3スレ>>337


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私の名はキングラー。トレーナーでも無い主人の旅に同行している萌えもんである。
他に伝説の萌えもんとうたわれたサンダー、フリーザ、ファイヤーが主人と共に旅をしている。
その伝説の萌えもん達から『神秘のチケット』を貰い、それを使って世界の中心である『へその岩』へと向かう途中である。

「それでこの『神秘のチケット』やらは何処でどう使えばいい?」

―――使う以前の問題であったらしい。
太陽に透かしてみたり破ろうとした所で『破るんじゃないわよ。無効になるわ』とフリーザーに止められていた。

「ご主人様~、普通にシーギャロップで連れて行って貰えるんだけど?」
「……そうか」

普通に流したけど、頬が少し赤くなってますよ。主人。
そんな主人と共に私達はシーギャロップの連絡線乗り場へと戻ってきた。

「……また、船か」
「主人は酔いましたからね、来る時に……」
「遠くを見るとか風に当たるとか酔い止めを飲むとか…予防法はあるらしいがの?」
「やってみるか」

主人はサンダーに言われた乗り物酔い防止法を全て実践されました。

「7島専用船『シーギャロップ』ご利用ありがとうございます!
 貴方はー…1島、2島、3島へのパスをお持ちですね、どちらへ行かれますか?」
「あ、いや…。コレを…」

シーギャロップの窓口員へ『神秘のチケット』を見せる。
そのチケットを見た窓口員は驚いた顔と少し震えた声で、
『し、少々、お待ちください』と急いで事務へと走って行った。
私達は何が起こったのか少し判らずに『?』を出して待つ。



「貴方ですか! 『神秘のチケット』を持つと言う青年は……!」
「は、はぁ…? これがどうか…?」
「た、確かに『神秘のチケット』です」

よく判らないが偉い人らしい。
その人が主人の提示した『神秘のチケット』に目を見張る。

「この『シーギャロップ』設立から早、百数十年。『神秘のチケット』をこの目で見るとは…!」
「そんなに凄いチケットなんですか?」

とキングラーが聞く。

「そうですとも―――――」

よく判らない偉い人曰く、この会社は発足当時では通常の船舶で7島の連絡船を運航していたらしい。
しかし、7島周辺は知っての通り海流が早く通常の船舶では容易に流されてしまう。
ところがある日、3羽の萌えもんが会社のカントー支部への光臨した。この3羽の萌えもんは圧倒的な知識と技術を持って、
この会社の『シーギャロップ』を完成させた。3羽の萌えもんは『シーギャロップ』を使い、
『へその岩』と呼ぶ離れ小島へと連れて行くように命令した。勿論、救世主である萌えもん達に当時の社長らは従った。
そして、3羽との別れの時、3羽は1枚のチケットを取り出して、
『このチケットを持つ者の依頼無ければへその岩へと向かう事は禁ずる。
 そして、その禁を破ったのならばシーギャロップは海の藻屑と消えるだろう』と。
実際に無断でへその岩へと向かったシーギャロップが1台沈んだ事もあったそうで。
そして、今、青年が『神秘のチケット』を手にそのへその岩へと向かうと言う。

「へ…へぇ……?」
「そ、そうですか…」

主人が萌えもん達を見ると見事に顔を逸らせてくれた。
私も顔を引き攣らせながら同意する事が精一杯だったのは言うまでも無い。
その会社の運命を決めた萌えもんが3羽全てここに居るとは知らないよく判らない偉い人は、私達を何故かVIPルームへと通した。

「あ、あの…?」
「次の便を臨時休航し専用便を走らせます。少々お時間を頂きますが…!」
「ちょ! ま、待って下さい!」
「は、はい!? お時間頂けないのですか!?」
「い、いえ、そうじゃなくて。逆ですよ、逆」
「逆…とは?」
「私達だけの為に臨時休航しなくても結構です。
 送り迎えしてくれるだけであり難いので、便が終わる夜中にでも待ちますから」
「そ、そうですか…? それは我々としてはあり難いですが」
「ここに居ていいですか?」
「ええ、それは勿論。……では、私は業務に戻ります。何かあれば呼んでください。直ぐに参ります」

