4スレ>>161

  ‐温かい雪と氷の欠片‐ ④

「…ろ……き………ひろ………き!」

 声が聞こえる。
 どうやら、誰かがヒロキを呼んでいるらしい。

(頼むから静かにしててくれ……今、とても眠いんだ……)

 意識を逸らそうとするが、声は容赦なくヒロキの耳に届いてくる。
 やがて、それが聞き覚えのある声であることに、彼は気付いた。

(そういえば……前もこんなことが……)

 だが、思い出そうとすればするほど、記憶はぼやけていってしまう。
 まあそんなことはどうでもいい。
 今はただ、ひたすら眠い。

「こ、の……起きろと言ってるのが分からないのかい!!!」

「どぐはぁっ!?」

 腹部に激痛が走り、ずっとまどろんでいたヒロキの意識が一気に現実に引き戻された。
 反射的に体を起こし、その場でひどく咳き込む。

「げほっ、げほっ……な、なんなんだいったい……」

「やれやれ、やっとお目覚めかい?」

 突然のことに混乱していると、頭上から呆れの声が降ってくる。
 その声の主が誰か悟ると、ヒロキは全力で顔を上げた。
 そこには、彼がずっと捜し求めていた姿があった。

「デリ……バード……?」

 何か言おうとするが、喉が詰まって声が出ない。
 すると、そんなヒロキの様子に気づいたデリバードが、やや不機嫌そうに眉を吊り上げた。

「なんだ、ちょっと見なかっただけで忘れちまったのかい。
 まったく薄情だねえ」

「は、はは……」

 ずっと張り詰めていた緊張の糸が切れ、全身の力が抜けてしまう。

「無事で、良かった……」

「あんたたちならいざ知らず、このアタイがそう簡単にヘタを打つわけないだろ?」

 まったく変わっていないデリバードの様子に、大きな安堵を覚える。
 だが同時にヒロキは、今自分が置かれている状況にようやく気が付いた。
 今ヒロキたちがいる場所。
 ここがいてだきの洞窟だということは、辺りに漂う冷気からしても分かる。
 だがヒロキは、この場所にまったく見覚えがなかった。
 そのことを伝えると、デリバードが淡々と言い放つ。

「そりゃそうさ。ここはあんたが来れるような場所じゃないんだから」

 彼女の話によると、ここは4の島の地下奥深くとのことらしい。

(……そうか、水脈に落ちて)

 ここまで、流されてきたと。

(待て……ながされ、て……?)

 水脈に落ちる直前の記憶が、一気に蘇る。

「まったく、流されてきたアンタを見たときは肝が冷えたね」

「ユキワラシ……ユキワラシは!?」

 デリバードを無視し慌てて辺りを見回してみるが、そこにユキワラシの姿はない。
 彼女の手を握っていた左手を、きつく握り締める。

「ひょっとして、あのこも来てるのかい?」

 ヒロキの様子を見たデリバードが尋ねてくる。
 その表情は、いつもの彼女らしからぬ焦燥感に駆られたものだった。

「ああ……二人で一緒に洞窟に入ったんだが……」

「このおバカ! なんだってあの子まで連れてきたんだい!」

 デリバードが怒りの声を上げる。
 彼女の怒りももっともだ。
 ヒロキ自身、そう考えて彼女を置いていこうとしたのだから。だが……

「あいつが、ユキワラシがそう望んだんだ」

「なんだって?」

 驚きか、デリバードが目を見開く。

「自分は俺のパートナーだからって、それで……」

「……そうかい。あの子が、そんなことをねぇ」

 デリバードが感慨深げに頷く。
 彼女もまた、ヒロキと同じようにユキワラシのことを妹のように想っているのだ。
 それ故に、頼りないと思っていた彼女からそんな言葉が出たというのが嬉しかった。
 だが、ヒロキにとってはそれどころではない。
 彼も同じことを感じたからこそ、彼女を守ると決めたはずなのに。
 結局、その決意を通すことはできなかった。
 それどころか、寝不足のせいで足を滑らせて、水脈に落ちて……

「やれやれ……何をそんなにしょぼくれてるんだい」

「けど、俺がもっとしっかりしていれば……!」

「今そんなことを言ったってしょうがないだろう?」

 デリバードがとりなそうとするが、ヒロキの耳に彼女の言葉は入らない。

「けど、もしユキワラシも水脈に落ちていたりしたら……!
 そのまま、溺れて……!」

 パンッ……

 乾いた音が響いた。
 頬に走る鋭い痛みに、ヒロキは叩かれたことを知る。

「それ以上言うんじゃないよ。
 そんなもしもなんて考えてる暇があるんだったら、自分の足で立ち上がりな」

「デリバード……?」

 ヒロキが、呆然と見上げる。
 そんな彼を見下ろしながら、デリバードが言葉を続けた。

「あんたはあの子のパートナーなんだろう、もっとしゃんとしな。
 それにあの子は、あんたを信頼しているからこそ、そう言ったんだろう?
 だったら、あんたもあの子を信じてやりな」

