「今日は忙しくなりそうじゃな・・・」
その老人はそう言いつつも、にこやかな顔をしていた。
今日は12月24日。そう、今日はクリスマスイブである。
その場所は北極に近い極寒の場所。
詳しい場所はわからない。わかったとしても行くことの出来ない場所に位置する。
そんな人の世界とは隔離された場所で老人はせっせと仕事をしていた。
この老人・・・正体はサンタクロースである。
傍らには2人のもえもんがその仕事を手伝っていた。
デリバード(以下:デ)とルージュラ(以下:ル)である。
他にもオドシシ(以下:オ)姉妹が2人いるが、彼女らはこの後の大仕事に備えてベッドで仮眠を取っている。
デ「マスター、こっちは準備終わりましたよ」
ル「こちらも、準備出来ました」
サンタクロース(以下:サ)「おお、そうかそうか。毎年すまないのう・・・」
老人は2人に感謝の言葉を述べた。
デ「マスターこそ無理しないで下さいよ。全国の子供達が貴方を待っているんですから・・・」
ル「そうですよ。マスターはこの後に大仕事が待っているんですから・・・
デリバード、貴方もですよ。2人とも昨日から一睡もせずに・・・大丈夫なの?」
サ「ああ・・・多分・・・」
デ「ええ、何とか・・・」
・・・どう見ても大丈夫ではない。2人とも目がトロンとしていた。
ル「・・・二人とも、時間になったら起こすから仮眠でも取りなさい」
サ「そうじゃな・・・」
デ「では、お言葉に甘えて・・・」
そして数時間後・・・
ル「はい。後1時間で出発の時間だからもうそろそろ起きてください」
サ&デ「「は・・・ぃ」」
ル「私がもうオドシシさん達を起こしました。後はマスター達が着替えるだけです」
サ「はい・・・よ・・・zzz」
デ「きがえ・・・きがえ・・・どこれすかぁ・・・?」
ル「マスター、二度寝しない。デリバード、着替えはここにあるから・・・」
仕事だとあんなにもテキパキ動くのに・・・二人の行動を見てルージュラはため息をついた。
着替え終わったときには、二人ともすっかり目が覚めていた。
家の中とはいえ、脱衣所はものすごく寒かったのだろう。歯をガタガタ言わせている。
サ「さて、プレゼントはソリに乗せ終わったし、もうそろそろ行くか・・・」
デ「そうですね・・・後は特に何も無いから、もう出発しますか」
ル「じゃあ、これを持って行って」
ルージュラは2人に4個の魔法瓶を渡した。
4個とは、オドシシ達の分も含まれている。
ル「私が作ったホットココアよ。魔法瓶に入っているから、暫くは冷えないと思うわ」
サ「毎年毎年、すまないねぇ」
デ「ありがとう、助かるわ」
ル「私は、プレゼントを配ることは出来ないから、せめてこれ位はやらないと・・・」
ルージュラは照れくさそうに笑った。
オ1&2「「みんな~。もう時間だよ~。」」
サ&デ「「今、行きま~す」」
オドシシ達に諭されて2人ソリに乗った。
サ「では、行ってくるよ」
デ「おるすばん、よろしく頼みますね」
ル「ええ、気をつけて行ってらっしゃい」
サ「では、出発!」
オ1&2「「イエッサー!!」」
オ1「いっくわよ~!!」
オ2「はい、ねえさん!」
こうして、サンタとデリバードを乗せたソリは全国の子供達にプレゼントを配るために大空へ飛び去っていきました。
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ピカチュウ(以下:ピ)「あ!」
トレーナー(以下:俺)「どうした? ピカチュウ」
ピ「今ね、空に何かソリに乗った人の姿が見えたの!」
俺「あぁ、あれはサンタって言ってね、全国の子供達にプレゼントを配っているんだよ」
ピ「ねえねえ、ピカチュウ達の所にも来るかな?」
俺「あぁ、きっと来るさ」
終
後書き
クリスマスネタで浮かんできたネタ。
ルージュラを出したのはアニメから引用。
どうでも良いけど、この前の話がポリゴンフラッシュだったんだよね・・・(汗)
私のクラスの半分の人が次の日休んでた(笑)
で、この話の次がイーブイ四兄弟の話だった。
ポリゴンで延長されて泣いたのは私だけではないはず!
最終更新:2007年12月26日 20:12