「いけ!ピカチュウ!10万ボルトだ!」
「うん!あたれー!」
「きゃー!! もうらめぇ・・・」
見事に10万ボルトは急所に当たり、相手の最後のもえもんが倒れた。
ピカチュウ(以下ピ)「やったよ。かったー!」
俺「ああ、よく頑張ったよ!」
ピ「うん・・・これで・・・」
と、その時
ふらっ・・・ドサッ
俺「! ピカチュウ?! ピカチュウ??!!」
ピカチュウの額に手を当ててみる
俺「・・・熱が高い・・・! すぐに近くのポケモンセンターに!」
数分後、ポケモンセンターでは診察が始まっていた。
ジョーイさん(以下ジ)「うーん・・・これは・・・」
俺「何か判ったの?!」
いつもと口調が変わってる・・・それほど俺は焦っていた。
ジ「これはこの土地のポケモン特有の病気。所謂、風土病よ。明日には完治するわ」
ジョーイさんは宥めるようにゆっくりした口調言った。
俺「ホッ・・・良かった・・・」
ジ「但し、今日一日は安静ね。わかった? 入院用のベッドを一個貸してあげるから、そこで看病してあげて」
俺「はい!」
こうして、ピカチュウを看護する一日が始まった。
ピ「ごめんなさい・・・ごしゅじんさま・・・わたしのために・・・ごしゅじんさまや・・・みんなのいちにちを・・・ぼうにふっちゃって・・・」
俺「いいんだ。そんなこと」
ベルトの方からも「構わないよー」という声が聞こえてきた。
俺「それより・・・俺の方こそごめんな・・・熱があることに気付いてやれなくて・・・」
ピ「えへへ・・・いいよ・・・そんなこt」
俺「良くない!」
俺はピカチュウの言葉を途中で遮った。
ピ「・・・ごしゅじんさま?」
俺「・・・もし、お前がいなくなってしまったら、俺やこいつらがどんだけ悲しむか・・・」
俺「お前がいなくなったら・・・俺は・・・俺は・・・」
俺の言葉はここで途切れた。
暫くして
ピ「ごしゅじんさま、かおをあげて」
言われるままに顔を上げた。
ピ「ありがとう、こんなにもわたし・・・ううん、わたしたちをおもってくれて・・・」
ベルトからも同調するような雰囲気が伝わってきた。
俺「あ・・・当たり前だろ! トレーナーって言うのはな・・・」
突然そんなことを言われて、しどろもどろになる俺。
ジ「トレーナーの皆さん。夕食の準備が出来ましたよ」
ジョーイさんの夕食の時間を告げるアナウンスが聞こえてきた。
俺「ん、もうそんな時間か・・・」
少し考えた後に、ベルトからもんすたぁボールを取り出して、パーティー全員を外に出した。
ピ「・・・ごしゅじんさま?」
俺「俺はもう暫くピカチュウの看護をしてるよ。リザード。みんなのことを頼んだよ」
リザードは「わかったわ」と答えた。
ピ「・・・ごしゅじんさま・・・ありがとう・・・」
ピカチュウの目には涙がたまっていた。
俺「こらこら、泣くのは悲しいときだけだって・・・」
数時間後、ジョーイさんが一人だけ来てない俺の様子を見て
ジ「あらあら、こんな所で・・・うふふふ」
ジョーイさんがそこで見たのは、ベッドで寝ているピカチュウと、ピカチュウと手を繋いで、添い寝している俺の姿だった。
次の日
ピ「おはよう。ご主人様」
俺「ああ、おはよう。ピカチュウ。容体はどうだ?」
ピ「ばっちりです。今日は昨日の分まで頑張ります!」
俺「そうか。まぁ、病み上がりだからあまり無理するんじゃないぞ」
ピ「は~い」
俺「じゃあ、行くか!」
ピ「オー!!」
終わり
後書き
ピカチュウいいよピカチュウ←
あのライチュウに進化するからツンデレだろうよ思ったのに、重大な壁に当たりました。
ツ ン デ レ っ て何 ? ど う 書 け ば い い の ? ?
っていう馬鹿の壁に当たりました。性格は「すなお」です。ツンデレファンの人に謝ります。御免なさい!
もっと精進します・・・
最終更新:2007年12月11日 22:06