1スレ>>281


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あれから10年程の歳月が流れた

月日の流れは残酷だ

-ポケモンなんて子供の頃の遺物-

-ポケモントレーナーなんてガキのやること-

バカで世間知らずだった俺が

そんな考えを持ってしまうくらいに残酷

そんな残酷な月日の流れだが

その中で育まれていった物もある

それはな・・・

~~第三話 無くした光/見つけた光 ~~ ー後編ー


「よくもゲンガーを泣かしたなー!!」

「ギャふん!!」

「バカバカバカーー!!ご主人様のバカーーー!!」

「ま、まてよサンダース。俺だって別にそんなつもりで言った訳じゃあないんだし」

「そんなつもりもこんなつもりもないーー!!ボクの仲間をいじめるヤツはご主人様でも許さないんだからーー!!」

みんなももうわかっただろう??

それはな「萌えっ娘もんすたぁ」だよ。

おれは久しぶりにオーキドのジジイに呼ばれて現在巷で持ちきりのその話を聞かされた

話を聞いてみてだんだん興味がわき始めたと思いきやジジイのヤツ「ワシの残りの人生の伴侶となる嫁を探してきてくれ」とかぬかしやがってな

俺は初めは断るつもりだった。その話を聞いた瞬間に思い出しちまったからだ。10年前の事を。

だから話だけ聞いて帰ろうとしたその時、ジジイは「実際に見た方が早いじゃRO☆」と言って大事そうに腹の中で暖めてた(?)モンスターボールを取り出した

だからやけに太ったように見えてたのか、哀れモンスターボールの中の「萌えっ娘」よ。

そしてジジイが「これが新しく生まれ変わったヒトカゲの姿よ!!」とモンスターボールを地面に放り投げた瞬間

「ぎゃーお・・・ひとかげ見参~~・・・」(若干疲れた顔をしていたことを追記しておく

だがしかし

その時世界が止まった



その後俺はジジイ、いやオーキド博士の要求を「はい、お任せ下さい!!」の一点張りで呑み続け

嫁捜し(そんなつもりは全くないが)の旅の友としてどいつか一匹自分にくれるように頼んだ

オーキド博士・・・いやジジイは「そういうと思ったわい」といって奥から一匹の「娘」を連れてきた


(俺的にはあのヒトカゲが十分ストライクゾーンだったんだが・・・惜しい・・・)


そして本日二度目の絶句

そいつの容姿はそれはもう思わず抱きしめたくなるほどに可愛らしいものだった

しかしその「娘」の黄色い服、愛らしい耳、そして何よりその俺を見つめる瞳はどうみても

「あの」サンダースだった



………………………………
え?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



話を聞くところによると俺が捨てたサンダースをオーキドは密かに保護して元に戻す方法を研究していたらしい

そして行き詰まっていたところに噂で耳にした「萌えっ娘」なる新種のポケモンに目をつけたそうな

そして例のサンダースに「萌えもん」の遺伝子を投与してみたところ突然変異でこの姿になった、という話だ

さらには突然変異の影響で若返りの効果も出たらしく、つまりこのサンダースは0歳。俺との出来事もさっぱり覚えていないというご都合話

淡々としゃべっているけどな、このときおれは突然の事に何も言えなくなっていたんだ

そして、何も言えなくなった代わりに

ただ涙だけがこぼれていた

そんな俺にジ・・・オーキド博士は

「○○○。お前のやったことは決して許される事じゃない。ワシはあのサンダースを世話する内に何度お前にこのことを打ち明けようと思ったか分からん。
 だがな、お前ももう十分な青年になった。お前がもう一度この娘を引き取り今度こそ大事に育てると言うなら、ワシはもう何も言わん。」

どうじゃ?と聞く博士の言葉に俺は迷った。


俺にこの娘を引き取る資格があるのか??

俺はまた同じ過ちを繰り返すのではないか??

この娘は俺を受け入れてくれるのか??


