3スレ>>529


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日が落ちる海岸線。
二つの影が対峙していた。
「きゃーーー!!」
影は重なる。
「ぅぇっへっへうへぇうへっへっへ、はぁはぁ…」
一人は息を荒げ、どう見ても変態にしか見えない。
「ひ…や、こ、来ないで……!」
「うぇっへっへ、ひ、ひとでちゃん、ぱ、ぱんつ、何色?」
もう一人は、ヒトデマン。どうみても襲われているようにしか見えない。
「た…たたたた食ぁべちゃうんだなー!!」
ヒトデマン、まさに窮地。
「いやぁぁぁぁ!!誰か助けてーーーーー!!」
「待ちなさい!!」
「…!!だ、誰でぇ!?」
そこに現れたるや、謎の声。
海岸の堤防に、その姿はあった。

「弱者をいたぶる悪党は、この冷たき眼差しが許さない。

正義の名の下に舞い降りた"はかない"氷!冷血少女、ジュゴン!!」

シャキーン!!と決めポーズを決めるジュゴン。
「いたいけな少女を襲う悪漢よ、直ちに成敗してくれるわ!とうっ!」
そういうとジュゴンは堤防から飛び降り、二人の前へと着地する――
しゅたっ!…よろっ
「!!あっ、と…ぎゃぁっ!」
どしゃっ!
着地に失敗したジュゴンは、無様にも後ろへ荷重を持っていかれて転んだ。
「…なぁんだ…ただの獲物じゃねぇか…てめぇからさきに味見してやんよ!!」
変態は標的を変えてジュゴンに襲い掛かった。
「ちょ、いまのは、いまのは無しぃぃぃ!」
「うえっへっへっへ!"ピーーーー"に無しなんてないぜ!ヒャハァァァ!!」
「きゃぁーーーーーっ!!」
「へっへっへ…嬢ちゃぁん…ぱ、ぱんつ、な、何色?」
服を剥がそうとする変態に必死に抵抗するジュゴン。しかし、その抵抗が無に帰すのも時間の問題であった。
変態はジュゴンの行動にさらに興奮しつつ、そろそろかと全力を発揮した。
「そーーーーーーーれーーーーーー!!」
ばっ!!
彼女の服は捲られた。
………。
「………。」
変態は、小宇宙を見た。
「見たわね……"はかない"乙女の秘密を!!」
この一言が、彼女の合言葉だった。次の瞬間、辺りは猛吹雪に見舞われた。
「うおっ!!さむ!なんだなんだ!?」
「フローズンハンマー承認!!!」
ジュゴンは起き上がり、飛び跳ねて宙に舞った。
その瞬間、空気中に冷気が集められ、それが形を成してゆく。

――説明しよう!
悪を断罪する氷の少女、ジュゴンは、その"はかない"秘密を見られたとき、
羞恥と快感によって開花する、秘められたパワーを開放するのだ!!
そのリミッターが外れたとき、真の"冷血少女"として、この場に君臨するのだ!

「フローズン・ハンマー!!!」
形を成した冷気は、少女の右手のハンマーとして具現した。
「な、なんだぁ…!?」
うろたえる変態だが、彼の脳には小宇宙を植えつけられ、まともな思考ができない。
「さぁ、アナタは黒です!正義の名の下に断罪されなさい。宣告・死刑!!」
ジュゴンは開いている左手を虚空へとかざした。
「断罪の氷柱よ!!」
そしてまたもや冷気が集められ、彼女の左手には氷柱が具現化された。
「行きます!はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そして準備の整った少女は、変態に向かって走り出す。まずは左手を振りかぶってその手に持つ氷柱を――
「絶・対・零・度!!」
――変態の胸に、突き刺す!!
「うヴぉぅぁぁぁぁぁぁ…ぁ…ぁ」
苦悶の表情を浮かべる変態。それが彼の断末魔になった。直後…
しゅううううううううううう……
体中から煙を上げて、最期の表情のまま体が硬直した。

――説明しよう!
正義を貫く氷の少女、ジュゴンは、その"はかない"パワーで相手に冷気を送り込むことができる。
それを媒介する"絶対零度・断罪の氷柱"により、冷気の力は何百倍にも増幅されて相手に与えることができる。
その温度――-273℃。血液は一瞬で凝固し、細胞は一つ残らず、死す!!

