1スレ>>812


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「グヘヘヘヘ、よいではないかよいではないか」

「ひ、ひゃわっ!?た、助けてますたー!」

「おい、いい加減にしないと……」

「萌えもんとは己の欲を満たすためにあるのダバハァッ!?」

「ふぅ」

「……でかしたサンドパン」


やれやれ、十人十色とはよくいったものだ。萌えもんトレーナーにも色々いる。


萌えもんはポケモンの派生でありあくまで強さを求める奴。

人との交流を望み萌えもんになったのだからこそ信頼関係を深める奴。

人に近い形をとったことにより自分の欲望のままに追い求める奴。


しかしここまで欲求にストレートな奴がいるとは……世界は広いというかなんというか。
今日は萌えもんトレーナーの交流会に来てる。理由は二つ。
ここのところ人との交流がバトル以外無くなってたから、というのがひとつ。
他のトレーナーの情報を集めよう、というのがふたつめである。
が…………

「うちの馬鹿が迷惑かけてすまないな」

「未然に防げたしうちのサンドパンの地割れでお相こってことで」

「む……マスター。私はやりすぎたか?」

「たぶん問題ない。だよなえっと……」

「ギャラドスってうちのマスターには呼ばれてるぜ」

「OK、問題ないよな?ギャラドスさん」

「さん付けされるのも変な感じだな、呼び捨てでいい。
まぁ問題ないさ。うちの馬鹿マスターにはいい薬じゃねぇか」

「いい薬……ねぇ、普段からあんなんなのか」


その変態マスターのほうを見る。
地割れで完全に気を失ってるはずだがなぜだろう?恍惚な表情なのは気のせいか。
横でフシギバナが必死に介抱してるのを見るとやりすぎた感が否めない。

かと思えば他の連中はというといたってケロリとしているから不思議だ。
今話してるギャラドスはうちのサンドパンの荒業に関心してるほどだし
少し離れたところにいるフーディンはマスターの叫び声を聞いてもきにせず瞑想してる。

「人の萌えもんにも同じように接するのはどうかと思ったけどね。
まぁそれがうちのマスターなんだ」

とはライチュウ。そしてあなたも人の頭の上にのってるのはどうかと思うのですが?
まぁウインディが乗ろうとするのに比べれば全然軽いもんだ。
ガーディ時代に頭に乗せてたせいか未だにウインディは頭に乗ろうとするからな……

「…………」

ゴオオオオオオオオオ

「うわ」

「またいい具合に」

「こりゃ死んだかな」


フリーザーが降りてきたかと思えばまさかの吹雪。
しかも横にいるフシギバナにはかすりもしないという絶妙なコントロール。

……本当にこの人信頼されてんのかね。
俺はあんまり変なことしないようにしよう。長生きしようとは思わないが無駄死にも御免だ。



「ギャラドス」

「ん?」

「マスターに何でついてこうと思ったんだ?
俺には襤褸雑巾みたく扱われるマスターについてくお前らが少し不思議だ」

「ん~……気づいたらマスターはマスターだったしなぁ。
それにそっちの子たちだって理由があってあんたについてきてるわけじゃないだろう?」

「そうだな。俺の都合で捕まえてついてきてもらってるわけだ」

「捕まった時点で俺らに選択の余地なんてないんだよ。
捕まったらマスターは唯一人。ついてくだけさ」

「…………となると俺もうかうかしてられないか」

「なんで」

「おれはこいつらに愛想つかれたらやってけないだろうからな。
こいつら以上も以下もない。そりゃまぁ普段つれてけるのは6人だが、
家にかえりゃ他の奴らも待ってるんだ。俺はそいつら全員を失いたくない。
だがあいつらから見ればこっちの都合で捕まっていいように使われてるんだ。
逃げたいと思ってるかもしれないだろ?」

「大丈夫だと思うぜ?うちのとこに比べりゃだいぶ信頼関係があると思うが」

「そう言ってもらえると助かる」

「こっちとしてはそっちに自分を引き取ってもらいたいよ」

「まぁうちの変態マスターと比べたらかわいそうだけどずっといいトレーナーっぽいしね」

「じゃあこっちにくるか?」

「いや」

「まさかぁ」

「言ってることと矛盾してんな」

「俺のマスターはあそこで伸びてるあいつだけだし」

「私もそう」



なんだかんだ言いつつ慕ってんだな。
俺とは違うタイプのトレーナーだが…………
萌えもんたちにも色々いるんだ。もしかしたら俺が異端なのかもしれないしな。


「さてと、んじゃこっちはそろそろ行くわ。
そちらさんのマスターによろしくと伝えといてくれ」

「任せときな」

「頼むよ」


「あぁ、ふたつの肉まんが宙に浮いている……っ」

「ま、マスター!?それはフリーザーさんの」


ピシイイイ……


空気が凍る音がする。
もう冬だがまだ雪の季節じゃないはずなんだがな。

―――――

―――


今日はなかなかいい収穫だったかもな。
俺にはあぁいう接し方はできそうにないけど。
もしかしたらこいつらにもそういう接し方した方いいのかもしれない。


「ねぇますたー?」

「ん、どした藪から棒に」

「ますたーもあの人みたいなことしたいって思ったりする?」

「……蛇までついてきたか」

「え?」


得るものもあったが失うものもあったな。
前言撤回。収穫があったとは言い難いようだ。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。