本当にどうして良いかわからなくて、ただ膝をついて涙を流しながら俯くばかりだった。

その時

俺の頭に柔らかい感触の何かが乗せられた

顔を上げるとそこには

瞳を涙で滲ませながら

俺の頭を優しく撫でるサンダースがいた

「泣いちゃイヤなの・・・ご主人様が泣くと・・・ボクも悲しいの・・・グスッ・・・ヒック・・・ふぇぇぇぇん」

泣きながらも俺の頭を必死で撫でるサンダース

これが決まり手だった

俺はサンダースをそっと抱き寄せて頭を撫でてやった

「ごめんな・・・ごめんな・・・謝ったって許されないけど・・・本当にごめん・・・・・・・・・・・・・・・・」


あぁ、柔らかいな

懐かしいよ この感触

小さい頃に大好きだったぬくもりだ


そして最後に「ありがとう」とつぶやいて涙を無理矢理涙腺まで引き戻して、ぎこちない作り笑いを見せた

現金なものだ、俺が笑いかけると、嘘泣きだったんじゃないかと思うくらいにパッと笑顔になりエヘヘと俺に笑顔を向けてきた

「・・・博士、俺決めたよ。」

「ほう?なにを?」

「俺、もう一度トレーナーになる。もう一度旅に出る。今度は見捨てない。何があっても。俺が死ぬまでこいつらを立派に育ててみせるよ。」

「そうか。ならワシの言うことはもうないな。全く、これで十年の苦労も報われたというもんじゃ。しっかりやるんじゃぞ。」



ありがとう。オーキド博士・・・。ありがとう。サンダース・・・。



…そして

「そうじゃ、それからこの娘は餞別じゃ。名残惜しいがこのヒトカゲも連れて行ってやってくれ。ココにいるよりかはマシじゃろう。」

また腹から・・・いや、今度はズボンのベルトをはずしてその中からモンスターボールを取り出しやがッた。あのジジイ・・・

とにかく出てきたヒトカゲはさっきのヒトカゲのようだが何とも疲れ切ったようなおぞましい物を見たような顔をしていて本当に痛ましかった。。。


さて、準備もばっちり!ヒトカゲは疲れているようだったのでパソコンの中で眠らせておいてやった。トキワ当たりについたら立ち直っていることを願いたい

長い間住み慣れた故郷をまた離れるのは少し寂しいが、コイツと一緒なら寂しくない。

そうさ、俺たちはなんだってやれる!!かつて俺たちが全国を制覇したように!!俺たちの冒険に不安なんてないんだ!!


「よし行くか!サンダース!!これから長い冒険になるぞ!!」

「わーい!ご主人様と一緒の旅行だぁ!!どこ行くの?温泉?海?もしかして山かなぁ??」


…………なんとおっしゃいましたかこの娘は??


「・・・サンダース。俺の話きいてたのか??今から行くのは旅であって旅行じゃぁないんだが??」

「ふぇ?・・・・・・えっと・・・・・・今日は立派な旅館に泊まるんじゃないの?・・・・・・」


………………………………前言撤回……………………………………俺はとんでもないアフォの娘を手にしてしまったようだ・・・(泣

…あぁ…サンダース…キミといた日々が懐かしいよ…キミは本当にお利口さんだったね・・・


「いいか!!サンダース!!昔のおま・・・いや、お前のおじさんのサンダースはな!!そりゃあもうケチがつけられないくらいにお利口さんだったんだ!!どれくらい
 お利口さんだったかというとだな!夜、森で迷って俺が泣きじゃくっていると、一人で森をぬけて助けを呼びに言ってくれたり、旅の途中に俺が体調を崩せば何も言わずに
 俺を背中に乗せてくれたりしたもんだ!!お前にはそれができるのか!?」

「ふぇぇ!?・・・えっと・・・だいじょうぶだもん!!・・・・・・ボクだって・・・それくらい・・・ちゃーんと・・・できるもーーん・・・。」


あぁ・・・キミの熱意はちゃんと伝わってくるよ、サンダース。
だけどね、宣言の途中から蝶々に気をとられてしかもこっちも視ずにそんなこと言われたって人間誰だって信じる気にはなれないんだよ・・・


俺はため息をつきながらサンダースをおいて出発した。

そして俺の後方5メートルで「ふぇぇ!?ま、まってよご主人様ー!!蝶々さんが、蝶々さんがーーーーー!!」
なんて言ってるアフォの娘に自分の状況をどうやって理解させるかを悩みつつ前途多難な冒険を再び開始したのだった・・・・・・。
(ついでにゆうとオーキド博士・・・いやジジイが出発前に「ワシの嫁探しの件なんじゃが」とか行ってきたので殴って失神させといた。うん。良いことをしたな。)





