5スレ>>813


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「進化・・・ねぇ」


無事にトキワシティに到着することができた俺たちは今、萌えもんセンターで休憩中である。
ちなみにパウワウは買い物に行っている。
近くにあった雑誌に萌えもんの進化の事などが目に入ったので読んでみる事にした。


「短期間でこれだけの成長をね・・・寝てる間にでも変わるんだろうか」

「買ってきましたー!あれ、どうしたんですか?」

「ん?いや、ちょっとこの本を読んでただけさ。」


買い物から戻ってきたパウワウに手に持っていた本を見せた。


「進化がどうかしたんですか?」

「気になっただけさ・・・お前もいずれ進化するようだな」

「そうですねー、大きくなれるのは嬉しいです。」

「そういうもんなのか・・・」


この雑誌によると、成長したパウワウはジュゴンに進化するらしい。
写真の掲載はなかったため実際どういう風に変貌するのか見れなかったのは残念だ。


「ん、そういえば・・・」

出発前に博士から図鑑を貰った事を忘れていた。
これなら進化後のジュゴンが記録されている可能性はある。


「・・・まあ可能性があるだけだからな」


しかし図鑑にもジュゴンのデータはなかった。
恐らくその上にあるパウワウのデータも俺の隣にいるやつが初めて登録されたものだろう。
何れこのパウワウも進化するだろう。
その時まで楽しみにしていればいいだけだ。


「・・・さて、昼食を済ませたらニビシティを目指そうか。」

「今日でニビシティまで行くんですか?」

「まだ昼だからな、時間が勿体無い。それに・・・」

「それに?」

「“あちら”も大変な事になってるだろうし、なるべく早く戻りたいんだ」

「・・・わかりました。マスターがそういうのなら私はどこまでも付いていきます。」

「すまんな、疲れてるかもしれないが・・・」

「私は平気です。これでも体力には自身があります!」


どこにそんなに自身があるのか、胸を張るパウワウ。
まあ、さっきの雑誌によれば、萌えもんは人間より遥かに身体能力が高いというようなことも書かれていた。
それがこの自身なのかもしれない。
・・・とはいっても外見はまだまだ子供。無理しなければいいんだが。


-----1時間後-----


「それじゃあ出発しようか」

「はーい!忘れ物はありませんよね!」

「そうだな・・・お前を忘れていこうか」

「・・・え?ちょ、そんなことしちゃダメですよ!」

「まったく、本当に元気なやつだな、お前は」

「それってどういう意味ですか?」

「気にするな。とりあえず外に出るぞ。」


頬を膨らませて睨みつけながら俺の後ろをついてくるパウワウ。
まあ可愛らしいといえば可愛らしいのだが。
とりあえず今日のうちにニビを目指そう。


-----3時間後-----


「さて、この森に入ってそろそろ3時間になるんだが・・・?」

「つ、次は大丈夫です!大丈夫、絶対!」

「そう言ってこの場所に戻ってきたのは・・・18回目だな」

「あう・・・今度こそちゃんと抜けられますよ!うん、抜けられる!」

「それは自分に言い聞かせてるだけじゃないか・・・?」


パウワウの野生の勘に任せてほしいといわれて、任せた結果がこれである。
そもそも人に懐いてる時点で野生の勘は終わってるだろう・・・


「次はきっとこっちです!」


恐らくこのままこいつに頼っていてはこのままここで野宿になりかねない。
しかも手元には食料は存在しない。


「夜になる前に抜けられるといいですね・・・って、マスター?」


仕方ない、こんなところで野宿はしたくないしさっさと抜けることにしよう。
恐らく出口は・・・


「まーすーたー?」

「ん・・・どうしたパウワウ」

「さっきから独り言してませんか?」

「気にしなくていい。ちなみに出口はそこじゃない。」


俺はパウワウが指す方角とは別の方角に向かう。


「あ、マスター!どこに行くんですか!出口はそっちじゃないですよ!」

「いいから付いてこい。置いてくぞ」

「あ・・・ま、待ってくださーい!」


-----30分後-----


「・・・出られたな」

「すごいですよマスター。よく出口がわかりましたね!」


今までの3時間が無駄としか思えないほどあっさりと抜けることができた。


「全く、お前は方向音痴だな。」

「言い返せません・・・」

「まあ気にするな。道に迷うことくらい誰にでもあるさ。」

「はい・・・気をつけます・・・」

「どうした、いつもの元気がないぞ」


顔色が悪い。恐らく疲労なんだろう。
まあ子供が数時間も歩きっぱなしなら当然か。


「やれやれ・・・」


横を歩くパウワウを抱き上げた。


「わわ、ど、どうしたんですかマスター!?」

「疲れたなら疲れたと言え。バカ者め」


ジタバタと暴れるパウワウ


「暴れると落ちるぞ」

「あぅ・・・で、でもこれ恥ずかしいです・・・」

「わがまま言うな。これが一番楽なんだ」


俗に言うお姫様だっこ。
まあ背負うよりは楽だ。
ここまで来ればニビシティもすぐそこだろう。
予定では今日にでもジムに挑んでみたかったのだが・・・
今はこのバカの回復を優先させたい。


「見えてきたな・・・」


かなり目立つ大きな建造物が見えてきた。
あれがニビシティだろうか。
まあここまで来てあれはニビシティではありませんでした、などとことはない。
とにかく、萌えもんセンターに急ごうか。



-----ニビ萌えもんセンター-----



「では、こいつをお願いします。」

「はい、かしこまりました。疲労程度なら20分程で回復しますよ。」


パウワウをロビーで預け、指定された部屋で待つことにした。
しかし20分も待っているだけでは暇である。
暇を潰そうにも部屋にあるのはトキワで読んだ雑誌しかない。
ふと、窓の外に目を向けた。


『ニビ博物館  今月は宇宙博覧会を開催!』


宇宙博覧会・・・時間もまだ余裕はあるし、行ってみるのも悪くないか。


「あ、どちらへお出かけでしょうか?」


部屋から出るとスタッフに会ったが少し出かけることを伝えた。


「ではあの子はどういたしますか?」

「部屋に案内してやってください。」

「はい、かしこりました。ではお気をつけて」



-----ニビ博物館-----


博物館に到着して真っ先に宇宙博のある階を探した。
1階は太古の生物の残骸・・・化石を展示しているようだ。
宇宙博は2階で展示されているようなので早速2階へ向かう事にした。


「ん、あれは・・・」


展示室で最初に目に入ったものは巨大な宇宙船の模型だった。


「これは、スペースシャトル?名前は・・・コロンビア?!」


どうしたことか。
この名前を知らないはずがない。
元いた世界にも全く同じモノがある。
姿形はまだしも名前まで同じだとは。


「どうかされましたか?」

「・・・いや、なんでもない」

「そうですか、何か質問がございましたらあちらの方にお尋ねください」


そう言うと男は白衣を着た人物を指差した。


「ええ・・・どうも・・・」


少し頭が痛くなってきた・・・
SF小説ならこういう話はよく出てくる。
が、これは紛れもない現実。


「現実は小説より・・・か」


自分は一体どこへ来てしまったのだろうか
未来?それとも平行世界か?
まあいずれわかることだろう
博物館の時計を見る
もう1時間も経っているいるようだ
とっくに予定の20分を過ぎている


「全く、今日にでもジムへ行きたかったんだがな・・・」


しかし今の心境では勝てる気があまりない
今は深く考えないように俺も休ませてもらうとしよう
・・・と、思ったが次々と疑問が沸き起こる
おかげで頭痛がしてきた

ズキズキと痛む頭を抱えつつ博物館を後にした。
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