5スレ>>736


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 ここはセンター内、娯楽室。そこに可愛らしい少年の声が響く。
「お前らの娯楽はそれしかないのかぁ!!?」


「ん……だって、おいしいんだもの……」
「……ふぅ……、好きなんだよ」
「それですむもんだいかぁーーーーー!!!」
 カメックスは”ふんか”は覚えないはず、バクフーンなら覚えるが。
「さらに手札からサンダードラゴンを捨て、効果発動!」
「?! 1ターン目からサンダー流最強パターンを……さすがですね、恋歌さん」
「ほめるなほめるな♪ 最上級ラインを越えられるかな?」
「ええ。わたしのターン、古のルールでブルーアイズ召喚。魔法カード”滅びのバーストストリーム”!」
「!? そっちこそやるじゃないか……」
 こちらの2人は2人で盛り上がっている。
「……何やってるの?」
「遊戯です」
「ゲームの王様」
「人は彼を、」
「 呼 び ま せ ん ! 」
 しかしリン君、ここは娯楽室なのだからリラックスしたまえ。
「……はぁ。もういいや。レン、それ終わったら僕の【サイバー・エンド】とデュエルして」
「はいはいさ!」
「気をつけろ、やつはプロトサーバー3体を使いまわして切り札3体フィールドに揃えきる男だ」
 わかる人にはわかる。…すごい漢だ。
 さて、いつまでもカードゲームの話にこだわるのもやめて、倒置法を使わせてもらおう。


「今日はこのタマムシから動かない」
 ことの始まりはマスター・エドの発言だった。
「どういうこと?」
 問うのは最古参、伝説萌もんの雷もリアル鉢巻しちゃうかもしれないカメックス・凛悟(リンゴ)。
「……待ち人がいる。博士の助手が連れてきてくれると思うから、それまで待機。僕はセンターにいるけど、
 君たちは好きにしてくれ。ただし面倒は起こさないこと」
 問題、ではなく面倒、である。そこに疑問を持つのは最大の良心、マッスグマの言ノ葉。
「あの、普通は『問題を起こさないよに』だと思うんですけど……面倒との違いを教えてくれませんか?」
「僕に迷惑がかかるかどうか。以上」
「非常にわかりやすい説明どうも、よくわかったから君だけに迷惑をかけたいよ」
 リン君、カットイン。主従漫才は性分らしい。
「マスターがいるならボクもここにいるよ」
「あら、先にいわないでほしいわ」
 順に、ご存知、ないのですか!? 恋歌(レンカ)ちゃんです! ことサンダース。
 冷たい炎が世界を包む、漆黒の薔薇乙女・クロバットのヴァージニア。
「ごめんジンジャー、そんなつもりはなかったんだ」
 ばつが悪そうな顔で軽く謝罪するレンに微笑むジンジャー。
「いいえ。私はそんな貴方が好きよ?」
「……えへへ」
「……うふふ」
 先ほどはバラと形容したが、これでは百合である。
「人の女を誘惑しないでくれるかな、ヴァージニアさん」
 そう言って自分の女(レン)の肩を抱き寄せる、嫉妬の炎が紅のリンゴ。そのマフラーは情熱の赤で染まっているのだ」
「っておい、勝手にそれっぽいこと言ってんじゃないよ、てかそのネタは若干マイナーだろ」
 みんな知らないのかな、太陽アクションRPG。
「お、おおおおおのおのおのおんんおん、な、おんなおんなおんなおんな」
「オ、オーバーヒート!?」
 わざの名前と太陽(ryのシステムの一つを引っ掛けております。
「誰か鎮静剤を早く!」
 そしてやっぱりこのネタ。


 そんなわけで暇をつぶすために娯楽室に来たわけだが、
「……エディ……」
「…………ジニー」
 かすかな水音。まるで、残り少ないジュースをストローですするような。
「ん……むぅ……」
 火照った顔、蕩けた表情。……そして、時折洩れる、甘く熱い吐息、荒い呼吸音。
「お前らの娯楽はそれしかないのかぁ!!?」
 こうやって冒頭につながる。腰を落ち着けたと思ったら即座にこれである。
 胡坐の上に腰かけるその体勢がすでに誤解できる、狙ってるとしか思えない。
 普段は寝起き及び就寝前の2回だけだから……とさらに誤解できる。
 念のため言っておこう。これは吸血である。

