5スレ>>522-2


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俺の家には萌えもんが一匹居ついている。
俺はトレーナーじゃないし、萌えもんを育てる趣味もないのだが…

「いちまーい、にまーい…」

やけに安いアパートだな、とは思ったが。
オバケつきとは思わなかったぞ正直。
先に教えてくれよ不動産屋。詐欺か。

「いちまいたりな…くない… 全部ある…… 死のう」

…そう、そこで首吊り自殺を図っているのが同居人のヨマワルだ。

「…本気だよー」

はいはいワロスワロス

「ひどい… えいっ」

どうやら物には一切触れないらしい。
それは首にかけたロープも例外ではない。

「…うぅ。もうやだ…」



見ての通り、この娘はかなりのマイナス思考。
しかもすぐに自殺したがる…が、ゴーストタイプなのでどうにも死ねないらしい。
見てるこっちはヒヤヒヤもんだが、いい加減もう慣れた。

んで今回はどうしたんだ?

「ゴースト萌えもんとしての自信をなくした」
ふーん。いちまいたりなーいと言いたかったの?
「うん… 一生懸命、お皿消そうと頑張ったのに…」
勝手にうちの皿消さないでください。
「どーせ私じゃ消せませんよーだ… あぁ死にたい」
っていうか何でまたそんな遊びをしてたのさ?
「確かにオバケにゃ学校も、試験も何にもないけれど… 暇なのよー」
働け。
「働いたら負けかなと思っている…わけじゃないけどやだ。」
散歩でもしてくれば?
「正直家から出たくない。…っていうか動く気も起きない」

うちのヨマワルは、こんな感じのダメ幽霊です。
あまり害はないからいいけれど…




んじゃ学校行ってくるー。
「えー、休もうよ」
却下。
「私が暇になるじゃん」
おとなしくお留守番しててください。じゃーね。
「ひどーい。行ってらっしゃい」
……あれ
「どうしたの?」
頼むから「くろいまなざし」でお見送りは勘弁な。家から出られん…




「暇だなー…」
「えいっ、ポルターガイスト現象だぞ~」

説明しよう。
このヨマワルはサイコキネシスを覚えているらしく、
それを悪用してポルターガイスト現象を起こしたりもする。
しかし俺が怒るので、動かしたあとは元に戻しているようだ。

「…見てる人いないのにやってもつまらないなー…」
「…暇だー…」
「…なんで私生きてるんだろ…」
「ビルから飛び降りて死のう…」


こんな根暗娘でも、たまには外出することもあるのです。
その理由がネガティブなものだったりするけれど。

「というわけで、デパート屋上に来てみました」
「柵をすり抜けて…っと。 あとは飛び降りるだけー。うん凄い高さ」
「…こわい」
「…やめた」

「たまたまやってたヒーローショー見て帰ってきました」
「すり抜けるから握手できませんでした」
「…もう死のう」

「…サイコキネシスで剃刀は動かせるけど」
「手首はすり抜けちゃうのよね… はぁ」




ただいまー。
「おかえり。ご飯?お風呂?それとも…私? もちろん全部無理だよー。」
とりあえず風呂沸かすのと炊飯器のセットかな。
「頑張ってー。私は寝るから」
何か出来ることないの? できればお手伝いの方針で。
「……「みやぶる」くらいなら」
ほぅ。一体何を
「……むぅ、タンスの裏にゴキブリがいるね」
…え?
「どうやら台所の裏が巣みたい、すごい有様だよー。 それから」
やっぱやめて…




「わーいご飯だー。食べられないけどね… 吊ってくる」
まぁまぁ落ち着けって。
「…最近は一人分多く作ってるよね?」
俺の夜食です。
「朝も一人分多かったのは?」
俺のおやつです。
「はー…気持ちだけありがと」
何のことやら。




「ちょっとだけ「みらいよち」してあげるね」
おぉ。
「キミはあと数時間で死に至る」
な、なんだってー!?
「……ガスの元栓開けっ放し」
おおぅ。ありがとう。
「役に立てた… ちょっぴり幸せ」



入居した当初は驚いた。いきなり萌えもんがいるんだからな…しかもゴースト。
しかしこいつとの奇妙な共同生活も、慣れてみればなかなか悪くないと思っている。
なんだかんだで話し相手がいるってのはいいもんだ。

「それじゃ、おやすみー」
うん、おやすみ…また明日。

…たまに寝ぼけて「かなしばり」されるのだけは少し困るが。


いわくつきのボロアパート…1万円/月
そこにいた幽霊 …priceless

貴方の家にもどうですか?
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