4スレ>>66


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ここは未来の萌えもんトレーナーたちのパートナーにするために
ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ の三人をを育てているブリーダーさんの家。

人間を少しでも好きになってもらうため、ブリーダーさんは今日も小さな三人を
自分の持ち萌えもんたちと一緒に育てています。

長年人間と連れ添ってきたブリーダーさんの萌えもんたちは、小さな萌えもんたちにとって
人生の先輩であり、厳しく優しい お兄さん&お姉さん でもあるのです。


ところがどっこい。

いつもは仲良しの年上萌えもんたちと、小さな萌えもんたちが
何やら真剣な顔をして話し合っています…。





『 ぼくらのみらいは 』





「えー! そんなのわかんないじゃん!」

「なんだよぅ、いーじゃんか夢見たって!」

「そーだよそーだよ。
 あんまりネガティブな考えかたばっかしてると、本当にそうなっちゃうもんなんだぞって
 ドリルねーちゃん言ってたよー?」

「うー、でも未来のことなんて誰にもわかんないじゃん!」

「わかんないからこそ、そういうこと言うなっていってるんでしょー!?」


「「ううううううううううう~~~~~~!!」」


必死になだめようとするフシギダネの言葉もむなしく
ちいさな顔を突きつけて唸りあうヒトカゲとゼニガメのふたり。

そんな三人を、先輩萌えもんでもあるフシギバナ、プクリン、ガーディ、スピアーの四人が
あるいはニコニコと、あるいは心配そうな顔をして見守っています。


「はー…どうしたものやら」

「ごめん、今来たばかりの私に今の状況を三行で説明して。出来るのであれば」

「んっとねえー…」

「ちびっこたちが 貰われる時良い人にめぐり合えるか否かで 大論争。
 こんなんでどう?」

「おっけ、大体の事情は飲み込めたよ。ありがとプクリン…」

「ほーらー! お前たちいい加減にしろって!」


ガーディに怒られ引き離され、むくれっ面になりながらも落ち着いたらしい
ヒトカゲとゼニガメ。とりあえずは無益な口ゲンカはおさまりました。


「まあねえ、萌えもんって自分からマスターを選ぶことは
 ほとんど出来ないものだからねえ…悲しいことだけど」

「将来のこととか、不安になるのも当たり前だよねー」

「気持ちはわかるけどさー…確かにロクでもない人間がマスターになったりしたら
 嫌だけどさ僕もー…でもだからってケンカすることないだろ?」

「うー」

「だってー」


「はーぁ…」

「駄目だこりゃ」


先輩萌えもんたちの説得も、あまり二人の心には届いていないようです。
ぷくーっと膨らんだ ほっぺたは、まだまだ萎む気配はありません。

そんな二人の様子を見て、スピアーとガーディは何だかどっと疲れて
肩をがっくりと落としてしまいました。
プクリンは苦虫を噛み潰したような苦笑いをしていて、
後からやってきたフシギバナも何だか呆れ顔でその光景を見ています。

と、そこに軽やかな笑い声がどこからともなく聞こえてきました。


「ふふっ 確かに、嫌な性格の人間が自分のご主人様になっちゃったら
 いやだよねー?」

「あ、お母さん!」

「うん、やだやだやだー!」

「私もお母さんみたいな良い人が、マスターになってほしいよー!」


フローリングにぺたんと座り込んでいたヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの3人の元に
3人を育てているブリーダーさんがやってきました。
3人ともブリーダーさんの姿を見つけると、一目散に駆け寄っていって
エプロンをつけたお腹にしがみついてしまいました。

血は繋がってないのですが、3人はブリーダーさんを「お母さん」と呼び慕い
本当のお母さんのように懐いています。まだまだ甘えたい盛りなのか、みんな隙さえあれば
こんな風にブリーダーさんに擦り寄ってくるのです。


「あらあら、そんな勿体無いこと言っていいのかしら~」

「ふぇ?」

「もったいないって」

「なにがー?」


首をかしげる3人に、ブリーダーさんはふんわりと笑いかけます。


「だって、もしわるい人だったり、だめな人だったとしてもね。
 あなたたち自身がしっかりした良い子だったら、いくらでも変わっていくものなのよ?
 それなのに、いいひとじゃなきゃ嫌だー なんて勿体ないこと言っちゃって…」

「えええー…」

「わたしたちが、マスターになった人を」

「変えられるのー?」

「そんなこと、本当にできるの?」

「もちろんよ。
 …だって…ねえ、みんな?」


ブリーダーさんが顔を向けたのは、ブリーダーさんが幼い頃からずっと一緒にいてくれた
萌えもんのみんながいる方向。

一瞬みんな何のことか分からず、きょとんとしてしまいましたが……



「ああ~、そういうことね♪」

「そうだったそうだった!」

「たしかに、マスター最初の頃は頼りなかったよねー」

「オツキミ山が怖くて泣いちゃったり」

「バトルのたびに逃げ出しそうになったり」

「そういえば散々だったねー!」


「「「「 あっはっはっはっはっは!! 」」」」



昔いっしょに過ごした旅の時間を思い出し、納得がいったみたいです。
皆ほとんど同じタイミングで、大きく笑い始めました。



「も、もー…そんなに笑わなくてもいいじゃないのー」

「あっははははは、ごめんごめん」

「ははっ、だって、本当に色んなことがあったからさ…くくくっ」

「あは、あはは…っははははは!」

「はは、はぁ…
 でもまあ、そうよね。あーんなに頼りなかったアンタが、こんなに立派に成長したんだもの♪」

「萌えもんは、マスターを選ぶことはなかなか出来ないけど」

「萌えもんが、人間を変えられない道理なんて無いんだよな」

「すっかり忘れてたよ…」

「? ねえねえ、どういうこと?」

「お母さん、昔は頼りなかったなんて」

「うっそだー!」


今現在のブリーダーさんの姿しか知らないヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネは
その言葉が信じられないようで、疑いのまなこで先輩たちを見ています。


「嘘なもんかー」

「本当にもう、こいつの小さいときの駄目っぷりを見せてやりたいわよ~」

「駄目っていうか、すごく弱気だったんだけどね?」

「うんうん…ま、そういうわけだから みんな」

「変な人間がマスターになっても、悲観することなんてなーんにもないわよ♪」

「だって、そのときは…ね?」



随分長い時が経って、大きく成長したらしいブリーダーさん。

その成長物語には、萌えもんの皆の助力が必須だったという事実。

みんなの言葉に続いて、ブリーダーさんは満面の笑顔で答えます。



「――― うん。そのときは

 あなたたちが、しっかりと変えていけば、いいだけの話なんだから!」




そう。

みらいは、ある程度なら自分でも 作れるものなのですから。


変えたいならば変えていく。

そうしていけば、変わることもあるのですから。



――― 弱虫だった女の子が、ブリーダーさんに成長したように。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。