 こ れ は 吸 血 で あ る 。

 大切なことなので2回言いました。はい、テストでも重要だよ~。
 そんなこんなを経て、現在。
「……っく、ボクのデッキは……もう、ない……!」
「……お疲れ様でした」
 レンvs言ノ葉の決着がついたところだった。
「デッキから直接手札にカードを加える効果が多い上に、手札コストを必要とするカードも多用。
 それを補うためにドロー加速まで入れてるんだから、ねばられたらそうなるよね」
 リン君の冷静な解説。なんだか萌もんで遊○王になってるな。「※カントーに禁止カードはありません」
「おい、デュエルしろよ」
 マスターの一声。いや、君がするわけではないのだが。
「あなたのためにするんじゃないからな!?」
 リン君リン君、若干ツンデレテンプレ入ってます。
「フフフ」
 ニヤニヤ動画(ββ)。そのくらい笑ってます、マスター。あとその伴侶も。
「……ック、やろうか」
「オッケー!」
「「デュエル!」」


 詳細なデュエル描写は割愛させていただく。ダイジェストすると、
『サイバーエンドドラゴン、融合召喚!』『サイバーエンドドラゴン、融合召喚!』
『サンバーエンドドラゴン……融合召喚!』

 1ターンでサイバーエンド3体融合召喚
 ↓
 リミッター解除→オネストサンレンダァ!
 ↓
 くやしい、でも再戦しちゃう←今ここ数十回目

「……僕の名前ってさ」
 唐突にリンがつぶやく。
「1文字はあの萌もんマスターからとったんだよね」
「ああ、スペルは知らなかったからあってるか知らないが」
 そういいながらデュエルの手をやめない。
 マスターも言ノ葉にデッキを作ってやりながらの返答である。
「……悪運は我にあり、てか」
「でなきゃそんなデッキ、回らないよ」
 そのまま就寝時刻までデュエルに明け暮れた5人。
 結局、待ち人来たらず。


「……だから、僕が来る前に”食べあう”のははすませておけと……」
 結局、三日連続同じ部屋で同じ苦情を言うこととなったリン。
 しかし今回はそれもそこそこに切り上げられた。
 慣れたのでも呆れ果てたのでもない、とうとう待ちに待った(らしい)人が現れたのだ。
 なればこそいつもより若干早く部屋に突入したのも事実であり、
 それでこの台詞はどうかな、と少しだけ思い直したためである。
 その人の第一声は。
「……しばらく見ない間に、変態性癖がついたらしいな。さぞかし苦労したろう、凛悟」
 辛辣なものだった。
「いえもうほんと、仕方ないといえば仕方ないんですけど、でも許容できるのとは話が違います」
「いやよくわかる、何を隠そう俺もあの両親相手にうんざりしていたところで」
 しかしそれゆえに、リンとは即座に意気投合する。……いや、これは正しくないか。
 改めて、意気投合した。2人は、面識がある。
「いきなり御挨拶だな、親愛なる兄弟……アル」
 中華風ギャグ訛りではない。名前である。
 自分を兄弟と呼ぶエドを無視してアルは続けた。
「……お嬢さん。よければ聞かせていただきたいのだが」
「なにかしら?」
「(スルースキルがすごい……見習わねば)」
 兄弟というからには生まれたときからのお付き合いである。見習うべきはまだあろう。
「……なぜ、こいつと血を啜り合う? 博士から聞いたが、お前たちの一族にとってそれは、」
「アルさん、でしたかしら」

 不意に、空気が固められる。
 何も言わせない。
 そう言わんばかりに。

「……ヴァージニア、と申します」
「……アルバート、だ」
 突然すぎる沈黙を破っての自己紹介。奇妙な流れである。
「ごめんなさい、その先は他人の口から言わせたくないの」
「……こちらこそ済まなかった。思慮が足りなかったようだ」
 それでも、あそこまでの拒絶は何かあるに違いない。そう思っての謝罪だったが、
「いえ、謝らないでください。ほんとに、私の馬鹿らしいわがままなんですから」
 そういわれたアルバート。そこまで言われればもう、何も言えないのが彼の性分だった。
 しかし、その半面で非常に知的好奇心旺盛……平たく言って知りたがりでもあった。
「……ふむ。では、いったいこいつのど」
 ゴン!
 そんな音がした。かなり大きい。
 思わず言葉を止めてしまうアルバート。他3人共々振り向いた先にいたのは。

 ドアのヘリに頭突きをした姿勢のまま固まっている、可愛らしいマッスグマ(♀)の姿だった。


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~あとがき~

 テンション落としたのに「ノンストップ」…だと…?
 しかたがない、今回はネタを控えめに…あれ?ひかえめ?
 ∑(°o°)かーなーりネタだらけorz
 …っく、次回は控えめにできるはず…!
 てな訳でいきなり次回予告。


 こみ上げる想い。止まらない衝動。
 わたし、言ノ葉は、彼のことが……

 出会いは唐突。運命は皮肉。想いは一途。
 未来など誰にもわからない。
 そう、彼の心もまた、知る由もない。
 それでも、類推することはできる。
 そう、君は、きっと。
 次回、萌もん吸血記第3話。
 「恋する少女は無敵なの?」


 なんかごめんなさい。このssは基本コメディです、ギャグです、シリアスは期待しないでください。
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