5スレ>>798-1


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「と、いうわけで明日ハナダに向かう。
 目的は化石と月の石の発掘だ」

会議が終了した後、自室に戻って作戦内容を皆に伝える。
ん?アーマルドとノクタスがいないようだが……

「アーマルドとノクタスはどうした?どこかに行っているのか?」

「買い物に行くとか言って出て行きました」

カブトプスの返答に私は渋い顔をしているに違いない。
買い物……何を買ってくるつもりだ……?










『R』Story~化石に愛された男~


第二話:羨望










「そうねぇ……とりあえず好みの物を教えればいいかしら?」

「お、お願いする」

タマムシの一角にあるスーパーに私は来ていた。
今朝の失敗から私は自分の未熟さを知り、こうして修行の為の材料を買いに来ていた。
しかし戦闘なら自信を持って立ち向かえるが相手は料理という名の魔物。
昔、館の台所を一手に引き受けていたサボネア……今はノクタスか、に頼んで一緒に来てもらっていた。
しかし周囲の目は然程気にならないが……

「どうもこういう場は、何だろうか……落ち着かないな」

今までの暮らしでこういう場に来る事は無かった。
幸せな館時代と苦しい孤独時代を顧みる。
まさか自分がこういう場所に来る事になるとは思わなかった。

「活気のある場所になんて私達は来ないものねぇ。
 どう?久しぶりの表の光景は」

表の光景……か。
もう、昔には戻れないのだろうな。
何も知らず、ただただ幸せだったあの頃に戻るには私達はあまりに穢れ過ぎた。

「悪くは……ないな」

それでもいつか、主殿と共にこのような場所を歩く事ができると信じよう。
私は主殿と一生を共にすると誓ったのだ、あの時救ってもらった時から。

だから、その時まで私は彼の盾ともなり剣ともなろう。

「できるなら一番可愛がってほしいとかそのままさらに深い関係にとか?」

「うぇ!?」

「深く考えすぎると声に出る癖、直したほうがいいわよー」

……料理もそうだが私はまだまだ本当に未熟者だ……










「もう少し香りを出しましょう、その後にこれを。
 ちゃんと炒めないと駄目よ?炒めすぎも駄目だけど」

なんというか妙な光景ではある。
一応それなりに大きい部屋を貰えているおかげでキッチンは二人が入ってもそんなに狭くないようだ。
というか、なぜロケット団の個人部屋にキッチンがあるのか甚だ疑問ではあったのだが…まぁそれはおいておこう。
しかしロケット団の手持ちである萌えもんがキッチンで料理をしている光景というのはどうなのだろうか……?

「何だか難しい顔してますねマスター」

自分で上手くなったら食べてやると今朝言ってしまったがまさかその日から修行風景を見ることになるとは思わなかった。
そんな事を考えているのが顔に出ていたのだろう、ユレイドルが微笑しながらこちらに来た。

「まぁノクタスがいるから大惨事にはならんだろうが……しかしこれはロケット団の一員としていいのだろうか?」

「いいんじゃないですか?料理するなと書いてあるわけじゃありませんし」

それはそうだがなぁ、なんというかイメージがだな。
こんな姿誰かに見せるわけにはいかんぞ、まったく。
そしてそういう時に限って誰か、というのは来るわけで。

「失礼します、書類を……お邪魔でしたか?」

ドアを開けて入ってきたのが一番マシな人間だったのは不幸中の幸いか。

「あー……その、なんだ。見なかった事にしてくれると助かる」

少しだけ頭が痛くなったのは俺だけの秘密としておくことにした。









「「「「「「「いただきます」」」」」」」

ロケット団に入ってから初めてのノクタスの料理、か。
最近忙しくてまともに食べていなかっただけにこれはありがたいな。
この部屋を前に使っていた幹部の私物かは知らないが中々に大きなテーブルがこの部屋にはあった。
おかげでこうして一つのテーブルで皆で食事ができる。

これもまたロケット団としてどうなのかと思う光景ではあるのだが。
いや、それよりもだ。

「むぅ……」

アーマルドは少し落ちこみながら食べている。
おそらく今日の修行で自分の未熟を悟っているのであろう。

「……(もぐもぐ)」

オムスターは黙々と食べている。
時折幸せそうな顔をして直ぐに我に返る辺りとても満足しているようだ。

「やっぱりやらない時間が長いと腕も落ちるわねぇ」

ノクタスは残念そうに食べている。
確かに昔とは味が違う気はするが味がそんなに落ちた感じはしないのだが。
プロ級並みの腕前故に、だろうか?