「…………」

「なに、あの子も萌えもんの端くれなんだ。
 何かあっても自分で何とか切り抜けられるだろうさ」

 決して手を差し伸べることなく、だが言葉でデリバードがヒロキを引っ張り上げてくる。
 ヒロキは少し考えた後、握りこぶしを額に全力でぶつけた。
 頬のものとは、また別の痛みが走る。
 だが今度の痛みは、今までもやもやとしていたヒロキの意志をはっきりと目覚めさせてくれた。

「……そうだな、ごめんデリバード」

 ゆっくりとヒロキが立ち上がる。
 そこにはもう、先ほどまでの弱気な表情は欠片もなかった。
 だが、そんなヒロキに、デリバードは呆れた表情のまま口を開いた。

「やれやれ……少しはいい顔になったけど、まだまだこどもだねえ」

「む、なんだよ」

 デリバードの言い分に、ヒロキが軽く睨む。
 それを意に介した風もなく、デリバードは言葉を続けた。

「よーく覚えておきな。
 さっきのは『ごめん』なんて謝る場面じゃないよ。
 こういう時はね……」

 一旦言葉を切ると、すれ違いざまにヒロキの肩をぽんと叩いた。

「『ありがとう』って言うのさ」

 そのまま、ずんずんとデリバードが進んでいく。

「ほら行くよ、あの子を探しに行くんだろ」

 振り向きながら、彼女がそう告げる。
 しばらくは呆気にとられていたヒロキだったが、すぐに後を追いかけていった。
   ・
   ・
   ・
「まったく、まさか水脈をたどって来ようとするなんてね。
 たまたまアタイが見つけなかったら、冗談じゃなく死ぬところだったんだよ?
 なんだってこんな無茶したんだい」

 洞窟の中をしばらく歩いたところで、デリバードがそんなことを言ってきた。
 彼女の苦言ももっともではある。
 だが必死になって探していた側としては、少し言い返したくもなった。

「あのな、急に姿を消して心配したんだぞ
 俺だけじゃない、島の皆が大騒ぎしてるんだ」

「あー……まあ、それに関しては悪かったね」

 ヒロキの言葉を聞くと、バツが悪そうにあっけなさすぎるほどデリバードが非を認めた。
 彼女の様子に、ヒロキのほうも調子を崩してしまう。

「けどね、こっちにも事情があったんだ」

「事情? なんだよそれ」

「以前、洞窟に妙な連中がやって来たってのは言ったことがあるだろう?」

 確かに以前、デリバードはそんなことを言っていた。

「それで、その連中が……」

 と、そこまで言ったところでデリバードの表情が険しくなる。
 しきりに顔をいろんな方向に向け、周囲の気配を探り始めた。

「お、おいどうしたんだ?」

「しっ!」

 突然のデリバードの行動に動揺したヒロキが尋ねるが、問答無用に物陰に押し込まれた。
 彼女の翼によって、ヒロキの口が塞がれる。

(な、なんなんだ……)

 だが、そんなヒロキの思考も、突然聞こえてきた足音によって止まった。

(足音……? こんなところで……?)

 最初は他の萌えもんかと思ったが、それにしては足音が違う。
 聞こえてくる足音は、明らかに人工的な靴のものだ。
 それに気づいた途端、ヒロキの心臓の鼓動が速くなっていく。
 聞こえてくる足音は、どうやら二人分。
 それがだんだんこちらへと近づいてくる。
 やがて、足音はヒロキたちのすぐ傍で止まった。

(…………っ!)

 あまりの緊張に、ヒロキは思わず叫びだしてしまいそうになる。
 だがそんな彼の手を、デリバードがしっかりと握り締めてくれた。
 それだけで、不思議な安心感に包まれる。
 やがて、足音は遠ざかっていった。

「……ふぅ。どうやら、行ったようだね」

 完全に足音が聞こえなくなったことを確認すると、デリバードが大きく息を吐く。

「ひょっとして、今の連中が?」

 ヒロキの問いかけに、デリバードが頷いた。

「2日前のことさ。前からちらほら姿を見せていたあいつらが皆を襲ってきたのは」

 その時のことを思い出したのか、デリバードが怒りとも悲しみとも分からぬ表情を浮かべる。

「あいつら、変な機械を使ってどんどん仲間を捕まえていったんだ……
 皆、抵抗したけど結局……
 今無事なのは、アタイを含めてごく少数さ」

「それで、他の萌えもんたちは……」

「多分、この洞窟の一番下。
 この島の地下には大きな空洞があってね、多分そこに一旦捕まってるんだと思う」

 水脈といいデリバードの言う大空洞といい、どうやらこの島にはヒロキが知らないことがまだたくさんあるらしい。
 それにしても、萌えもんたちを襲ったという連中はいったい何者なのだろう。
 いや、まずはそんなことより考えるべきことがある。

