「どうしたかしら? もえもん図鑑と私を見比べて」
「いや……その……聞きたいことがある」
何かを決意したような顔で、バウワウを見るトレーナー。
「遠慮しないで、なんでも聞きなさいな」
「……じゃあ聞くが、お前の持つ特性が「あついしぼう」となっているが、実は太っ」
「れいとうビームっ!」
トレーナーの言葉を遮って、バウワウのれいとうビームがトレーナーに炸裂。
「うふふふふふ、レディに年齢と体重を聞くものではなくてよ?」
「そ、その外見でレディっておまえ」
氷付けで震えながらも、なんとか言葉を発するトレーナー。
れいとうビームを受けて、一撃で沈むもえもんもいる中、よく耐えたものだ。
「女って何歳でも「女」なのよ? よく憶えておきなさい」
そう言ってバウワウは、トレーナーをほおって歩き出す。
「どこへ行くんだ! 助けてー!」
「しばらく、そこで反省してなさい」
太っているかどうか。この謎は永遠に闇の中へ……なんてことはない。
真実は、特殊な服でもって、特性がわりとしていただけだった。
れいとうビームを喰らわせたのは、体重がどうとかではなく、
好きな相手の無神経さに対する乙女心というやつだ。
この後、仲間のもえもんに助けられたトレーナーは、
ぷくーっと頬を膨らませたバウワウに1時間土下座し続けた。
バウワウを仲間にして、図鑑を見たときに思ったことです
あついしぼうって、見えねー! と突っ込みをいれました
最終更新:2007年12月14日 19:14