5スレ>>709


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―――この世界は腐っている。

 理由?
      決まっている……―――


   コ ス チ ュ ー ム 愛 が 足 り な い 。

そうだ、コスチュームである、その愛を、この機会に、炸裂させようではないか。

―――これは、その為の祭り、そう……。

【コスチューム祭開催】

その宣言である。

さぁ、集え、コスチュームを愛する萌えもんマスター達!

今こそ、その二つの愛をここに捧げるのだ!

我々の底力、見せ付けてやろうではないか!

私はその尖兵であり、その為の道を作っておこうと思う。

我が後に続くがよい、萌えもんマスターよ!



― ― ― ― ―



朝起きたら、枕元に何かあった、何だろうな。

俺にはどうしてもこれが、ウェディングドレスにしか見えない、男の俺の枕元の服が、だ。

着ろというのか? 一体誰の差し金だ、普段なら普通の着替えがある枕元に何が起こったのだろうか?

―――そこで気付いた、窓の外に揺れる髪が見えている、尾のような9本の髪だ。

まぁ、この辺りで状況説明はいいだろう、自己紹介だ。

何、長くはならない、かつてとあるリーグの頂点に数年留まった喫煙者とだけ言っておこう。

しかし、だ。

これを着るのか? 他の服がないのだから仕方ないのか?

実家である今、服飾は気にしないのだが、これはないだろう。

……いや、待てよ。

素直に着てしまうのも面白いのではないか。

俺は淡白で他から見て非常に冷徹に見えるらしい。

その実そうではない、単純な話だ、照れ症だからさ。

そこで着てやる事により、自分のお茶目な性格を示すことが出来るのではないか?

やるしかない、そう決めた、恥ずかしいがやってやる。

―――それが俺のマスターとしての威厳がなくなってしまう序曲であった。


― ― ― ― ―


何かがリビングに座ってる、理解できない、ジョークのつもりだった。

本気で着るなんて、少しも思っていない、私はそのつもりがなかった。

どこから調達したのか、用意をしていないヴェールやブーケまである。

……見なかった事にした方がいい、そう思った。

―――しかし、向こうがこちらに気がついた。

目があった、なぜだ、非常に素の視線だよ、あの人、理解できないよ。

じっと見つめている、マスターがおかしくなった、長年いた私ですらクールでハードボイルドだと思っていた。

目が逸らせない。

―――逸らしたら食われる、何に? 判らない……。


― ― ― ― ―


目が合った、おびえている。

何故だ、アイツが用意したのではないのか?

こちらからわざわざ不可分のパーツを用意してやったのに。

……おかしい、何かがおかしいぞ。

口を開いたら終わる気がする、どうしてだ。

―――身動きひとつ取れない。

これが、滑った、という事なのか……?

判らない……俺には判らない……。


― ― ― ― ―


その日、何時間もの時間停止を経て、一人の青年と一人のキュウコンは、それぞれ違う認識で相手を見直した。

片や、相手が想像以上のやり手であると―――。

片や、相手が想像以上の馬鹿であると―――。




                                     終わり。
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