「だったら、そいつらも助け出さないと……」

 だが、ヒロキの提案を聞いたデリバードは静かに首を振った。

「気持ちは分かるけど、いったいどうやって助け出すんだい?
 多分、相手は大勢いる。
 そいつらもきっと萌えもんを持ってるだろう、分が悪すぎるよ」

「だからって、諦めるのかよ」

「落ち着きな、別にそうは言ってないよ」

「だったら……!」

 そこまで言ったところでヒロキは、デリバードの体がわずかに震えていることに気が付いた。

「アタイだって、できればすぐに助けてやりたいさ……
 けどね、それでこっちまで捕まってしまったら本末転倒なんだよ」

 彼女もずっと我慢しているのだ。
 自分の手で助け出してやりたい衝動に駆られつつも、冷静に状況を分析して……

「……ごめん。俺、デリバードの気持ちも考えずに」

 素直に自分の非を認め、ヒロキが頭を下げる。
 そんな彼に、デリバードは力なく笑うと彼の頭をそっと撫でた。

「ヒロキはアタイたちのことを想って言ってくれたんだろ?
 それだけでも十分嬉しいよ」

「デリバード……」

 本当なら彼女の方が辛いはずなのに。
 どうにかしたいのに、何もできない自分がヒロキは歯がゆかった。
 せめて、もう少し。
 もう少しだけでも、味方が多ければ……

(待てよ、そういえば)

 デリバードはさっき、他にもまだ無事な萌えもんがいると言っていた。
 彼女たちの力を得られれば、ひょっとすると何か方法が見つかるのではないだろうか。

「なあ、質問があるんだが」

 自分の頭を撫でていた手を掴み、デリバードの顔を正面から見据える。
 突然のヒロキの行動に、デリバードはやや上ずった声で返した。

「な、なんだい?」

「さっき言ってた……他の萌えもんたちと連絡は取れないか?」

「え? うーん、そうだねえ……」

 デリバードが少し考え込む。
 だが、さほど時間がかかることなく、何かを思いついたらしい。

「連絡とは違うが、無くはないね」

「本当か!?」

「けどそれを教える前に、ヒロキ。
 いったい他の子たちと連絡を取って何をするつもりだい?」

 鋭い目がヒロキを射抜いてくる。
 それに思わず物怖じしてしまいそうになるが、ヒロキはぐっと堪えた。

「さっきデリバードはああ言ったけど、俺はやっぱり捕まった萌えもんたちを助けたい。
 そのために、皆の協力が欲しいんだ」

 もちろん、それで何かいい策が浮かんでくるとは限らない。
 それどころか、既に他の萌えもんたちも捕まってしまっているかもしれない。
 だとしても、

「俺は諦めない。
 いや、諦めたくないんだ」

「……ユキワラシはどうするんだい?
 まさか、あの子をほっておくとでも言うのかい」

「もちろん、ユキワラシは探し出す。
 そして捕まった萌えもんたちも助け出す」

「やれやれ……自分がどれだけ無茶なことを言っているのか、分かってるのかい?」

 デリバードがため息をつく。
 もちろん、彼女に言われるまでもなくヒロキはそのことを理解していた。
 その上でそれを実行しようとしている。

「これは俺のわがままだ。
 だから、デリバードが無理に付き合ってくれる必要は無い。
 いざとなったら、俺一人でも……」

「バカ言ってるんじゃないよ」

 デリバードのゲンコツが脳天に炸裂した。
 ヒロキの視界に星が散る。

「っつー……!?」

 ヒロキが頭を押さえてうずくまると、デリバードが彼の胸倉を掴んで一気に引き寄せた。
 彼女の顔が、間近に迫る。

「半人前のアンタがそんなことを、一人で?
 笑わせるんじゃないよ」

 そう言う彼女の顔は、今までヒロキが見てきたどんな表情よりも厳しいものだった。
 返す言葉が見つからず、ただ彼女の言葉を受け続ける。

「そもそも、自分でも分かってるんだろ。
 今の自分の体が普通の状況じゃないってことくらい」

 デリバードが言っているのは、ヒロキの体温のことだった。
 ただでさえ冷たい水に流された上、今も服は乾ききっていない状態なのだ。
 日光の下ならまだしも、こんな冷気に包まれた洞窟の中では際限なく体温が奪われていってしまう。
 いくら他の人間より比較的冷気に慣れているヒロキといっても、無事ではすまないだろう。

