は、はい!」 今年は特に元気な1年生が見学に来ていた。それが彼女、ブースターである。 「こ、これからよろしくお願いします!」 これからもっと騒がしくなるのかしら、とマグカルゴは思っていた。 マグが帰ろうと準備しているところに、あたしは話しかけた。 「マグー!一緒にかえろっ!」 「ああ、ちょっと裁縫部に用があるから先帰ってて?」 「それじゃーあたしも行く!いいでしょ?!」 「……いいけど、ドードーにあんまり迷惑かけちゃだめよ?」 「迷惑って、あたしが家事するほうが迷惑かかるしね!」 「いばって言うコトじゃないでしょ」 「厳しいなー、マグは!そんなこと気にしないでさっさと用事済まして帰ろ!ほらほらはやく!おいてっちゃうよ!」 あたしはマグの手を引き、駆け出していく。マグはもたつきながらもあたしについてきている。 そのときだった。 「痛っ……!」 マグの声が聞こえて、あたしは足を止めた。 「マグっ?!大丈夫?!」 「ううん、平気。ちょっと痛かっただけだから」 マグは大丈夫っていってるけど、あたしは心配だった。 あたしが無理をさせたのに、必死についてきて、痛がっている。 その怪我だってあたしがさせたのに…… 「…ごめん。ちょっと急ぎすぎたね。ゆっくりいこうか」 「うん、そうしてくれると助かる」 あたしたちは手をつないだまま、裁縫部の部室へと向かった。 「しつれいします」 「あれ~?マグカルゴにドードリオじゃない、どうしたの~?」 「…そっちこそ珍しいじゃない。バレー部はどうしたのよ」 「今日は~、こっちって決めてたの~」 裁縫部の部室に入ると、珍しくネンドールがいた。 ネンドールはバレー部だけど裁縫部も掛け持ちしてるから、別にいるのはおかしな事じゃないけれど、 普段こっちにはほとんど顔を出さないので、それは珍しいことだった。 「それに~、今日来たのはチア部のためなんだよ~?」 「えっ?それってどういうこと?」 「っということは、もしかしてできてる?」 「もうすこしなの~」  ??わけがわからない。 マグとネンドールは話がわかってるみたいだけど、あたしにはなんのことだかさっぱりわからなかった。 「何の話なのさー!教えてよー!」 そういうと、マグが呆れた様子で、 「あのねぇ、今度の大会用の衣装頼んでたでしょ?」 「ああ!そっか!そいえば頼んでたね!で、どんな衣装?!」 「まだできてないよ~」 チア部でつかう衣装は毎回裁縫部に頼んでいて、マグは今日それがどんな具合かをみにきたんだそうだ。 (あたしはそのことをすっかり忘れていたので、マグにはホント助けられてばかりだ。) 「じゃあ、今日は引き上げて明日また見に来るね」 「明日はバレー部にいくけどね~」 「うん、それじゃあまたね」 「ばいば~い!またねー!」 帰り道、ドードリオがいつもの様に色々なことを喋っている。 でも、いつもより元気がないように見える。 もしかしてさっきのことを気にしてるのかな? 私の怪我のことを…… 私が怪我をしたのは2年の秋頃、チアの練習中のこと。 ドードリオとスタンツをしているときに足を滑らせころんだのだ。 怪我名は骨折。全治2ヶ月でそんなに重たい怪我ではなかったけれど、後遺症が残ってしまい激しい運動ができなくなってしまった。 それから私はマネージャーに転向している。 チア部をやめようなんて考えつかなかった。 それぐらい私はチアが好きだったから。 ドードリオも同じだろうけど、怪我をさせたのは自分だと思い込んでいる。 きっと今でも。 「ドードリオ、あのね?」 私は勇気を出してドードリオに話しかける。 「ん?どーしたの?」 「あの時の怪我のこと、もう気にしなくていいんだよ…?」 「え……」 「あの時の怪我はね、ドードリオのせいじゃなくて私の不注意なの!だから…」 「でも!あの時のはあたしが…」 「もう…いいんだよ?そんなに気を使わなくても。私のことで気を使うことなんてないんだよ…?」 「でも、でも!」 「もう、いいんだよ。もう……」 「う…ひっく…ごめんね、ごめんね…」 あやまりながら泣きじゃくるドードリオ。 私はドードリオを抱きながら、泣き止むまでそうしていた…。 「じゃあ練習始めるよー。2人1組になってねー」 「「はーい」」 今日もまた、チアの練習が始まる。 今日からは私も少しやってみよう。 私の大好きなチアを。 大好きな友達と。  ~後書きという名の大反省会~ まずはじめに。 このSSでは、MTT氏、ぺる氏、A氏の設定を使わせていただいてます。本当にありがとうございました。 正直チアなんか見たことないし、やったこともないので圧倒的資料不足でしたorz なので、チアをしている描写はほとんどないです。 作中にでてくるスタンツとは組み体操のことだそうです。 結局、友情物語にしてみましたが、マグカルゴが主役になってる…? おかしいな、最初はドードリオが主役だったはずなのになー。 どこで間違えたんだろうか。 とにかく、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。 でわ、また次の作品でノシ

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。