「今日は機嫌が悪いの。ジム戦なら明日…いや、明後日にして」
そう言われ、私はハナダジムから追い出されてしまった。
どうやらジムリーダーのカスミ氏は今日は機嫌が悪いらしい。
「何で機嫌が悪いんだろうか」
誰に聞かせる訳でも無く、呟くと一緒に歩いていたフーディンが口を開いた。
「私には分かりますが」
「え?」
無表情のままフーディンはそう言った。
疑問に思いながらも聞き返そうとした所で私は気付いた。フーディンはエスパータイプだ。人の心を読む事も出来るのだろう。
「流石エスパーだな」
「いえ、エスパーは関係ありません」
何?では何故分かったのだろうか?
私のその怪訝な表情を読み取ったのか、フーディンはそれに答えるように喋り出す
「彼女は女の子バックを手に持っていたので」
「女の子バック?」
またもや不可解な回答だ。私の頭は更に混乱する。
そんな私の様子を無表情で見つめるフーディン。一分程経っただろうか、私は答えを導き出すのを諦め横にいる答えことフーディンに助けを求めた
「周りくどい事は言わなくて言いからさっさと答えを教えてくれ」
そう言うと、フーディンはゆっくりと口を開いた…………
「彼女は生理です」
最終更新:2007年12月08日 00:25