5スレ>>716


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「タマムシデパートは相も変わらず賑やかなもんだな」
「ホントですね。品揃えも変わってて、ほんの少し前いたなんて、あれ?」
「ん? テレビの店頭販売か。リザードンはテレビ初めてだっけか?」
「いいえ、そうじゃなくて、この映ってるのって」
「ああ、野球っていうスポーツだよ。ボールを投げたり打ったりして点を取り合うゲームだ」
「凄い歓声……あ、人間に混じってゴーリキーがいますよ」
「最近は萌えもんもプロになったりするらしいな。きょうせいギプスとか使って人間と対等にしてるんだってさ」
「…………」


 これまでのあらすじ!
 カントー1を決めるカントーシリーズも遂に大詰め。マスター率いる泣き虫オクビョーズは最大のチャンスを迎える。
 9回裏ツーアウト満塁。3点差をひっくり返すにはホームランしかない。その時、マスターが動く!
「代打、リザードン」
 どよめく会場。ざわめく敵ベンチ。動揺の中、今日の主役がグラウンドに現れた。
 果たしてチャンス×持ちのリザードンはマスターの起用に応えられるのか? カントーシリーズ編、クライマックス!
「リザードン、全てをお前に託す」
「わたしには無理ですよマスター。優勝を分ける天王山にどうして控えのわたしを」
「お前は控えじゃない。この瞬間のために温存した切り札だ」
「このままハクリューに任せましょうよ! いや、わたしじゃなくてもストライクに」
「なーにしょぼくれてんのよ。私は昨日の怪我でリタイアよ。貴女に託すわ。
 その黙ってれば凛々しい顔立ちにすっと似合う、まるで男装のようなユニフォームに自信を持ちなさい」
「ストライク!」
「あたしはさっきホームランうったからまんぞくだよ。いっちゃってリザードン。
 おとこものしかなくてぜんたいてきにおおきいのにむねとかおしりのあたりがちょっときつめなユニフォームでホームランだよ」
「ハクリュー!」
「これが友情パワー、あれ、二人だけ? だめじゃね?」
「マスター、いや監督! わたしいきます! 胴上げの準備をして待っててください!」
「おおいってこい! オレを日本一の監督にしてくれ!」
「そう簡単にはいかないでしょうけどね。あのピッチャーの魔球をどう攻略するか」
「この場面でお前と合間見えられることを幸運に思うぞ!」
「カメっち、いや、カメックス! ここは打たせてもらうわ!
 わたしのため、チームのため、そして今年で退役する監督のためにも、負けられない!」
「俺とて想いは同じ! 俺の全力を以ってねじ伏せてやる!」
 ギュイイイーーーーーーン! ズバババーン!
「! 速い!」
「あれがカメックスの魔球、ハイドロポンプ!」
「しってるのかごしゅじんさま」
「ボールを宙に放り投げた刹那、ハイドロポンプでボールを押し出し、圧倒的スピードと重量を生み出す荒業だ。
 どう見てもボークだから使い手はとうに滅びたと思ったが、まさか現代に蘇るとはな」
「この魔球がある限り、俺は負けない! 終わりだぜリザードン!
 その露出の少なさに健康的すぎて逆にグッときちまうユニフォームと共に散るんだな!」
 ギュイイイーーーーーーン! ズバババーン!
「くっ! だめ、やっぱりこんなの打てっこない」
 ―――オレは今年限りでチームを去る。
「!」
 ―――もちろん勝ちたい。でも、それ以上に楽しい野球をしよう。いつものオレたちだ。
「(そうだ、最後だからこそ、楽しんで勝ちたい。いや、勝つんだ!)」
「これで終わりだ! 優勝は俺たちのもんだ!」
 ギュイイイーーーーーーン!
「わたしたちは勝つ! 全ては、この一打のために!」
「あ、あの構えは! やめろリザードン、それをもう一度やれば選手生命が!」
「なんなのあれは!」
「あれはリザードンの秘打、オーバーヒート。バットを燃やして発生した熱風でボールを場外まで吹き飛ばす大技だ。
 しかし天然芝のグラウンドでやると法律的な意味で選手生命が終わってしまう。やめるんだリザードン!」
「(わたしの体はどうなってもいい。マスターの最後は、勝利で終わらせる!)」
「俺は負けん! うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「なっ! ボールが更に加速しただと! 無理だリザードン!」
「ああああああああああああああああああああああ!」
 カッ!
 グワラゴグァキーン!
「打ったーーーーーーーーーーーーーー! 伸びる、伸びて伸びて伸びて、入ったーーーーー! 文句なし!
 代打逆転サヨナラ満塁ホームラーーーーーーーーーーン! オクビョーズ、ゆうしょーーーーーーーーーーーーう!」
「俺の人生最高の球を打つ、か。さすがは俺のライバルだ。我が選手生命に一片の悔いなし!」
「やった! やった! ふたりとも、リザードンがうったよ!」
「ふっ。ギリギリになってスイングスピードを上げるなんて、あの娘にしか出来ないわね」
「馬鹿野郎……馬鹿すぎて最高だ」
「マスター! みんなー! わたしやりました! やりましたよねー!」
「ああやってくれたよお前は! よーしみんな、オレより先にこいつを胴上げだ!」
「えぇっ? うわ、あはは、みんな、ありがとう! マスター、ありがとうございました!
 このチームで野球が出来てよかったです! わたしはこのチームが大好きです! そして、マスターのことがずっと」


「…………」
「面白い展開になったな。どうだリザードン、野球面白いか?」
「…………」
「遠い目で睨みつけるぐらい面白いか。じゃあ店員さんに言われるまで見てようか」
「…………」
「ところでこれをコスプレ祭作品だと言って納得してもらえるかな?」
「…………」
「ユニフォーム姿はイイと思うんだよな。本当。理屈抜きで」
「…………」
「あ、三振した」
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