「今アンタがそうしていられるのは、アタイが冷気から守ってやってるからだ。
 一人で行く?
 そんなことをしてみな、何もできないままに凍え死ぬよ」

 言うだけ言うと、デリバードはヒロキを突き飛ばした。
 抵抗することもできずに、ヒロキは地面に尻を打ち付けてしまう。
 そんな彼を心配することなく、デリバードは踵を返した。

「ついてきな、皆に協力してもらうんだろう?
 まったく、つくづく苦労する性格だねえアタイも」

 こっちを見ないまま、デリバードが肩をすくめる。
 ヒロキはそんな彼女に頭を下げた。

「ごめん……」

 すると、デリバードが振り向いてヒロキの頭を叩いた。
 今度はさっきのようなゲンコツではなく、軽く突付くような感じで。

「やれやれ、まだ分かってないみたいだねえ。
 ほら、こんな時は?」

 耳に手を当て、デリバードが悪戯っぽい表情を浮かべた。

「あ……」

 その顔を見て、ヒロキが先ほどの彼女の言葉を思い出す。
 改めて彼女に向き直ると、その言葉を口にした。

「ありがとう、デリバード」

 するとデリバードは満足そうに笑って、

「あいよ。さあ、皆のところへ行くよ」

 ヒロキの手を取って歩き出した。
   ・
   ・
   ・
 さて、ここで時間軸は少し戻る。
 島の地下深く、ヒロキが流れ着いたのとは別の場所。
 そこに、彼女はいた。

「うー……ふくがびしょびしょ……」

 水を滴らせているお気に入りのコートを見て、少し気分を沈ませている。
 寒いのは平気だが、それとこれとは別だ。
 とはいえ、いつまでもそうはしていられない。
 気を取り直すと、彼女……ユキワラシは辺りを見渡した。
 誰もいない。
 彼女以外の萌えもんも、大事な人も。

「……ぐすっ、うぅ」

 途端に心細くなり、ユキワラシの目に涙が浮かんでくる。
 だがそれが零れ落ちることはなかった。
 頭を大げさなほどに振って、寂しい気持ちをどっかにしまいこむ。
 泣くならあの温かい腕の中で泣こう。
 そのためには、ここにいるだけじゃいけない。
 あの時、目の前でヒロキが水脈に落ちたのを見て、彼女は何も考えずに自分も飛び込んだ。
 そして手を伸ばし彼の手を掴もうとして……結局指先に触れることが精一杯だった。
 でも、今度は絶対に掴んでみせる。
 そうして彼女は歩き出した。
 ヒロキと仲間を、探しに行くために。と……

 ドテッ

「……あぅ」

 最初の一歩を踏み出した途端、足元に転がっていた何かにつまづいてユキワラシは転んでしまった。
 誰にも見られていないものの、何ともいえない恥ずかしさがこみ上げてくる。

「うぅ~~~!」

 とりあえず、ごまかすために暴れた。
 一通り落ち着いたところで、何につまづいたのか足元を見る。
 そこに落ちていたのは、氷なのか水晶なのか……ともかくよく分からないが綺麗な結晶だった。
 拾って見ると、鈍く青い光を放っているのが分かる。

(わー、きれー……)

 ユキワラシはその結晶を何となく気に入り、コートのポケットの中に入れた。
 そして改めて歩き出す。
 ……今度はつまづいたりしないように、足元を注意しながら。















 ~後書きという名の言い訳コーナー~

今回から、このようなコーナー(?)を設けてみました。
えー申し訳ありません、またしても続きますorz
本来の予定よりどんどん長くなっていく~……自分の文章をちゃんと制御できていない証拠です。
ところで今回は、ユキワラシではなくデリバードがかなり活躍(?)しました。
むしろこの話を書いていくうちに、自分の中のデリバード株が急上昇中です。
その反面前話でヒロキとはぐれてしまったために、ユキワラシが今回半分空気に……
だ、大丈夫。後で見せ場あるから! ……多分。
さて、次回はいてだきの洞窟に出る他の萌えもんたちが登場する予定です。
分布的には鹿verのものを参考しているため、「こんなの出ねえよww」という娘がいるかもしれません。
そのあたりは御了承いただけると幸いです。
あと、前話でユキワラシが「こおりのつぶて」を使っていましたが、これはダイパの新技なのでファイアレッドでは覚えません。
ですがイベント的に必要だったので強引に習得させました。
何が言いたいのかというと、同じような理由で今後も、ダイパでの新技を覚えている娘がいるという可能性があります。
そのあたりも、御了承いただけると幸いです。
では、このような長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回でまたお会いしましょう。
……次で終われるといいなーorz

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最終更新:2008年01月18日 01:36
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