3スレ>>501


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「さて、イーブイよ。ここに我が家の愛犬。ガーディが居る」
「わふ?」

我らの母君がイーブイに何やら話しかけている。
今回は我が家の愛犬、ガーディも一緒らしい。

「ミッション内容はお使いだ。詳細はこの紙に書いてある。
 頑張ってくれたまえ」

そう言って母君は幼児用の小さな背負いカバンに財布とメモを入れイーブイに背負わせた。
イーブイは初めてのお使い…と言う事で目をキラキラさせていた。

「ガーディはまだ幼い。喋れないかもしれないが道案内程度は出来る筈だ」
「わかったー! いってきまーす!」

そう元気に言うとガーディの首輪から繋がっているリードを持つ。
そのまま元気に我が家を出て行った。

「母君、コレは一体?」

流石に訳が判らなくなったので母君へと質問をしてみる。
何も言わずに母君はリモコンを操作し…。

『パンとジェームズ 〇使い大挑戦~♪』

……志村〇物園ネタ?
大分、昔に終わったはずだが…。ビデオでも残っててそれを見たか…。

「つまり、母君はコレをやりたくなったと?」
「その通りだ。父君は既にお使い先へ先回りしている」
「……相変わらず、雑用ですな、父君」

いつもの父君の使われっぷりに心の中で尊敬しながら、心の中で手を合わせた。

「何を言っている。勿論、兄君もだ」

……自分にも手を合わせる。






「そう言う訳で、『テレビカメラ』持参でパン君役ことイーブイとジェームズ役ことガーディを追う事になった我」

悔しいので無駄にナレーションを見れてみる。
しっかりと愛らしい姿を捕らえる。しかも、カメラ+機材40kgって洒落にならん重さである。
母君に『コレは重すぎでは?』と質問をして『技術が無いのだから機材でカバーしてあげてるんじゃないの』とありがたいお言葉。
『走ってもブレない国営放送開発の最新機材』…だそうで。どこから調達してきたのか、母君の職業は謎に包まれたままである。

「ぉ、早速、関門ですかね」

お使いは隣町まで行って帰ってくる事である。
途中に隣町への入り口関所、萌えもんジム、アイテムショップ、シルフカンパニー本社へと寄るみたいだ。
アイテムショップはまだしもジムやらシルフカンパニー本社などに用事があるのか疑問だが……。
っと、イーブイ達が関所に到着した様子である。

「おじさーん」
「ん? あ。通っていいよ。……うん、通っていいよ」
「ありがとー、おじさーん」

イーブイとガーディの姿を見た警備員の方は素早く目を逸らす様に遠くを見た。
……母君が何をしたのか気になるが、イーブイ達が行ってしまう。見失えば我の命が危ない。
元気良くイーブイ達はゲートをくぐった。

「あ、あの…?」
「あ、お構いなく。あの娘達の連れです。では」

機材を担いだ我に警備員は声を掛けてきたが、こう言えば通してくれる気がした。…何となく。
ゲートから出ると父君が我と同じ機材を担いでイーブイの前に居た。
何となく画面に入れると不味そうだと思い意図的に外しながら撮影をする。


「さいしょはー、じむー」
「~♪」

萌えもん2匹、肩を並べて歩いてゆく。
それを追う父君と我。

「たのも~☆」
「がうー☆」
「あら? 可愛い挑戦者さん…?」

父君を先頭にジムに入った我ら。
本来なら居るはずの無いジムリーダーのお方が入り口に立っている。
我、ジムリーダー様を生でみたのは初めてなり。

「ははうえからー」
「何かしら? ……技マシン?」

イーブイは『んしょ』と言いつつカバンを下ろすと中に入っている紙を出す。
ジムリーダー様はイーブイから紙を渡されるとそれを読む。
ポケットにでも隠していたのか、直ぐに技マシンを出した。

「はい。コレ。落とさないでね」
「はーい」

イーブイはカバンの中にに紙と技マシンを入れてまた『んしょ』と背負いなおした。

「ありがとー、おねーさん」
「がうがう~♪」

再び、ガーディの手綱を持ってジムを出る。
今度は我が前で父君が後ろの配置で行く。
次の目的地はアイテムショップである。





アイテムショップの前に到着する。

「がーでぃはここね」
「がう?」
「ちゃんとまっててよー」
「がう!」

アイテムショップの前にあるカラーコーンに手綱の輪っかを通す。
……多分、それじゃあ意味が無いと思うが。
とは言え、幼い萌えもんがする行為。問答無用で許してしまう。

