2スレ>>456


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【前書き】
初投稿です。文章力微妙ですが読者側の妄想力に期待するということでw補完お願いします
あと話が大きくなりすぎました。しかももえもん正直あまり関係ないw
そしてSSってレヴェルじゃねーぞ!!
↓本編どーぞ↓


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「どうやらうちのトレーナーたちをこってり絞ってくれたようじゃない」
屋内プール。という印象が強く残るハナダシティ、ポケモンジム。
入り口、挑戦者を待ち構える大きな扉に対峙するように聳える
さらに巨大な扉の奥から一人の少女の声が
バトルフィールド――萌えもん達が火花を散らす戦場に響き渡る。
「……」
彼女の声は一人の少年に向けて発せられた。
…旅をするには少し小さいであろう黄色いリュック。
何よりも彼の被っている赤い帽子はぼろぼろで所々解れが見える。
それが彼がその幼き齢で過酷な旅を続けて来たという証を誇示していた。
そして彼にじゃれ付くように、跪く様に畏まる一人――
彼の小汚い服装とはまるで不釣合いである。
なぜなら、身なりがとても綺麗だったからだ。
おそらく彼の相棒だろう。
「ふーん、アタシが相手をする必要がありそうね。」
少年のまっすぐな姿勢から彼女は何を感じ取ったのか…一言、そうつぶやいた。
少年に対峙するのは一人の少女。
露出の多い服装である。水着の上からシャツ一枚、
下はこれでもかというほど短く切られたホットパンツ。

――なるほど、”おてんばにんぎょ”とはよく言ったもんだ

少年は彼女の姿を捉えたと同時に町の人々から訊いた情報をその姿に重ね合わせていた。
カスミはどんなやつだ。
元気すぎて手がつけられない。
同じ質問に対して皆同じ内容の答えで返す。
なるほど誰もが口々に同じことを言うわけである。
だからこそ、こんなにも若い少女にジムリーダーが務まるのだろう。
そうでもなければ、背負ったものの重責に耐えられるはずもない。
「あんたがジムリーダーか」
彼女と対峙して初めて、少年が口を開いた。
「そうだと言ったら?
アタシみたいな小娘がジムリーダーのはずがない。とでも言うつもり?」
強がりか、それとも斜に構える性格なのか、彼女の口を介して出た返答は挑発的なものであった。
「べつに…」
対してこちらの少年も歳に分不相応な冷静さである。
「よくいるのよね。見た目や歳でしか実力を測る眼しか持ってない三流がさ。
まぁ、そんなやつら、このカスミ様の敵じゃないけどねぇ。」
「俺はそういう考えは持ち合わせていない。」
「どうかしら?あんたがどんなご立派な考え方を持っていようが実力が伴ってなければ意味がないのよ?」
「それを今から証明するところだ。」
売り言葉に買い言葉である。お互いに実力を測っているような、そんな印象も持てるが、
どちらにしろこの二人は、強いのだ。第三者ならその雰囲気から肌で感じとれるだろう。
「まぁ言うまでも無く知ってるだろうけど、うちのジム公式戦はダブルバウトなの。」
ダブルバウト――通常萌えもん同士を戦わせるのは一対一がセオリーである。
しかし時と場合によっては、ニ対ニで戦う場合もある。
最近のバトルではダブルバウトを公式ルールにするジムも出始めており、この形式は一時の流行を生み出している。
「だからあんたも出す萌えもんは二人までよ。」
カスミはすでにモンスターボールを二つかざしている。
「二体までだな。わかった。」
言うと少年は視線を落とした。
次の言葉は視線の先、彼の「相棒」に向けて発せられた。
「いけるな、ぺるこ」
その言葉で前に出る「ぺるこ」
種族は言うまでもなくあの猫娘である。
「もぉっちろ~ん♪まだ不完全燃焼よ。もっと強い相手と戦いたいわ」
ぺるこは余裕の表情をうかべた。
ちなみに彼女はこの戦いの前に二人のトレーナーとの戦いで五人の萌えもんを倒している。
「今度の相手は強いぞ。しかも相手は二人だ。」
「わかってるじゃないご主人様。うふふ、わくわくしてきた♪」
どんな言葉でも彼女を驚愕させたり狼狽させることはできないのであろうか。
ぺるこは余裕を欠かすことなく、陽気に、そして優雅に戦場に足を踏み入れた。
「…何?一人目はペルシアンなの?てっきり雷や草タイプで挑んでくるのかと思ったわ。」
余裕を欠かさないといえばこちらもそうである。
このときのカスミは既に勝利の方程式を解き終わっていたのかもしれない。
「で、もう一人は誰で挑むつもり?ライチュウ?ウツボット?それともラフレシアかしら?」
彼女が挙げた三人の名は、以前倒した挑戦者が使ってきた萌えもんだ。
よほど印象深かったのだろう、彼女が顕示する自信の糧となったか。
「いや…」
彼女の予想に反する一言が、少年の口から今――
「生憎だが俺の相棒はそいつだけだ。こっちは一人で行く。」
発せられた。