そして現在、アフォもん日本代表の彼女も少しはレベルも上がり、物事をそれなりに正確に理解するようになり、今では我がパーティーの二大暴力派。ゲフンゲフン。
もとい二大強行派の一角を担うようになった。

が、しかし今日は何とも悪日だった。

少ししかりつけるつもりでキツイ言葉をいっちゃった途端にゲンガーが泣き出してしまって(まぁ、俺が無神経なことを言っちまったのが原因なんだが)

二大強行派にボコられるハメになった。

サンダースからすればゲンガーは特に仲良しだったために

俺はサンダースの泣きじゃくりながらの[でんげきは→にどげり→10万ボルト→かみなり→そしてなぜか覚えてもいないかみなりパンチ]のコンボをくらっちまった。

もちろんもう一人のやつの暴行もすさまじいものだったがサンダースのほうが強烈だった。

見かねたラプラスの「まぁまぁサンダースちゃん、マスターも反省してるようだしこれくらいで許してあげましょ。ね?」の言葉がなかったら本気で危なかったぜ。

ラプラス、お前はほんとに良いヤツだ・・・初代サンダースに匹敵するよ。ほんと。

そして怒りの収まったサンダースは暴れ&泣き疲れて今はスヤスヤと眠っている。

俺はというとゲンガーに我ながらクサイ台詞をはいちまって恥ずかしさのあまりに太ももに置き忘れた手をひねりあげられてさらに重傷度が増した

そのゲンガーも眠り込んでしまって今度こそ話し相手がいなくなってしまい自分も眠ろうと目をつむったのだが・・・


「・・・○○○・・・」


…確かに聞こえた

俺を呼ぶ声


「・・・○○○・・・○○○・・・」


この声は・・・サンダース??

まさか。そんなはずはない。

オーキドのジジイは言ってた。記憶はもうないって


「サンダース。おい。サンダース。」


周りのみんなを起こさないようにサンダースだけを起こす


「ふぇ?・・・・・・・ご主人様??・・・・・もう朝??」

「ご主人様って、今俺のこと呼び捨てで呼んだじゃないか!」

「・・・・・?なにいってるのご主人様・・・??ボクはご主人様のこと呼び捨てになんて一度もしたことないよ・・・??」


まだ眠そうな目をこすりながらもサンダースは先ほどの俺が聞いた言葉を明確に否定した


「それだけ??じゃあボクはもう寝るからね・・・。まだ真っ暗じゃないか・・・」

「あ、あぁ。すまない。起こして悪かったな・・・」


そうだよな

聞こえてくるはずがないよな

「あいつ」はもういないんだから


「じゃあね。おやすみ○○○。次はもっとちゃんとした時間に起こしてあげてよね。この娘も疲れてるんだから・・・グゥ・・・」


………………………………

………………………

………………

………

そっか

そうだったんだなサンダース

お前は俺のこと

ずっとずっと身近なところで

見守り続けててくれたんだな

姿形は変わっても

やっぱりお前は俺のこと忘れないでいてくれたんだな

できればもう一度話したい

あのときのことを謝りたい

でも、お前の言うとおり

今は この可愛い寝顔を崩すのは忍びないな

それなら今度は

お前の好きなときに出てきてくれ

その時には

二人で話をしよう

たくさん たくさん 話をしよう

俺もその時まで

この涙はとっておくよ

だから今は

おやすみ 「サンダース」


第三話 完

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-後書き-
ココまで読んで頂いてほんとーーーーーーっに恐縮です。。
しかしまぁ書いてて思ったんですがゲンガー編もそうだったように自分は後半で手を抜きすぎですね。
性格上何をやってもそうなんですが

さて今回のサンダース編。
一話一話独立させようと思ってたんですが後から思い直しましてゲンガー編にかぶせちゃいました。
なのでゲンガー編読んでない方はわからないと思います。あしからず(無責任)
みなさんも自分の愛もんすたぁは大切にしてくださいね?それと同じくらいに昔やってたポケモンのキャラも大切にしてやってください。いやホントに。
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