3スレ>>703


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「ふぁ~……」

ログハウスの屋根に寝ころびながら煙草をふかす。
チャンピオンとしての仕事もない、リーグ関係者としての仕事もないんじゃ基本暇だねぇ……
実家に戻るついでに新しい仲間を探すのもいいかもしれない、戦闘パターンはより多いほうが楽しめる。

「一本いいかい?兄弟」
「あぁ、ほらよ」

ドンカラスに煙草を投げる。
こいつホント煙草似合うな……誰かさんの隣に置いたら絵になりそうだ。
まぁあいつよりよっぽどとっつきやすい性格だな……

風は冷たいが雪が降るほどではない。実家じゃ雪かきの重労働をさせられたもんだ。
昼になっても一向に空高く昇らない太陽を眺めながらぼんやりとしていると―

「……マスター、電話」
「ん?リーグからか」
「いや、爺から」
「…………わかった」

嫌な予感しかしないのが気のせいだといいんだけどな……

「ハイこちらカントーリーグ協会チャンピオン支部」
『戯言はいい。仕事だ、戻って来い』
「はぁ?牧場の手伝いならしなくていいって言ったのは爺だろ―
『口応えするのか?なかなかいい度胸だ』
「……わかった、2時間……や、1時間でそっちにいく」

ふぅ……まぁ大事じゃないが面倒なことには違いないんだろうな、やれやれ。

「ドンカラス、旅支度だ」
「なんだ、当分はゆっくりしてるんじゃないのかい」
「急用だ、ほっといたら帰る家がなくなる」
「……なるほど、そいつぁ大変だ、すぐに支度するよ」

「サンドパン!」
「……ん」
「爺から呼び出しだ、全員にすぐ出れるよう準備するよう伝えてくれ」
「うん……わかった」

サンドパンたちをボールに戻しドンカラスに掴まる。

「できる限り急いでくれ」
「任せな兄弟、これでも飛ぶのは早いほうだ」


リーグに言伝なしにジョウトへ向かったためカントーリーグは少々混乱に陥った。
が、それはまた別のお話…………



―――――
―――



アサギシティ、喧騒から離れた場所にある小さな町。
カントーと違い雪が降り積もり一面を銀色に染める綺麗な町―


「兄弟、ついたぜ」
「長旅御苦労さん」

家の玄関に仁王立ちする阿呆を見つけそちらに向かう。

「爺!人を呼び出すなら用件ぐらい―
「すまんな、だが会わせておきたい人でな……」
「……珍しい、いったいどんな奴なんだ?」
「この前来た少年を覚えてるか?」
「ぁー?村の復讐に燃えてたあの子?」
「その子の復讐の相手トレーナー……というべきかな」
「はぁ!?爺知ってんならなんで教えてやらな―
「詳しい事情はそいつも交えて話してやる、ポケモンセンターで待ってるよう伝えたから迎えにいってくれ」
「……わかった、あんまりいい対応できないが……問題ないな?」
「…………」
「……とりあえずいってくる」


―――――
―――



「……何考えてんだあの耄碌」
「さぁね、関係してるけどそいつには非がなかったりするんじゃないかい?」
「だが爺がああいうってことはかなり深く関わってるだろうに黙ってるこたなかっただろ……と」


ポケモンセンターのところに一人。
明らかにポケモンセンターに用があるわけではなさそうだ。

(あいつか……横にいるのはフーディ……ン!?)
他のフーディンに比べ異様なまでに見開かれた瞳がすぐ目にはいった。

「なんだあれ……ケーシィ時代の反動かなんかか!?」
「あ、あいつは…………」

悠々自適を地で行くドンカラスが珍しく見せる焦りの表情。

「ドンカラス知り合いかなんかか?」
「え、あ……まぁ嘘を言ってもいみねぇな、昔の……知り合いだよ。あっちが覚えてるかは知らないがな」
「……なるほど」

どうやら爺が連れてこいっていったのはあいつで間違いなさそうだな―

「あんたが……爺に呼ばれた人かい?」
「ん、僕は会長に呼ばれて……」

第一印象は柔らかい、ただただそう感じた。
こんなのが村一つ壊滅させた……ねぇ、まぁ見かけによらないっていうしな。

「会長……ジョウトリーグのかい?ならたぶん爺の関係者だろ、ついてきな」
「あ、うん……いこうケィ」


―――――
―――



爺のところに連れてくとすぐにそいつをつれて爺は別の部屋に入って行った。
どうやら爺が個人的に話があるようだが……

「ふぅ……結局俺は来る必要なかったんじゃないのかね」
「だろうな、俺も正直……まぁこれ以上はよそう」
「一応聞いとくがあいつは……」
「……あいつとあったのはほんの少しだ。事実あっちは覚えてないみたいだしな……
ただ俺が抜けるよりだいぶ前に団から追い出されたって話を聞いてる」
「ふぅん……ってことは足は洗ったのか」


