3スレ>>931


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「前回までのあらすじ!

大魔王ハゲチャビンの、絶対的太陽パワーに脆くも崩れ去る、我らヒーロー劣℃!
しかし、そこにクレアラシル皇国の姫君、クレアラシル=ヤム茶姫が現れ、
劣℃の秘孔をバビロン神拳奥義にて貫く!
たちまち弾け飛ぶ劣℃の体! だが、劣℃の体内には、今は亡きコラッタの子供が宿っていた!
生まれいでた劣℃の息子、ニドラン♂は必殺のつのドリルで
大魔王ハゲチャビンのお尻の秘孔を狙う!
がんばれニドラン♂! 負けるなクレアラシル=ヤム茶! そして出番を掴むんだコラッタ!

そーなのかー!」


「勝手にムチャクチャなストーリーを作らないでください!」

「わ、私の出番はないんですかぁ……?」

「大魔王ハゲチャビン、や ら な い か?」



↓↓↓↓↓↓↓↓以下本編↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



「ご、ご主人様、なんでこんな所に!?」

「あうぅ……ご主人様ぁ……服着てくださぁい……」


突如現れた主人の姿に動揺を隠せないゼニガメ。
コラッタは驚くよりも先に、半裸状態の彼の姿を見て、顔を耳まで真っ赤にしてうつむいている。


「むむ! これは失礼、急いで着替えますぞ!」


と言うが早いが、劣℃はブリーフの中に手を突っ込んで、いつもの服を引っ張り出す。


「パンツの中に服を入れないでください! ……ってか、こんなに寒いのにそんな格好で平気なんですか?」


ヒュオオオォォォ……


「そういえば…………アウチ! 寒い!」


今更になって、真っ青な顔でブルブルと震える劣℃。
ダメ押しのように冷たい北風が吹きぬけていく。


「この気温はおかしいですぞ! まさかエ○ーマンとフ○ーズマンがタッグを組んで地球寒冷化現象を起こそうと……」

「この寒空の下、パンツ一丁で外に居るほうがおかしいんですよ!」

「ご主人様……早く服を……」


主人の出現で、一気にいつもの雰囲気に引き戻されてしまう二人であった。


「あの……ご主人様、どうしてこんな所にいるんですか?」

「そうですよ、何か用事があるって言ってたのに……もうその用事とやらは終わったんですか?」

「おお、そうでした! 実は密かにこんなものを用意していたのです!」


そう言うと、劣℃はトラックの荷台から自分の背丈ほどもある、布に包まれた物を担ぎ出した。


「もしかして、それは…」

「フフフ……その通り、見つけるのに苦労したんですぞ! そぉれ!」


劣℃が布を取り去り、隠された『ソレ』が彼らの前に姿を現す。



現れた『ソレ』は光り輝き、宝石のような美しさをたずさえた……




 『おまる』 だった。




「なんで『おまる』なんですかーー!!」

「クリスマスツリーじゃなかったんですかぁ~!?」


ゼニガメとコラッタの絶叫が木霊した。


「ほえ? 我が家では毎年クリスマスには、おまるを飾るのですが……」

「どんな宗教ですかアンタは!?」


落胆と憤怒と哀愁を顔に浮かべる彼女らを他所に、劣℃は次なる準備を進めていく。


「ふむむ、仕方ないですなぁ……それでは、ポチっとな」


ガキーン ガシャガシャーン!


劣℃がおまるに付いているスイッチを押すと、なんと尻尾の部分からジェット機の噴射口のようなものが出現する。


「ささ、乗ってくだされ、お嬢様方! 座布団も用意しましたゆえ」


と、おまるの上に優雅に座布団を敷いて、そこへ座るように促がす劣℃。


「乗れるかー!!」

「そんな所に乗りたくないです~!」

「むむっ アナタ達は私の好意を無碍にすると言うのですね」


おまるの乗車を拒否する彼女らに、劣℃は渋い顔をする。
そして、おもむろにブリーフに手を突っ込み、輪っかのような物体を取り出す。


「フフリ、コレが何だか分かりますかな?」

「それは……犬猫用の首輪! ま、まさか、ご主人様! それで私達を……」

「うわ~ん! ご主人様変態ですぅ~!」


そう、劣℃が取り出したるは二つの犬猫用首輪(花柄)。
この少年は、彼女達に首輪をつけようというのだ!


「言うこと聞かない悪い子にはオシオキですぞー!」


哀れな少女達に飛び掛る劣℃! その毒牙が彼女達にかかる!


