こんにちは。去年のホワイトデー以来ですね。お久しぶりです。
そろそろ秋風が気持ちよくなってくる実りの秋ですが、皆さんはどのように過ごされますか?
さて今回のお話ですが、なにやら異様にはりきっているレッド君が見えます。
しかも普段は絶対つけないエプロンつけて、四苦八苦しているご様子。
面白そうですね。またちょっと覗いてみましょうか。
少し時間をさかのぼってみましょう。
【秋は女の敵かもね】
ここは…ああ、いつも通りの萌えもんセンターですね。
この人達は本当に冒険してるんでしょうか? 隙あらば遊んでいる気がしないでもないです。
それはそうと、どうやらレッド君は紙に細々と何か書いているようですね。
周りでは同じように真剣にペンを走らせているオニドリルさん、
皆の服を丁寧に繕ってあげているサンドパンさん、
フシギダネさんに遊んでもらってご満悦なピカチュウちゃん、
買い物から帰ってさっそく色々服を広げてどれを着ようか迷っているギャロップさん、
皆、思い思いに過ごしているみたいですね。
キュウコンさんはまた呑み歩いているみたいです。この場に唯一姿がありませんから。
およよ? レッド君がおもむろに立ち上がり、駆けるようにして出て行ってしまいました。
何があったんでしょうか。見ている限りは喧嘩したようでもありませんでしたし、
少なくともこの視点にいてはわかりませんね。レッド君を追いましょう。
ここはタマムシデパートのようです。彼らはタマムシシティにいたんですね。
場所が場所だけにすることは決まっています。お買い物ですね。
でもそれなら同じくショッピングを楽しんでいたギャロップさんと一緒に行けばいいのに、
はてさて何を考えているのやら。
・・・
ただ待っているというのも退屈ですねぇ。
でも男の子であれ女の子であれ、人の買い物をしげしげと見つめるのはマナー違反というもの。
その分日常をたっぷり覗かせてもらってますが。
おっと、出てきたようです。40分ぐらいでしたかね。
パッと買って用がなくなれば出るところはお父さん譲りというか…。おっと口がすべりました。
買い物袋を見るに、食料品の買い足しだったようですが、それなら皆で行けば荷物も軽く済んだでしょうに。
ほんと、何考えてんだか。
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とまぁ、事の経過をざっと語るとこんな感じですかね。
いつもなら食料品を買い足すと決まってオニドリルさんに伝票を渡し、彼女が帳簿をつけるのですが、
今日はそのままキッチンへ直行。ここで、ようやく時間軸が統一されました。お疲れ様でした。
さてさて、食料品の山にエプロンとくれば、もうすることは決まっていますよね。
でも大丈夫ですか? 包丁持つ手がプルプル震えていますよ。怪我しなければいいんですが…。
またこのエプロンも可愛らしい。ピンク色ですか。おおかたサンドパンさんに借りたんでしょうね。
起き抜けにボケーッと煙草吸う人の着るもんじゃありませんね。お花のアップリケまでついてます。
これはお魚でしょうか。なにやら高そう……ヒラメだっ!
料理初心者にありがちな展開ですねぇ。初心者の人は決まって、自分の力量以上の素材を使って失敗します。
ヒラメなんか捌けるんですかあなた? カップ麺しか作ったことないような顔して。
あーらら、どうやら危惧していた事態になっちゃったみたい。
身は中途半端に切られた骨と混ざってボロボロです。
皆もさすがに心配になったのか、かわるがわる見に来ますが、どうも聞き耳を立ててもらえない様子。
料理上達の大きな試練です。「上級者に逆らうことなかれ」。
身から骨を一本一本手作業で外すことおよそ2時間。ようやく完了した模様。
こうなることを見越して早めに始めたとしたら、身相応に自分の力量を把握しているということでしょうか。
さて、取り出したるはオリーブオイル。その脇にはバターやら塩・胡椒やら…。
なるほど、ムニエルを作るようですね。白身魚は割といじり甲斐のある食材です。
しかしもう少し綺麗なほうが…。いやいや、ここは彼の感性の任せましょう。
ソースはさすがに市販のホワイトソースを買ってきたみたいです。
ホワイトソースって手作りすると凄く時間かかりますからね。しかも疲れるし。これは英断です。
あからさまに戸惑っている様子を見せるレッド君。
どうにかこうにかほぐれた身をそれっぽい形にまとめ、焼きに入ります。くれぐれも強火はダメですよ。
そうそう。焼く前にちゃんと小麦粉にまぶしてね。
包丁の使い方はアレでしたが、なんだかんだで様になってきたじゃないですか。
サンドパンさんに教えてもらったんでしょうね。技術も提供してあげればいいんですが…。
ここまでくればあとは焼き加減。
見てくれに多少の難はありますが、これはこれで味だけならそんなに酷いことはならないのでは?
それでは、皆のリアクションを見てみましょうか。
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うーん。やっぱり見た目で抵抗があるようです。冷や汗ってこういう時に出るもんですね。
そりゃねぇ。ヒラメのムニエルっていったら普通ナイフとフォークで切り分けますもん。
彼の自信作(?)のこれ。どう見ても鮭フレークみたいにお箸で食べれるように見えます。
しかも火加減が強すぎたのか、少々焦げも目立ちます。
しかしこういう事態は誰かが一口いってみることで打破できるものです。
意を決したのか、フシギバナさんが恐る恐るフォークを突き出します。
こういう時にライバル心って芽生えるもので、仮にも愛しい彼が作ってくれた料理。
皆も次々に、その細切れになった身をフォークに突き刺し、覚悟を決めて口に運びます。
結論から申し上げます。
どうやら見た目はアレだったものの、味に関してはそんなに悪いわけでもなかったようで、
皆パクパクと食べ進めた結果、完食に至った模様です。
レッド君も満足した様子。
どうやら労いの意味も込めて、今日は彼が手料理を振舞うということになっていたようです。
でもやっぱりツメが甘いというか、片付けまでは視野に入っていなかったらしく、
一日頑張ったことで疲れたレッド君はリビングのテーブルでうたた寝中。
そんな彼を尻目に微笑むサンドパンさんとフシギバナさん。お皿洗いご苦労様です。
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さて、季節は秋。食べ物が美味しい季節です。
先の料理で自信を持った(調子に乗った)レッド君。
サンドパンさんに料理を教えてもらい、皆にしばしば振舞うようになりました。
もともと物覚えが良かったのか、みるみる上達していく彼の料理に皆も舌鼓を打っていたのですが…。
つい作り過ぎ・食べ過ぎで皆の怒りを一身に受けたのは、また別の話。
【あとがき】
(´・ω・`)こんちゃ。「ホワイトデーに花束を」と同じ手法で書いてみたんですが、どうもたまたまあの時
冴えていただけらしく、途中で勝手がわからなくなっていきました。思いつきで書くのはダメだネ。
これからリアルでも秋。皆様くれぐれも食べ過ぎにはご用心。
最終更新:2009年10月16日 15:05