その日、少年は目覚まし時計よりも早く起きた。
少年の名はレッド、彼は今日、オーキド博士から萌えもんをもらい、旅にでるのだ。
「今日はいい天気だな~」
普段は気にしない天気も今日の彼には一段と格別に見えた。
朝食をとり、昨日何度も確認した荷物を持ち、家族に別れを告げ オーキド博士のいる研究所へ向かった。
萌えもん研究所、それは日夜萌えもんの研究をしているという怪しげな雰囲気の研究所である。
「おじさーん!」
「おおレッド君 ずいぶんと早いな。」
「うん! ねぇおじさん、早く萌えもん見せてよ! ボク萌えもん見るの初めてなんだ!」
少年は目を輝かせて言った。
「わかったわかった、少し待ってなさい。」
そう言うと博士は奥の扉へと入って行き、3つのボールをもってこちらへ戻ってきた。
「さぁ、好きなのを選びなさい、一体だけだぞ。」
そう言って見せてくれた萌えもん達は、どれも個性的で、可愛い物ばかりだった。
少年は、少しの間悩み、
「ボク、これにする!」
そう言って、1番右にあったボールを指差した。
「そうかそうか、この萌えもんはヒトカゲと言ってな、とても元気のいい萌えもんじゃ。 大切に育ててやるんじゃぞ。」
「うん!」
少年は博士からボールを受け取り、ヒトカゲに挨拶をした。
「ヒトカゲ、よろしくね!」
「はい、これからよろしくお願いしますね、マスター。」
それから彼らはマサラタウンを後にした。 彼の冒険が今始まったのである。
続くかも
最終更新:2008年01月07日 21:10