2スレ>>137


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 マルマイン大活躍の巻。
 ではなく
 汚物は洗浄だぁ!!!
 でもなくて
『無人発電所の怪』



 俺は今無人発電所に居る。
 何故こんな所に来たかって?
 それは……まぁ色々とあったんだ。
 いつも世話になってるし礼を言うついでにマサキに会いに行こうと思い、ハナダシティにやってきたわけだ。
 そんでマサキの家に行ったら、アイツはまた萌えもんと合体しちまってた。
 またか、と思いながらも直すために分離プログラムを作動させようとした瞬間――停電に見舞われてしまった。
 どうして停電になったのか、理由を聞くために街で一番?偉いカスミに聞いたところ。

「たぶん、無人発電所で何かあったんだと思うわ……」
「無人発電所?」
「イワヤマトンネルの近くにあるのよ。ここら辺の一帯に電気を供給する発電所がね。アタシが見に行きたい所だけど、相性が最悪なのよ」
「発電所だけに電気タイプがうじゃうじゃ居るって事か」
「そうよ。だから、あんたにお願いするわ。バッジも全部集めてるんでしょ? 余裕よ」

 ならお前が行けと言いたくて仕方がなかったが、相性が悪いらしいし、俺は俺でマサキを助けるためにこの停電を何とかしないといけないので、渋々無人発電所に行くことを承諾したわけだ。


「にしても、無人発電所ねぇ……どうしてこんな所に建てたんだか」

 小さな山を挟んですぐ近くに萌えもんセンターがあるとはいえ、普通の人は気付かないような場所に建てられた発電所。
 隠さなければならないような特別な事情があったのだろうか?

「まぁ考えるよりは行動しろってな。停電の理由を調べないと……急がないとな」

 日はかなり傾いている。
 急がなければ……。


「うっ……」

 予想通り、発電所の中は真っ暗だった。
 だがそれ以上に気になるのが臭いだ。
 臭い。異常に臭い。
――溝みたいな臭いがする……。ベトベターでも居るのか? いや、アイツらはそこまで臭くないぞ……一体何があったんだ。
 何が居るのかはわからないが臭くて堪らない。

「くっ……マルマインフラッシュ頼む」
「ヒャーッハッハお安いご用さ! つかなんかくせぇぞオイ!」

 文句を言いながらマルマインが光り輝く。
 そのお陰でハッキリと周りが見えるようになった。

「ありがとうマルマイ……なんだよコレ」

 明るくなった視界に飛び込んできたのは、ぐったりとして横たわる萌えもん達。
 なんとか生きてはいるみたいだが、かなりヤバイ感じがする。

「オーイオイオイ。オレの故郷はどーなっちまったんだ?」
「マルマインはここから来たのか?」
「おうよ。つってもまだビリリダマだった頃だがよ……ココが糞つまんなくてな。山越えてあの草むらで屯ってたら、テメェに捕まったってわけよ」
「そうか……とりあえず進もう。一体何がどうなってるんだ」
「糞つまんねぇ場所だが、こいつらはそこそこ強い筈なんだがなぁ……」

 マルマインを引き連れ発電所の奥に向かう。
 途中現れるのは悪臭を放つドロドロとした物体ばかり。
 本来現れるであろう電気タイプの萌えもんたちの姿は無い。

「ホントにどーしちまったんだよ!」

 案内してくれているマルマインも不安そうだ。

「ココが発電機のある部屋だぜ……って何なんだよアレは!」

 発電機のある部屋に入った瞬間、目に飛び込んできたのは天井まで届く程の巨大な物体。
 あまりの臭いに鼻が曲がりそうだ。

「発電機を呑み込んでやがる……アイツが停電の原因だぜ」
「みたいだな。マルマイン十万ボルト!!」
「消し飛べやぁぁぁぁぁ!!」

 マルマインの体から放たれた十万ボルトが奴に当たる。
 だが奴は何のリアクションも無く平然としたままだ。
 
 『効果がありません!』

「ッ……オレじゃあ無理みたいだぜ。どうするよ」
「くっ、ギャラドス。頼む!」
「はぁーい。お呼び? って何。なんか臭いんだけど」
「ああ、今その原因を退治している最中さ。ギャラドス、ハイドロポンプだ!」
「喰らいなさい!」
 
 ギャラドスの口から放出された凄まじい勢いの水が奴の体を溶かしていく。
 
『効果は抜群だ!!』

 かなり効果があったようで、天井まで届く大きさだったのが、半分以下の大きさになった。

「よしっ! 汚物は流せって事か」
「みたいね……ねぇマスター? 少し聞きたいことがあるのだけれど」
「なんだ」
「発電機とか大丈夫なの?」

 ………………

「大丈夫だろ……たぶん。駄目ならその時はその時だ!」
「請求書とか来ないといいわね……」
「お二人さん。まだ生きてるぜ。気ぃ抜くなよ!」
「すまんすまん。ギャラドス、なみのりだ!」

 何処からともなく大量の水が現れ奴を洗い流していく。
 近くに何故かあった扉が開き、奴が溶けた水はそこから外へ流れてゆく。
 あとに残ったのは水浸しの発電機と、姿の見えなかった電気タイプの萌えもん達。
 そして、なんだかとげとげした鳥っぽい萌えもんと思わしき生物。