………。

「……はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
素っ頓狂な声をあげるカスミ。というより、彼の言葉を冗談と受け取ったような表情である。
それもそのはず。何故なら、
「あんた何言ってんのかわかってるの?マジだとしたらカントー中の人が
一斉に抱腹絶倒して大地震が起きるほどの大バカだけど」
そうである。バカなのである。
公式戦のダブルバウトはその名のとおり、ニ対ニが当たり前であり、
当然であり、誰もがそう解釈し実行してきたからであって、
「ダブルバウトで一人!?公式戦よ?しかもジムリーダー戦で?」
二対一など見たことも聞いたこともない、とカスミ。
ちなみに記録にもそんな試合はない。それが意味するものは勿論、
「ないわ、ない!あんた不戦敗ね。はい帰った帰った。
こんなところ来る前に病院行ったほうがいいわよ。」
カスミの言い分どおり、少年の不戦敗である。
戦うことができないのだ。
実は二対一が記録にない、というのは語弊がある。
昔、ここのジムではないがダブルバウトの公式戦で二対一を挑んできた者がいた。
当然公式戦でそのような試合が許されるはずもない。
挑戦者は不戦敗となり、バトルをすることが許されなかった。
しかしちゃんと挑戦者は二人の萌えもんを携えジムに挑んだのだ。
ところが……前哨戦で一人が戦闘不能になってしまったのだ。これでは納得がいくまい。
それ以降ジムの公式戦においていくつかのルール改定はなされたようだ。
トレーナーの実力を見極める前哨戦とジムリーダー戦を連戦させるのは公平ではないので
各ジムには萌えもん達を全快させるための設備を設けることを義務付ける、
ジムが破損を受ける開放技――じばく、だいばくはつの類――は禁止、
レアコイルは三人だが、一固体として認識されているので使ってもよい、など。
そうやってジムにおける挑戦者との公式戦の規定は平等性を重視し向上させてきたわけだが…
今度という今度は誰がどう見ても型破りな挑戦である。
元より二対一で挑戦しようという気概なのだから。
少年は引き下がらない。本当に公式戦の規定を知らなかったのか、あるいは……
「何勘違いしてるんだ…」
彼の言葉はまたしても思わぬ波紋を呼んだ。
「俺はジムバッジをかけた公式戦をやろうとは一言も言っていない。」
これにはさすがのカスミも呆れるが彼の話に耳を傾けている。
「俺の目的はあんたと戦うことだ。」
「っ!だからアタシと戦いたいんだったら」
「二人でかかってこいというのは公式戦の話だろ?」
少年の目的が不明瞭である。ジムバッジ以外にジムリーダーと戦う理由がどこにあるだろうか。
それでも少年は主張する。カスミの性格をうまく誘導しながら
「公式戦ってのはおめでたいな。自分が不利な状況で戦うことがないんだからな。
こんな温室みたいなところでぬくぬくバトル繰り広げてる程度じゃ
ジムリーダーといえど井の中の蛙だな…」
「なんですって…!!」
頭に血が上るのと同時に、カスミは気づいた。
まさかたった一人にうちのジムトレーナー達は負けたのか?
――確かに私より実力では劣るけど、一人の萌えもんに負けるなんてありえない…
思わず尋ねるカスミ。
「まさかあんたら…このペルシアン一人に負けたわけじゃ…」
カスミに睨まれて思わず目線を逸らすジムトレーナー二人。
どうでもいいが、ここのジムは水着が制服なのだろうか?
一人はビキニ、もう一人は海パンである。服装に関して誰も突っ込みを入れないのだろうか。
「…あいつはやばい。悔しいけど、勝負にもならなかった…」
「カスミ、まともに相手をしないほうがいいわ。」
二人、口をそろえてカスミに警告を促す。それがカスミには気に入らなかったのだろうか。
――不甲斐ない!
唇をかみ締めるカスミ。そのプライドは二人の言葉に耳を貸すことはないだろう。
「なめくさりやがって…!」
彼女の怒気はピークに達した。もはやジムリーダーとしての威厳も理性もない。
一人のトレーナーとして傷つけられた尊厳に対する私憤に満たされた。
「やってやるわよ…そこまででかい口叩いたんだ、ただで帰れると思うなよ」
口調までどこか別人のようである。
一方で相変わらず涼しい顔をしているのは挑戦者のほうであった。
彼女の宣戦布告に対して、むしろ満足そうに口角をつり上げて笑う。
「行くわよ!ぶっ飛ばしなさい、ステラ!アズリア!」
「さぁ来い…確かめてやる。あんたが仇であるかどうかを!」


