3スレ>>894

  お正月SS


旅を始めて数週間。
萌えもんセンターの中で俺たちは年を明けた。
…そういや、正月なのに餅食ってないんだよな。
なんか思ってたら、食いたくなってきた。
「お前ら、餅食いたくないか?」
《もちってなーに?》
「お正月ですもんね」
「カラカラは食べたことなかったのか。餅ってのはな、焼いたらこうプクーってふくらんでな、で食べるとうにょ~んとのびてな…」
《たべたい》
…はやいな。よだれがでてるぞ。
「じゃあ買ってくるか」
《いく》
「お供しますー」
俺は二人を連れて買い物にでかけた。

「お、あったあった」
とりあえず目当てのものをかごに入れる。
《これがもちなの?》
頭の上でよだれをたらさないでくれ。
「早く帰って食べましょう!」
ランターンお前もか。
そもそもお前…そんなキャラだったのか?
まぁ、俺も腹は減ったが。
「そうだな、帰って食うか!」
俺はさっさとレジを済ませた。

「じゃあ、食べましょう」
ランターンにせかされる。
俺はセンターの調理場を借りて、餅を焼く準備をする。
カラカラはよだれをたらしながら。
ランターンはワクワクしながら。
じーっと餅だけを見ていた。
プクーっとふくらんできた餅を興味津々に眺めるカラカラ。
まだかまだかと、まちどうしそうに眺めるランターン。
「もういいころじゃないか?」
二人にそう告げる。
餅をはやく手に取ろうと、焦る二人を止める。
餅を皿にあけ、のりを巻いた。
「ほら、出来たぞ」
そう俺が言った瞬間、餅が皿からなくなる。
焦るように食べる二人。
「そんなに焦ると火傷するぞ?」
そんな俺の忠告も聞かず、火傷をする二人。
「焦るなって言っただろ?」
呆れながら言う俺に、半泣き状態でこちらを見つめる二人。
「少し冷ましてから、食えよ」
「だっひぇ~…」
「まだ、いっぱいあるんだから落ち着け」
「ふぁ~い」
言われた通りに冷まし始めるランターン。
ランターンとは逆に餅と格闘するカラカラ。
熱いのは平気なのか?
…平気じゃなさそうだな。
「お前も冷ましてから食え」
カラカラにそう言う。
それを無視してまだ格闘している。
餅が冷めてきたのか、ランターンが食べ始める。
二人が餅をうにょ~んとのばす。
それを見て、思わず吹きだす。
「なんで笑うんですかー」
ランターンに怒られる。
「いやな、そんなマンガみたいに餅をのばすとは思わなくてついな」
カラカラも怒ってるのか?いや夢中だな。すげーのばしてるよ。

どんどん焼けていく餅。
すぐに二人に取られて、俺はあんまり食べれなかったけど。
みんなで食べる餅はすごくうまかった。




  後書き

ぶっちゃけ「おもちうにょ~ん」がやりたかっただけです。
しかもオチなし。
何かもうホントすいませんorz

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最終更新:2008年01月02日 17:30
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