5スレ>>811-1


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「主、朝じゃぞ! 起きぬか!」
「ご主人様、すでに目覚ましも沈黙しています」

 僕のややこしい毎日は、こんな風に始まる。




 ~るぎゃーとほーおー・てーるおぶからー~




「……誰のせいで眠れなかったと思ってるんだよ、まったく……」

 2人してくっついてきやがって……
 なんだっけ、父と母が子供を引っ張り合って、先に放した方がなんちゃらってやつ。
 あんな感じ。引っ張るというかひっつくというか。

「こ奴のせいじゃ」
「阿呆王のせいです」

 いやそこでそんな風に即答しないでほしい。どう突っ込めというんだ。

「阿呆王とはなんじゃ阿呆王とは」
「わかりました。どあほうおう、と訂正しましょう」

 うん、とりあえず。

「あんまりあほとかいわないの。ホウオウも、責任転嫁しないの」

 両方叱っておこう。同じだと喧嘩しそうだから理由を変えて。

「うむぅ……わらわが悪かったのか……?」
「あうぅ……ごめんなさいご主人さま……」

 うん、一応どっちも反省してるみたいだし、こんなもんでいいか。

「はい、反省したら朝ごはんにしましょう。さ、2人ともしたくして」




 今日の朝ごはんはトーストにバターやシナモンやらを塗りたくった、簡素ながら美味しいメニュー。

「んぐ、そういやホウオウは色違いなんだね」

 顔を突き合わせてのご飯。何も話さないのはあまりにも寂しいので、適当に気になっていたことを尋ねる。

「うむ。どうじゃ、主は好きかの、わらわの色」
「うん、好きだよ。赤と銀。いいじゃないか」

 肯定、そして返される質問に同じく肯定。
 それだけでなぜか調子に乗る。

「うむうむ。やはり孤島の引きこもりなんぞよりわらわが好きか。うむ!」
「いや、色合いが好みってだけでなんでそうなるかな」

 控えめではあるが、ここには突っ込みを入れなければなるまい。

「なにをいう。萌えもんの色と言えばすなわちそのまま魂の色。
 それを好きだというなら、それはすなわち、わらわを好きだというの同然じゃろう」
「いやいや。第一銀はルギアにも入ってるし、僕は青も好きだよ」

 こう言ってやると、いままで黙って──それもかわいいしぐさで──トーストにかじりついていたルギアが。

「むぐ、ご主人様……私の色、好きですか?」

 なんて言ってくるものだから、僕はすかさず答えていた。

「うん。ルギアの青は、特に好きだな」
「…………はぅ」

 自分で言っておいて、すこし照れたくらいだ。
 ルギアにとってはもっと恥ずかしかったろう。

「……むぅ。わらわの赤と、どちらがすきなのじゃ主」

 なんて、ホウオウが突っかかってきたときは、軽く感謝してしまったくらいだ。

「ん、どっちも同じくらい好きだよ」

 これ幸いと答えたのはいいが、それっきり2人とも口をきいてくれなくなった。
 まぁご飯が終わるまでだったけど、はたして僕は何か失言をしただろうか……?
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