5スレ>>943

 
「……」
「……」

 日当たりのいい縁側で男女二人、のんびりと日向ぼっこをしている。
 女の撫でているタマゴからして、二人は夫婦のようである。
 と、不意に女が声を上げた。

「……あ」
「どうした、腹でも減ったか?」
「……違う」
「んじゃトイレか?」
「……いじわる」
「ははっ、悪ぃ」
「……」
「……」

 再び、沈黙と柔らかい日差しがその場を支配する。
 暫くして、再び女が声を出した。

「あ……ふふ」
「んだよ、さっきから」
「ん……動いた」
「動いた? 何がよ」
「この子。……んふふ」

 タマゴを撫でながら、彼女にしては珍しく頬を緩ませる。
 その様子に、男の方は若干驚いた顔を見せた。

「……おめー、そんな顔もすんのな」
「ん……もっと、見たい?」
「んなっ!? ななな、いい意識してやるようなモンじゃ、ねえだろっ!」

 上目がちに伺う彼女に、男は顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
 その耳元に、追い討ちをかけるように彼女は囁いた。

「ボクは……見て欲しい」
「~~~~っ、バ、バカヤロッ!!!」
「ふふふ……♪」



 なんてことはない昼下がりの光景。
 そこにはありふれた、しかし二人だけの「幸せ」があった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・後書き

 どうもこんにちわ、曹長です。
 半年放置の次は一年放置……まぁ私も結構かなり忙しかったもので。
 んでも今後も忙しいのは変わらず……少ない機会を生かして書きたいものです、ハイ。

 さて、具体的な名前出してないですが分かる人には分かるこの二人。
 ……もういっそこいつら主人公でよくね?
 3Pでラブいのとかマジムズイ。技量無いのに欲張るもんじゃないですのぅ……

 それではまた、いつか後書きで会いましょう。

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最終更新:2012年03月30日 14:03
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