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……。
気がついた時には、どこか知らない病院のベッドの上にいた。
真っ白なその空間は僕が死んだのではないかと一時の間錯覚させる。
ゆっくり、ゆっくりと僕の思考は過去を辿る。
思い出した…!
村が、焼き払われたのだ。
木が焼ける臭い、そして煙。
僕は父親と母親に匿われ、家の中に閉じ込められた。
その後の顛末はわからないままだ。意識が留まっていたのは崩れ落ちる自分の家が、
瓦礫が僕の頭上から降ってきたところまで。
懐には生まれて間もないニャースを抱えたまま――
僕の記憶にあるのは、黒ずくめの集団、そして一人の幼い少女、
それが操っていた、村を襲う萌えもん。
僕の父と母は昔、もえもんリーグで争ったライバルだったという。
そんな二人が謎の集団に負けたと思いたくはなかった。信じていた。
それが崩れ去ったのは、後に親の亡骸が安置されていた部屋に連れて行かれたときのことである。
村の人々は全滅。生き残っていたのは僕一人だという。
近所の大根を育てているおじさんも、学校でお世話になった先生も、仲のよかった幼馴染もみんな……
そのときからだった。僕の心に復讐の火が点ったのは――

三年たった今も、俺はその集団を追っている。
手がかりになるのは一人の少女とそれが操っていた萌えもん。
得られた情報は、彼らは未だカントー内で暗躍していること。
そして、少女の操っていた萌えもんは水の萌えもん「ギャラドス」だったこと。
彼らの目的は未だ知れない。
だが唯一のミスは、この俺を、殺し損ねたことだ。
やつらが何を企んでいようと関係ない。
同じ目にあわせてやろう。
痛みも悲しみも、怒りもすべて同じように。


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「…もどれ、ぺるこ」
興が冷めたかのように、冷たく言い放つ少年。
ぺるこは素直に従ったが、どこか不満そうな表情である。
「まだまだこれからだって言うのに、ご主人様ったら焦らすのが好きね。」
勿論ぺるこが押されているわけではなかった。相手を倒したわけでもなかった。
ただ少年は、そこに目的がないことを認識しただけである。
「ちょっと…なにかんがえてるのよあんた。まだ終わってないわよ。
あんたのもえもん!!早く戻しなさいよ!」
ぺるこ以上に不満なのは相手のカスミである。
わけもわからぬまま相手に翻弄され、実力も推し量れないまま相手は戦線を退いたのだから。
「……邪魔したな。すまない。」
少年はそう言い放つと、戦場に背を向けた。
「帰るぞぺるこ。」
「はぁ~い。」
ジムを去ろうとする。
「まっ……待ちなさいよ!!」
すっかり相手のペースに持っていかれて半ば混乱気味のカスミ。
「ちょっと!あんたまだ…!!」
「勝負は終わりました。」
カスミの言葉を遮る様に異を唱えたのはアズマオウのアズリアである。
「アズリア?…あんたねぇ…」
「私たちの負けのようですね、ステラ?」
アズリアに話しかけられたスターミーのステラは悔しそうに顔をしかめている。
「まさか二人がかりで倒せないなんて…っ!くやしいよっ!」
「もっと強くなりましょう。ね、カスミ?」
アズリアの言葉に強くうなずくステラ。
「勝手に話進めちゃってさ。…でも、これでまた特訓する理由が増えたわ!」
意気揚々とするカスミ。向上心では人一倍負けないからこそ、この強さである。
そして、願わくば彼との再戦をと思うカスミ。その傍らで…
「それにしても…彼はいったい何者なのでしょうか?」
負けたことはとにかく、彼らの強さに恐れ入ったアズリアであった。