「いやーー!!」

「ご主人様、見損ないましたぁ~!!」


抵抗する暇も無く、一瞬のうちに彼女達は劣℃の手によって首輪を付けられてしまった……



……おなかに



「へ? おなか?」


何故か彼女らのおなかに首輪を巻きつける劣℃であった。


「これで、今夜はお腹を冷やすことはないでしょう、えっへん!」

「いやいやいや、首輪はおなかに巻くものじゃないですよ」


誇らしげにふんぞり返る劣℃にツッコミを入れるゼニガメ。
しかし、劣℃はまったく聞いていない。


「さて、それでは行きませう」

「……どこにですか?」

「ネバーランドへ!」


明後日の方向を指差してポーズを取る劣℃。


「一人で行ってください」

「アウチ……そんな、冷たい……」


ゼニガメにバッサリと切り捨てられ、さめざめと泣き出す劣℃。
ところが、すぐに立ち直った。


「しかし、そうはイカのパスタ! アナタ達は首輪を付けているのをお忘れかな? フフリン、アナタ達は私から逃れることは出来ないのです!」

「もう取っちゃいましたぁ」


お腹に巻かれた首輪を取って見せるコラッタ。


「取っちゃイヤン!」

「すぐに取れるようなとこに巻いた、ご主人様がいけないんですよぅ……」

「アウチ……」


再び落胆する劣℃。 しかし、彼は涙を拭いて立ち上がる!


「ならば、私一人だけでも!」


そういうと、劣℃はおまるの上に飛び乗る。


「出発進行ですぞ! ポチッとな」


劣℃がおまるに付いているスイッチを押すと、ジェット機の噴射口のようなものが発光し始める。


シュゴゴゴ………ドヒュウゥゥゥン!


次の瞬間、おまると劣℃はものすごい勢いで雪降る夜空へ飛び立った。


「え、ちょっとまって! まだ私首輪外してないんです……っっって、ぎゃーーーーー!!」


首輪を外し損ねたゼニガメも飛び立った。


「ご主人様ぁ~~!! ゼニガメさぁ~~ん!!」


コラッタの声が寒空に空しく響いていった……






所は変わって、タマムシデパートの屋上。
そこには劣℃のライバルである、愚理印とフシギダネが寄り添ってベンチに腰掛けていた。


「すっかりクリスマスだね~」

「……そうだな」

「ねぇグリーンさん、もうサンタさんにお願いはしたの?」


目を輝かせてフシギダネは愚理印を見つめる。


(サンタクロース、か……そういえば、俺にもそんなことを信じていた時期があったな……)


サンタクロースを信じる純粋な瞳に、いつもは他者を疎ましく思っている愚理印も、思わず顔がほころぶ。


「……ああ、来年はみんな元気に過ごせるように、って、お願いしたよ」

「もーっ それは、お正月に神様へお願いすればいいのに……」

「別にいいだろ? それに俺は今欲しい物なんてないしさ」


まるで自分が損をしたかのように怒るフシギダネ。
愚理印はそんな彼女の頭を撫でる。

欲しいものは無い。 そう、彼の欲しかったものはここに居るからだ。
愚理印はフシギダネの手を軽く握る。

フシギダネの心臓が高鳴った。


(グ、グリーンさん、今日は何だか積極的だよ! これなら…ち、チューとか……)


いつもと違う愚理印の様子に、フシギダネは顔を真っ赤にさせて愚理印を意識してしまう。
……が、しかし、その良い雰囲気は、謎の声によって阻まれた。


「……ロレ……ヒ……」

「……? 今、何か聞こえなかったか?」

「え? 何も聞こえないけど……」

「……ヨロレ……ヒー……」

「いや、聞こえる! 誰かが歌を歌いながらこっちに近づいている!」

「えぇ!? だってここ、タマムシデパートの屋上だよ!」


雪と風が混じり始めた夜空で、その音はだんだんと近づいてくる。


「……ヨ~ロレ~イヒ~♪ …むむっ 誰かそこに居ますな!」

「レッド!?」


その声は愚理印のライバルで幼馴染の、劣℃の声であった。


「おお、そこに見えるは我がライバルの愚理印! さぁ、私と共に聖夜を祝おうではありませんか!」


暗闇の中に居る劣℃の姿をイルミネーションの光が映し出す! そして……



「……俺には、この雪の中、パンツ一丁でおまるに乗りながら夜空を飛んでくる、
マサラタウン出身の、レッドなんていう名前のライバルはいねーよ」

「ウワアアアアン!!! モウコネエヨー!!」



会って即刻、ライバル失格宣言を下される劣℃であった。



「ひええええぇぇ グリーンさん、たすけてぇーー!!」


なんと、泣きながら飛び去る劣℃の後ろのほうに、ゼニガメらしき姿が見えた!


「……見なかったことにしよう」

「……うん」

「そんなあああぁぁぁぁ…………」


が、グリーンとフシギダネは見なかったことにした!

劣℃とおまるとゼニガメは、聖夜を彩る雪の中に消えていった……




その夜、空を翔る謎の飛行物体の目撃証言が後を絶たず、
サンタクロースは実在したという説、ただの見間違いだという説、プラズマ現象であるという説など、地元住民を騒がせた。
また、「ダレカタスケテ」と言う怪音を発していたとの情報もあり、UFOとの関連もあるのではないかということで、関連機関らの調査が開始されている。
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