※この時点で相手は既に死んでいます。

「フローズンハンマー・フリーズドライ!!!!」
そして、彼女は右手を振り上げる。とどめの一撃と言わんばかりにその手に持つ鎚を、天高く振り上げ――
「粉末に、なぁぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
――胸を貫く氷柱へ、振り下ろした!!

※この時点で相手は既に死んでいます。オーバーキルのスコア稼ぎは程々にしましょう。

――説明しよう!
"はかない"少女、ジュゴンは、とにかく相手が憎い。そのパワーは、弱者の心から提供されている。
その弱者の憎む相手が、この世に存在するどんな小さな粒子よりも大きな存在である限り、
例え死んでいようと許さない――それが、冷血少女なのだ!!


風に舞って消え行く存在を見送り、少女は手向けの言葉を遺す――


「何も残らないだけ、ゴミよりマシよ――」






海岸線……二つの影が互いに孤立して置かれていた。
一方の影が、もう一方の影に近づく。
「もう、大丈夫。お行きなさい。」
再び影は離れていった。……それも、ものすごい勢いで。
「………。」
お礼も言わず逃げるように離れていった少女を見送り、冷血少女は独り、呟く。


「人の夢と書いて"儚(はかない)"――なんだか、空しいわね。」



- 完 -

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あとがき
…さて、自分はこの責任をどう取ればいいのかな?

◇これって、なんのパロ?

・「お嬢ちゃん、ぱ、ぱんつ、な、何色?」
東○の電波MAD、I○SYSさんの作品「幹部で止まってすぐ溶ける~狂気の優○華院~」より、セリフ。

・冷血少女
東映版スパイダーマ○でスパイダーマが登場の際に言う「冷血動物、スパry」に
魔法少女リリカルな○はの題を拝借して二つを混ぜたものです。ひどいものですね。

・"はかない"
萌えもん図鑑参照。

・あなたは黒
東方花○塚、四季映姫ヤマ○ナドゥの能力。

・宣告・死刑
漫画、ニー○レスに出てくる神父が決め技をかました際に出る演出のようなもの。
ヤマ○ナドゥに重ねて出てきたネタです。

・フローズンハンマー、「粉末になれ」
勇者王から。ゴ○ディオンハンマー発動承認!!「光に、なぁれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

・フリーズドライ
本当は真空凍結乾燥技術のことで、凍結させる際に減圧して真空状態にする必要があります。
しかも、-256℃ではなく、通常-30℃程度で行うようです。
したがって本作品の過程でフリーズドライが起きることは あ り え ま せ ん

・オーバーキル
最近のRPGによくあるシステム。敵のHPが0になったのに、敵のHPを大幅に上回るダメージを重ねて追撃する外道行為。
しかしながらプレイヤーにとって利益を伴うことが多いため、これを平然とやってのける機会は多い。

・「何も残らないだけ、ゴミよりマシよ」
世のM男心を震撼させた、ヴァ○キリープロファイルのフ○イお嬢様が、決め技で敵を撃墜した際に言うぞくっと来るセリフ。
いろいろバランスブレイカーだったり、主人公の生殺与奪の権利を有していたりして彼女の君主より存在感の濃い人。

・「人の夢と書いて"儚(はかない)"~」
FFタ○ティクスに出てくる、ア○リアス嬢のお言葉。なんだか憂鬱そうである。それは後に味方になる
今までの戦闘バランスを一気に瓦解させるキャラ、オ○ランドゥの加入によって今までのポジションを奪われるといった、
二軍落ちを暗示しているような気がする。当時の自分も手塩にかけて育てた彼女のあまりの不遇さに泣いた。
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