そう言ってよく判らない偉い人は部屋を出て行く。
多分、相当に忙しいのだろう。申し訳無い気分になってしまう。

「…あー? 3人? ちょっとお話いいかな?」
「え、あ、な、何かしら?」
「はははは、話とは何かの?」
「わ、私達、何も悪い事はしてないわよ?」

見事に挙動不審な伝説のお三方。
それじゃ明らかに『何かしています』って言ってる様な物ですよ…。
頭痛を感じて居るのか主人はこめかみを押さえつつ言う。

「別に技術提供が悪いとか言うんじゃ無くてだな?
 何でそんな事をしたのか単純に聞きたくてな?」
「……何ですの、そんな事を……」
「そんな事なら簡単じゃ。ただ単純にじゃのう」
「へその岩へと飛んで行くのが疲れるからだけだ」
「……はい?」

予想外の答えに私も主人も目が点状態。
もう少し上等と言うか綺麗と言うかそんな感じの理由かと思えば―――

「……お前ら、借りにも『伝説』とうわたれた萌えもんだろ!?
 技術提供の真の目的がへその岩へ飛んでいくのが疲れる!?
 伝説の萌えもんなら根性で飛んで行けよ!?」
「えー、だってー…」

釈然としない物を感じたのか、イメージがカイリューの破壊光線を受けたの如く粉砕したのか、
主人は部屋の外にも届きそうな声で叫ぶ。
それを面倒臭そうに答えるファイヤーに対して……

「『だって』じゃねぇよ!」
「いくら『伝説』とうたわれても我らはただ長生きをして種族数が絶対的に少ないだけの萌えもんじゃ。
 腹も減れば疲れもする戦闘でも傷つき倒れる。普通の萌えもんと何が変わろう?」
「ぐ……、それはそうだが……」

サンダーの当たり前すぎる程の指摘に、

「イメージを抱くなとは言わないけど、そのイメージを押し付けられて、
 付き合わされるワタクシ達の身にもなってみるといいわ、人間」
「ぅぐ……それは……すまなかった」

氷の女王様の慈悲無きのトドメのお言葉。
主人は頭を素直に下げる。私も習ってそれに従う。やった事は別として言ってる事は正しい素直に負けを認める。
こう言う話題をVIPルームでする事自体が間違って居た事には気が付かなかった。
そう、出口でいつでも呼ばれて良い様にと待機していた1人の事務員が居た事に私達は全く気が付かなかったのである。




―――その日の夕方。
7島間の定期便は全て終了し予定外の私達の乗る便が準備されつつあった。

「あなた方が、この会社の救世主様―――」
「誰よ?」
「さぁ?」
「判らぬ」

VIPルームに突然現れた男の言葉とそれをばっさりと切る伝説のお三方。
先程のよく判らない偉い人はどうしたのだろうか?と疑問に思う間も無く男が言う。

「おぉ、失礼致しました。私はこう言う者で」
「これはご丁寧に……。私、キングラーと言う種の萌えもんでございます」

その男は私達の全てへ名刺を配った。
社会マナーとして返事をしたのがキングラーだったのは問題なのかもしれないがソレは置いておこう。
『株式会社シーギャロップ社 社長』
名刺を見た瞬間、『しまった』と思い主人の方へ見ると主人も気が付いたのかこちらを見ていた。
私は『対処のしようがありません』の意味で首を横に振る。
―――もうどうにでもしてください。


結局、社長さんからレインボーパスを押し付けられた後、
目的のへその岩までご丁寧に案内された。観光アナウンス付きで。





結果。
「………わすれてた。きもちわるー……」

社長さん達の勢いで船酔い対策を忘れた主人は見事に船酔い。
そして、シーギャロップ社の歴史に刻まれたのは言うまでも無いだろう。

今日の教訓。
『何事も後悔先に立たず』


お話が壊れて来た第7話。~ぇ?前話から?~-Fin-
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