「ふう、また空回りか。」
ため息をつく少年。そばにぺるこを従えて街中を歩き回る。
「ほんと、ご主人様は早とちりなのよねぇ。」
ぺるこの言葉も耳に入らない。
彼は思い出してしまったからだ。思い出したくない過去を。
…少年は時々ふと思うことがある。
唯一の身内はこのペルシアン一人だけだということに。
そんな彼女を危険な目に晒している自分に対する罪悪感。
そしてそれを失ったときの悲壮感。
もうこのまま復讐など考えずに二人で暮らしていってもよいのではないだろうか?
そんな考えが少年の頭を過ぎる。
「………。」
「ご主人様♪」
そんなことを考えていると不意にぺるこが話しかけてきた。
「ん?なんだ…」
反応するが早いか、少年が応えた瞬間――
むにゅっ。
「…あ、ん、の、ま、ね、ら。」
両側の頬を摘ままれて間抜けな声を出す少年。
「顔が強張ってるわよ。もっと笑わないといいオトコが台無しじゃない♪」
強張っている表情はともかく両の頬をつままれたままの少年の顔は、文字通り台無しである。
「昔を…思い出したのね。」
切ない表情を浮かべるぺるこ。
二人を取り巻く空気が変わった。
同じ過去を共有しているぺるこには、少年の悲痛な心を受け止めることができる。
もちろん今、考えていたことも彼女にはお見通しだ。
だからこそ、彼女は意見できる。彼の最高のパートナーとして。
「ご主人様の好きなようにすればいいじゃない。」
ぺるこは言った。
「ご主人様が私を大切にしてくれてるのは嬉しいわ。でもみんなの無念を晴らしたいのは
私も同じだし、ご主人様がそう思っているから私は戦えるのよ。」
遠い昔に誓ったことは、今もずっと、ぺるこは忘れていない。
家族として大切に扱われてきた。精一杯の愛を受けて育ったぺるこの忠誠である。
「だ・か・ら。もうそんな顔はおよしなさいな。」
「………。」
いつしかそこに穏やかな風が吹き込んでいた。
二人の間を取り巻く空気もどこか軽くなった。まるで、
どこふく風が遥か彼方へ吹き飛ばしたかのように。
「ぺるこ…」
少年は手を伸ばした。ゆっくりと、ぺるこの顔に近づいていく。
ぺるこの瞳がゆっくりと蕩けてゆく。
近づく距離と距離。そして――

むにゅっ。

「!? ふにゃ…」
両側の頬を摘ままれたぺるこ。
「まったく、生意気な猫め。」
そのまま上下に摘まんだ頬を動かす。
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」
動きに同調してぺるこの声が漏れる。
ひとしきり反応を楽しんだ少年は、ぺるこから離れ、踵を返した。
「なによ~、せっかくいい雰囲気だったのにぃ…」
「なに、ただのお礼だ。」
そういって少年は歩き出す。
それにあわせてぺるこも歩き出し、少年の横へ。
「次はオツキミ山だ。そこでやつらの目撃情報がある。着くころには夜空に月が見えるぞ。」
「あら!月を見ながら月見風呂…いいわぁ~♪」
「山に風呂なんかあるかよ、莫迦」
そんな他愛ない会話を交わしながら、一人の少年と一人の猫娘。
地に落ち始めた陽に照らされ、二人の影はどこまでも長く伸びていた。

――お礼ですって?
照れ隠しなのはお見通しなのよご主人様♪
顔が面白いくらい火照っていたの、私にわからなかったとでも?

……二人の旅は、続く。


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【設定集】
◇登場人物
少年…名前は作中に登場せず。なんてったって未設定なので。
カスミ…ハナダの序盤の山で有名な彼女です。
    萌えもんシリーズではプレイヤーを散々苦しめてますねw
ぺるこ…少年の愛猫。もとがペルシアンなので。安直w
ステラ…カスミのスターミー。
    名前の由来?この話構想練ってたときにカステラ食ってたので。
アズリア…カスミのアズマオウ。
    なぜか進化して登場。見た目から落ち着いたキャラだなと。
少年の父と母…一応リーグ覇者です。しかし残念なことにやられ役でFA
謎の少女…一応設定があります。
ギャラドス…水ポケモンで凶悪なキャラが彼女しかいなかったんでしょうねきっと。
謎の集団…やはり彼らのことではないでしょうか。続編を書くとすれば彼らを軸に描かれていくでしょうね。

◇本編を読み飛ばした人にもわかる話の流れを産業
少年の村壊滅

村の人々全滅、少年復讐を決意

水ポケモンがキーっぽいということで、カスミに喧嘩売る ←いまここ


ご愛読(なのか?)ありがとうございました!  2007/12/12


PS これ書いてる途中でペルシアンストーリーがすでに出ていたという驚愕の事実orz
俺の嫁にしたいのですがだめですかそうですか
ツールボックス

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