「いらっしゃいませー。あら、可愛い娘だ事。お使いかな?」
「うん、そうー!」

先にアイテムショップに入った我は閉まった自動ドアにフォーカスを合わせて、
イーブイが入ってくるのを待った。数秒後、イーブイ達が入ってくる。
当然、いつもならカウンターに居る店員さんが出入り口近くに居る。

「これー!」
「何々? 凄い傷薬5個、何でも直し5個、ゴールドスプレー10個…。ちょっと待っててね」

イーブイはジムでもやったようにカバンの中から紙を出し店員に渡していた。
店員も父君の根回しのお陰でポケットに隠したであろう注文の品を出した。

「合計で2万500円ねー」
「んにゅ? ……あ!」

店員に言われた意味が判ったのか、悩み顔からパッと満面の笑顔に変わった。
ごそごそとカバンの中を漁る。

「はい!」

目的の物が見つかったのかキラキラとした目で店員さんに母君に渡された財布を渡す。
勿論、このいい顔を逃すはずは無い。しかと我がゲットしておいた。
店員さんはこのケースの対応を知っているらしくイーブイの目の前で財布を開け、2万500円を取り出しイーブイに示した。
この意味が判る訳も無く、イーブイは『?』な顔でそれを見ているが。

「はい。おつり」

そう言って店員さんはイーブイに財布を返した。
イーブイはしっかりと財布と紙をカバンに入れて背負った。

「ありがと~♪」
「まいどありがとうございましたー」

イーブイの後を追って外に出てみるとグロッキーな顔をした父君が立って居る。
流石に父君も体力の限界を感じて居るのか……我もだけどな!





次は最後のシルフカンパニーだ。父君、死ぬなよ。
祈りつつ視線を送ると、『オマエモナー』と視線で返して来た気がする。

「でっかーい!」
「わうわう~!」

萌えもん2匹でシルフカンパニーの巨大ビルにはしゃいでいた。
……カントー最大のビルだけあるな。
父君がバテつつもカメラを回し続ける。

「いらっしゃい。可愛いお嬢ちゃん」

当然の様に入り口には父君より年を取ってる様な太ったオジサンが居た。

「んー? これ!」
「がう!」
「何だい? ………うーむ」

オジサンは紙を見ると少し悩んでいたが……。

「んにゅ?」
「あぁ、仕方が無い。先行量産型マスターボールを持っていきなさい」

とイーブイの可愛さに負けたのか紙に書かれた(と思われる)モノを渡した。
イーブイは『おわったー』と可愛く言って。同様にガーディも『がうー』と可愛く吠える。
太ったオジサンはその2匹の様子を微笑ましそうに見ていた。
後で知ったのだがこのオジサンはシルフカンパニーの社長さんだったそうだ。
……母君、貴女は一体何者なんですか?




「だたいまー! ははうえー!!」
「わうー!」

行きも通って来た関所を通って家へと到着する。
イーブイもガーディも元気である。
40kgもの装備を背負ってイーブイ達の最後の疾走に付いて来る事の出来なかった父君は途中で沈んでいるだろう。
しっかりとその撮ったビデオは回収したが。
ミッションの失敗した父君は母君の鉄拳裁判を後で受ける事だろう。

「あにうえー」
「ん? 何だ?」
「おつかいできたー! えらいー?」
「うむ。偉いぞ」

装備を外して休憩していた所へとイーブイとガーディが現れた。
褒め言葉を言ってイーブイの頭とガーディの頭を撫でる。
して、母君、その手に持った我らが撮って来たのビデオテープはどうする気で?
ぇ? 編集? ナレーターは妹君? ……頑張ってくだされ。



この時の『イーブイとガーディ お使い大作戦♪』は、
母君の華麗なる編集技術でプロにも負けない仕様となり、
幼稚園、保育園、小学校等に配られたのは別の話だったりもする。

いつもの電波-Fin-
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