―わざわざありがとうございました」

……終わったみたいだな。聞いとかないと俺自身納得いかないしな……

「ちょっといいかい?」
「ん、あぁお孫さん……だっけ?」
「孫って言われるほどの年齢でもねぇな。まぁいい、聞きたいことがあるんだ」
「僕が……僕たちが村を潰した話かい?」
「あぁ……爺から聞いてるかしらないがそのときの被害者が知り合いなんでね」
「……すまない、としか言えない」
「ま、俺が立ち入るのも無粋な話だが―
「ますたー!」

ドコッ

「だ、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ……」

「いっしょにあそぼ!リンおねえちゃんも一緒だよ!」
「は?リン姐は今親父と外いってるだろ」
「あ、ごめんなさい勝手に遊ばせてもらってて」
「あれ、リンなにしてたの?」
「は?」

目の前には(我が家の)リン姐に比べ随分優しそうなウインディとその上ではしゃぐうちのガーディ。
えー……あぁ、なんとなく理解した。


…………今日はいろいろと疲れるな………爺の言うこと無視してのんびりしてりゃよかった。


―――――
―――



「では僕らはこれで……」
「あぁ、送らなくていいんだな?っても大したことはできないだろうが」
「えぇ、お気遣いなく」
「……でだな、ガーディ!いい加減そっちのリンさんに迷惑だろ戻って来い!」

昨日遊んでもらってよほど気に入ったのかずっと背中に乗っている。
頼むから他人にまで迷惑かけないでくれ……

「や~、リンお姉ちゃんの背中気持ちいい……」
「……迷惑かけるね、いまひきはがすから」
「む~、リンお姉ちゃんと一緒にいく!」
「は?」
「だって爺も親父も遊んでくれないしますたー滅多にかえってこないもん……」
「な……まぁそりゃ……あぁもう!だからってほかの人に迷惑かけるな!」
「や~だ~」

しがみついて離れようとしない。しばらく見ない間に身勝手に成長してまぁ……

「あの……よければこちらで貰ってもよろしいですか?」
「え、いやまぁそっちに迷惑がかからないなら……」
「なんか妹ができたみたいで……あ、いえその……」
「あんたは?」
「ん、僕……?まぁリンがいいなら問題ないよ」
「……そうかい、わかったガーディそっちで問題おこすなよ」
「わ~い」

ふぅ……なんっつう一日だよ、まったくついていけやしねぇ。
ジョウトってのはこんなにせわしないもんなのか俺があそこで時間をゆるく過ごしすぎたのか、
まぁそんなことはどっちでもいいか―

「あの」
「ん?」
「この子の名前は……」
「あぁ、わっふるっていうんだ」
「わかりました」
「よろしく頼むよ、フードのほうも用意しようかい?」
「いえ、そこまではしてもらわなくても……」
「そうかい、じゃあな」
「あ、はい……」

今日は疲れた。もうこれ以上首を突っ込むのはやめよう……



―――――
―――




「…………黒狼」
「え?君はたしかさっきの人と一緒にいた……なんでその呼び名を?」
「あってたよな兄弟、まぁおれのことは覚えてないだろうが俺はあんたを覚えてる」
「……じゃあ君はまさか」
「安心しな、俺はあいつらに追われてる身さ、主に助けてもらってこうやって世話になってる」
「…………」
「どうしてあんたが追われたのかは知らない、でもあんたも俺も引き返せないことをやってのけたんだ。
事実あんたを憎んで探してる坊やを俺……や、主は知ってる。そいつに出会うことがあったら―
「わかってるよ、死んで償えるなら楽な話だけど……そのケリはつけるつもり」
「そうかい、邪魔したな……まぁ互いに頑張ろうや……死ぬまであいつらと縁は切れないんだからな」
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