「私もまた料理してみようかなぁ」

ユレイドルは怖い事を言いながら食べている。
昔何度か料理を振る舞われたが最早天才的ともいえる毒物ばかりで殺されかけたトラウマがある。
ノクタスが匙を投げた時点で俺は絶対に料理をさせない事を誓ったりもした。

「やはりノクタスの料理は相変わらず美味だな」

カブトプスは感嘆しながら食べている。
こいつもあまり料理は得意ではなかったなそういえば。
まぁユレイドルのような殺人兵器を作らないだけマシではある。

そして、だ。

「……おかわりを」

「なんでお前まで食べているんだ『ローザ』……」

先程何かの用件で入ってきたロケット団員であり一応俺の副官という事になっている女はさも当然のように夕飯を食べていた。
誰も何も言わなかったのは絶対俺に言わせる為だったな……
別に邪魔扱いするわけではないがこうも堂々と食べられると何かしら言いたくなるのが道理だと思う。

「いえ、まさかロケット団本部の中でこのようなアットホームな食事を頂けるとは思いませんでした。
 私こう見えても独身なものですからどうも家庭料理が恋しくなるもので」

「貰う時に明らかに周りの空気がおかしい事に気づいてたろうに。
 そしてこう見えてもというが明らかにどくし……ぐっ!?」

踏んだ、今この女踏んだぞ人の足。
御冗談を、とか笑いながら踏んだよこの女……

「ぐぅ…とりあえず用件は何だ」

痛む足を我慢しながら用件を聞くことにした。
また妙な流れになって踏まれたらたまったものではない。

「はい、今回の作戦の資料と頼まれていた物が一つ見つかりましたので」

袋を二つ渡してきた。
R印が入ってるのがおつきみ山の件だろう。
しかしもう片方、俺にとってはこっちのほうが本命なのだがこちらの情報が手に入るとはな。

「御苦労、しかし人の皿の物を狙わないように」

「……ケチ」




時々思う、こいつ本当に部下なのかと。
















皆が部屋に戻り休んだ頃、自分の部屋で椅子に座ってテーブルに置いた本命の袋を開ける。
そこには数枚の書類。

『P01を発見、しかし既に一般トレーナーによって【保護】された模様
 トレーナーについての調査に関しては別途に料金を求む』

保護、か……
文字の下に写真が印刷されていた。
数匹の萌えもんと少年の姿が写っている。
その中に求めた萌えもんが笑顔で写っていた。

「……幸せそうね」

「入ってくる時にはノックをしろと言ったろうに」

何時の間にかノクタスが後ろに立っていた。
時々やる事なのでそこまで注意はしないでおく。というか言っても直してくれないのを学んだ。

「どうするの?」

「その内取り戻す、いや、最早奪うの方が正しいのかもしれないな」

そう、とノクタスはテーブルの上に腰かけ、グラス二つとボトルを置いた。

「飲むでしょ?」

答える前にノクタスはウィスキーを淹れ始めた。
聞く意味があるのかとも思うが長年の付き合いだ、言わずともわかってしまうものなのかもしれないな。
グラスを互いに取る。

「まずはあの子の無事に乾杯かしら?」

「……そうだな」

「ではそれで」

「「乾杯」」

久しぶりに飲むアルコールは前よりも少しだけ美味く思えた。













後書きみたいな何だろうか

まだまだバトルナニソレオイシイノだけどきっと次辺りになる、はず。
化石はいいぞー歴史が生んだ神秘だー化石萌えもんはきっと俺の嫁。

んじゃ手持ち残りと何かの紹介

☆ノクタス
化石じゃないけどいる子だが皆の統括役を館時代よりやっていた。
そのせいかお姉様キャラ+料理上手となったお方。
レイドの最初の手持ち故に色々と彼を一番理解しているとのこと。

☆カブトプス
女がてら剣の道を生きる武士の精神を象ったような口調、性格の子。
アーマルドが古風な感じになったのはカブトプスに憧れて。
ロケット団にいる事は用心棒ないし剣客みたいなものだと思っている。
女を捨てたとは言っているが甘いものには目がない。

☆ユレイドル
悪の組織には似合わない明るい元気な子。
微妙に天然入りで時折平然と何かやらかす困ったちゃん。
おまけに料理で別世界を作れるとすら言われ、少しだけ恐れられていたりする。

☆ローザ
レイドの副官、一応普通の団員らしい。
口調は丁寧だが言いたい事はズバズバ言う為上司とはトラブルが多かった。
しかしレイドの下に配属されてからはそれなりに上手くいっている。
なお本人達は激しく否定。似た者同士なのかもしれない。
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