「……」
「……」
日当たりのいい縁側で男女二人、のんびりと日向ぼっこをしている。
女の撫でているタマゴからして、二人は夫婦のようである。
と、不意に女が声を上げた。
「……あ」
「どうした、腹でも減ったか?」
「……違う」
「んじゃトイレか?」
「……いじわる」
「ははっ、悪ぃ」
「……」
「……」
再び、沈黙と柔らかい日差しがその場を支配する。
暫くして、再び女が声を出した。
「あ……ふふ」
「んだよ、さっきから」
「ん……動いた」
「動いた? 何がよ」
「この子。……んふふ」
タマゴを撫でながら、彼女にしては珍しく頬を緩ませる。
その様子に、男の方は若干驚いた顔を見せた。
「……おめー、そんな顔もすんのな」
「ん……もっと、見たい?」
「んなっ!? ななな、いい意識してやるようなモンじゃ、ねえだろっ!」
上目がちに伺う彼女に、男は顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
その耳元に、追い討ちをかけるように彼女は囁いた。
「ボクは……見て欲しい」
「~~~~っ、バ、バカヤロッ!!!」
「ふふふ……♪」
なんてことはない昼下がりの光景。
そこにはありふれた、しかし二人だけの「幸せ」があった。
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・後書き
どうもこんにちわ、曹長です。
半年放置の次は一年放置……まぁ私も結構かなり忙しかったもので。
んでも今後も忙しいのは変わらず……少ない機会を生かして書きたいものです、ハイ。
さて、具体的な名前出してないですが分かる人には分かるこの二人。
……もういっそこいつら主人公でよくね?
3Pでラブいのとかマジムズイ。技量無いのに欲張るもんじゃないですのぅ……
それではまた、いつか後書きで会いましょう。
最終更新:2012年03月30日 14:03