4スレ>>124

あたいは今、しー何とか号って船に忍び込んでる。
何でそんなことしてるかって?
それは昔の話をしないとね………
肩の傷がうずくからあまり話したくはないけど。

あたいたちザングース族と、ハブネーク族はとても仲が悪い。
これと言ったわけはないけど、見ただけでむかついてくるのさ。
にんげんたちはいでんしがどーこー言ってるけどむずかしい話はわかんないのさ。

で、ある日あたいが友達ときのみを集めてるとさ、
向こうからすらっとしたにんげんっぽい女が歩いてきたんだよ。
ほかのやつが見たらにんげんと間違うかもしれない。
けどあたいたちはすぐにわかったのさ。
「あいつ、ハブネークだな」
「どうする?」
「どうするってここはあたいたちザングースの土地よ!倒すに決まってるじゃないのさ!」
「まあちょっと待て。俺に考えがある。これをこーしてだな……」
「さすが兄貴なのさ!よーし!いくぞー!」
そう言ってあたいたちはそのハブネークの前に飛び出してったのさ。

「……なんのようかしら?」
「あんたハブネークだろ?だれの許可を得てここを通ってるんだ?」
兄貴のザングースがハブネークに話しかける。
あたいと妹分のチビザングースは後ろで戦闘体制なのさ。
「この道を通るのに許可なんているのかしら?」
「ふざけてんのか?おまえもハブネークならわかってんだろ!」
「ごめんなさいね。ここにくるのは初めてだからわかりませんでしたわ」
「ふざけやがってー!くらえー!」
兄貴が爪を立ててハブネークを“きりさく”。
「ふん。あっけなかったな」
「兄貴!うしろー!」
「えっ?ぐふっ!」

そのとき何が起こったかよくわからなかったけど今ならわかる。
あいつは“かげぶんしん”で兄貴の“きりさく”をよけて、
兄貴の腹に刀を突き刺したのさ。

あたいは気が動転しててその場から動けなかったのさ。
「くそー!よくも兄さんをー!」
「チビ……」
声を出す前にチビがやられる。
「そこのあなた」
「えっ?」
「あなただけは助けてあげますわ。でも…」
ものすごいスピードで横切られる。
その刹那、肩から血が吹きだす。
「いやああああああああああ!!!!」
痛い、痛いよ、死ぬのはやだよ………
「安心しなさい、死にはしないわよ。早く治療しないと死ぬかもしれないけど。
あと、これだけは言っておくわ。あなたたちがザングースだから斬ったわけじゃなくてよ。
私にたてついたから斬ったの。べつに今日はそんな気分じゃなかったからね」
「うう、くそう……」
あたいはその場から逃げた。
兄貴とチビを見捨てて逃げたのさ。

それからあたいは肩の治療をしながら修行をしたのさ。
あいつに復讐するために。
けどあいつはもうこのへんにいなかった。
だからあたいはこの船にのってるのさ。
まっててね二人とも。必ずあいつを倒すから。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年01月15日 21:50
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。