「なんだあれ」

 萌えもん図鑑を開く。

『サンダー。
電撃萌えもん。
伝説の鳥萌えもんの一人。電気を操る伝説の萌えもん。
普段は雷雲の中で暮らしている。雷に打たれると力が湧いてくる。
飛ぶときにするバチバチと言う音が、雷が落ちる前の音であると言われている。
身長は1.6m 体重は52.6kg
スリーサイズはガ、ガッガガガッガガガガガピーーー』

 合成音声がスリーサイズの項目を読み上げようとした瞬間、電池切れなのか萌えもん図鑑の電源が切れた。

「スリーサイズを本人の承諾無しに知らせるのはいけないわね」
「いけねぇな」
「……まぁ興味ないから良いけど」
「無理はいけないわよ? いつも私の胸を凝視してる癖に」「マスター。痩せ我慢はいけねぇな」
「うるせぇ!! とりあえず捕まえようか」
「オイ、マスター。流石にソレは人としてやっちゃ駄目じゃね?」
「気絶してるところを襲うのはどうかと思うの」
「…………」

 そんな馬鹿な会話をしている間に、サンダーが目覚めたようだ。

「ん……くっ……はっ! 奴は、奴はどこに行った!」
「退治したよ」
「私がね」
「洗い流した、ってのが正解のような気もするがなぁ」
「ボクとしたことが人間に助けられるなんて……悔しいな」

 ボクっ娘だと。なんて、なんてすばらし……じゃないなんか違う世界の電波を受信したみたいだ。
 
「まーま。アンタが伝説の電気使いでも、アイツにゃ電気は効かなかったんだから仕方ない」
「だけど……ん? それは?」

 サンダーが俺の胸元を凝視してくる。

「な、なんだ。俺に胸は無いぞ」
「君の胸なんかどうでもいいよ。ボクが見てるのはその胸ポケットに刺さってる青い羽根の事」
「ああコレか……コレがどうかしたか?」

 胸ポケットからフリーザーの羽根を取り出す。

「…………そうか。アイツは君を仕えるに相応しい人間だって認めたんだね」
「は?」
「ううん何でもない。それじゃあボクを捕まえていいよ」
「は? え?」

 なんだこの展開は。
 萌えもんの方から捕まえてくれと願う?
 なんだそれは。聞いたことがないぞ。

「いいから、ホラ。ボクにボールを投げて」
「マスター。言うとおりにした方が良いと思うぜオレは」
「私もそう思うわ。伝説、って呼ばれる萌えもんが捕まえてください、って言ってるのよ? 断ったら失礼じゃない」
「あ、ああ」

 言われるがままにボールを投げる。
 ボールは綺麗な放物線を描き、サンダーに当たった。
 サンダーが小さい粒子に変わってボールに呑み込まれて行く。

 1……2……3……パチン。

「サンダー。ゲット……だぜ?」
「もっと喜べよ!!」
「そうよ」
「ああ、ああ……なんか釈然としないが。喜んで、いいんだよな? ぃよっしゃあああああああああ!!!」

 降って湧いた自覚の無い幸運を喜んでいると、ボールの中から声が聞こえる。

『喜んでる最中に悪いんだけどさ。一旦ボクを外に出してくれない?』 
「え? あ、ああ」

 ボールを開きサンダーを外に出す。

「あの中の居心地は微妙だね。想像していたもののよりは快適だったけど、外とは比べものにならないくらい居心地が悪い。……さて、と。発電所を復旧させないとね」
 
 そう言えばそうだった。
 元々その為に来たんだ。
 色々あって忘れそうになってた。

「アンタがココを動かしてたのか?」
「ううん。ボクがやるのは種になるボクの羽根を入れるだけ。後は勝手に機械が電気を生み出してくれるよ。さて……っと、離れて離れてー。はぁっ!!!!」

 ブチリ
 かなり気合いの入ったかけ声と共にかなり痛そうな羽根の抜ける音がする。
 一瞬遅れて迸る電気。

「うおっ」
「きゃあ!」
「すげぇ電気だな」

 俺達の反応を気にも留めず、サンダーは電気を纏った羽根を持ちながら発電機を開く。
 何をしているのかわからないが、中に入っている羽根と取り替えているようだ。

「よいしょっと。はい完了っと」

 ゴゴゴと発電機の回る音がして少し遅れてパパパと、一斉に発電所内の電気がつく。

『おおおー』

 思わず拍手をしてしまった。

「そんな拍手するような事じゃないよ。さて、それじゃあボクはボールに戻るよ」
「あ、私も戻ろうっと」
「オレも~」

 マルマインは外にいてもボールに見えるから困る。
 なんて事を思いながらみんなをボールに戻した。


 ☆ ◇ ☆


「お疲れ様。無事に電気は戻ったわ。ありがとね」

 カスミに礼を言われ、ついでにお金を少しもらった。
――サンダーも手に入ったし、ちゃんと働いてる人間には良いことがある、って事なのかな?
 そんな事を考えながら、休む為にポケモンセンターへと向かった。

 ん?
 なんか忘れてるような気がする。
 気のせいだよな。


 後日、マサキはちゃんと助けました。



コメント
だらだらと長くなりました。ごめんなさい。
 また続くの?
はいその通りです。
 どうして日本語がアレなの?
私が馬鹿だからです。

作中のサンダーがボクっ娘なのは某パッチを当てたらボクっこだったから。
そんな理由です。
あと、作中で受信した電波の発信源は……スレを読んでる方々ならわかりますよね?
勝手にイメージを借りてごめんなさい。
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