「あ~気持ちい~な~マスタ~」
「そうだな、やっぱり冬場に温泉は王道だ」
「だよな~、来てよかったわやっぱ
しかもこの後の酒がまた美味いんだってなぁ?」
「島名産の地酒が用意してあるそうだ、楽しみだな」
「全くだ、旅の疲れが癒えるなぁオイ
お、見ろよマスター、あれ、野性の萌えもんじゃねえか」
「さっき張り紙があっただろ、山の方から下りて来てるんだってな
ジュゴンなんかもう打ち解けて話してるぞ」
「そうだなぁ、いや全くもって色々な意味で実に開放的だよなぁ、マスター?」
「色々な意味ってのが大体理解できるが俺はそんなにジロジロ見たりしないぞ」
「あんれま、せっかく野性の萌えもんの裸がタダで見られるっつーのに
つまんねぇ性格してんなぁ、それともあたいらに気を使ってるとかかい?」
「男女別の大風呂でいいと思ったのに、
無理やり混浴を貸切にして押し込んだのはお前らじゃないか」
「けっ、男が混浴の二文字をガン無視するたぁどうかしてるって話だぜ」
「普通はビビって入れないだろ混浴とか、常識的に考えて
……いやしかし、この光景は、改めて見ると凄いな」
「へっ、それならちょいと声でもかけてみるかい?
あのニドリーナとかマスターをちょっと気にしてるみたいだしよ、なぁマスター?」
「……そう思うんだったらその、ちょっと離してくれないか?
声かけようにも、身動き取れないじゃないか」
「何言ってんだい、絶対やーだね、離してやらねぇよ
この風呂の中のどの萌えもんよりあたいが勝ってることを
マスターに文字通り体で、証明してやるんだからなっ、マスター?」
「全然ゆっくりできない……」
「そういえばこの温泉乳白色だからバレることはないぞ、マスター」
「なにが大丈夫なのか知らないフリしてやるからちょっと黙れお前」
最終更新:2007年12月15日 16:29