4スレ>>179


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一日寝てたら熱も下がり、体調もよくなったようだ。
ベストコンディション、とまではいかないが荷物を届けるだけならこれでもできる。
…“なみのり”をやれと言われれば無理だが。
《だいじょうぶ?》
カラカラがこっちを見ながら聞いてくる。
「いやもともと君らのせいだけどね?」
意地悪くいってやる。
「そんな言い方ないじゃないですか~。これでも心配してたんですよ~?」
う、ランターンまで言ってくるか…
「わかったわかった、心配してくれてサンキューな」
言った途端に笑顔になる二人。
この笑顔を守れるなら俺はどんな苦労もいとわないだろう。
「まあ、とりあえず荷物を届けにいくぞ。その後は好きにしてていいからな」
二人に今日の予定を説明する。
二人は届けた後何をするか話してるみたいだ。
俺はジョーイさんに荷物を届ける人の場所を聞きに行くことにした。
「え~とその人の名前はわかりますか?」
「えっと、たしかカツラさんって人だったと…」
「ああ、それならジムに行くのがいいと思いますよ」
「えっ?なぜです?」
「だって、桂さんはこのグレンのジムリーダーですから」

というわけでジムに来たんだが、挑戦者と勘違いされてバトルさせられ、あげく今は萌えもん屋敷にいるとのこと。
「いやすまんかったな!はっはっは!」
どんだけ気さくなんだよジムトレーナー。
それはさておき、萌えもん屋敷。
なんでも昔は研究施設だったとかそうでないとか。
つまり真相はわからないってことだ。
なんせ火事でほとんどのものがなくなってしまったからだそうだ。
で、その火事で人がいなくなって萌えもんたちの住処になったそうな。
「長すぎです。よくわかりません」
《じゆうじかんは?》
「わかんなくても問題ないから大丈夫だ、ランターン。あとまだ仕事が終わってないからな、カラカラ」
「そんなもんですかねぇ」
《じゃあはやくしよう》
そんなわけで俺たちは萌えもん屋敷のなかへと入っていった。

「で、桂さんはどこなんだ?」
「あたしに聞かれても~」
《つかれた》
「ちなみに出口はどっちだ?」
「えっ?わかってないんですか~?つまりまたまい…」
ランターンの口をふさぐ。
「いうな。またとかいうな」
つまるところ前回の反省をまったく生かせず、今度はこの蒸し暑いなかで迷ったということだ。
だがしかし、今回はラッキーだったらしく向こうから人が歩いてきた。
その人に声をかけようとしたとき向こうから攻撃が飛んでくる。
「なっ…!」「あぶない!」
飛んできた“ひのこ”を“みずでっぽう”でかき消すランターン。
「サンキューランターン。なんなんだいきなり…」
「…ここに何をしにきた。ことによってはお前を…」
「多分勘違いしてるから言っとくけど泥棒とかじゃないぞ。俺は人探しをして迷っただけだ」
「…そうか、すまなかったな。で、もしかして探してる人ってのは桂という人か?」
「っ!なんでわかった?」
「そうかまえるな。お前の探してる人物は目の前にいるのだから」
「じゃああんたが…?」
「そうわたしこそがグレンのジムリーダー、桂だ」

なんかよくわからない。
いきなり「ついてきなさい」といわれついていったらみごとに出口で、今は桂さんの家にいる。
「ウインディ、お茶を入れてきてくれ。」
「わかりました」
「よく躾けられてますね」
すなおに感心する。
「いやいや、あれはお客さんがきてるからだよ。普段はもっと抜けているところがあるからね」
「ちょっとマスター!余計なこと言わないでください!」
言った途端に、がっしゃーん!!とコップの割れる音。
「だろ?」「そうですね」

しばらくしてお茶がはいる。
お茶がきた後でウインディにカラカラとランターンの遊び相手を頼んでから話をはじめる。
「で、今日はどうしたのかね」
「はい、フジ老人…と言ってわかりますか?」
「フジ君か…つい先日電話があったよ。『家のところの弟子が旅に出た』ってね」
だれが弟子だって?とかいろいろとつっこみたいがとりあえず流しておく。
「それで、その旅の目的としてこれを預かってきました」
俺は預かっていた荷物を渡す。
「…これは?」
「フジ老人からです。なかは見てないのでわかりませんが」
桂さんが包みをあけて手紙をよむ。
「そうか、わかった。どうもありがとう」
「中身はなんだったんですか?」
「いや、なんてことはない。手紙と…色々な資料だよ」
「なんの資料ですか?ジムに必要なものなんですか?」
「ん、詳しくは言えんがこれでも研究者だったりするのでね。それでたのんでおいたんだよ」
「そうだったんですか。わかりました。ではこれで失礼します」
「ああ、そうだ。明日までまてばシーギャロップ号が特別にグレンによるそうだ。
一人余分に乗れるよう手配しておくから今日はゆっくりしていきなさい」
「そうなんですか?!助かった~。ありがとうございます!では!」
そうして俺は桂さんの家をでた。
それにしても助かった。
帰りはだいぶ楽になりそうだ。


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 桂へ


元気か?こちらは正直あまりよくない。来年をむかえられるかもわからない。
もし私が死んだら萌えもんハウスの経営をたのみたい。
そのための権利書なども同封しておく。
実際にはこの手紙を届けた少年がやってくれると思うが、まだ子どもだ。
だからなるべくサポートしてやってほしい。
どうかよろしくたのむ。


                                フジより


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まったく厄介ごとを押し付けてくれる。
だが、その役目任さるとしよう。
そのくらいしないと私たちの罪は消えないのかもしれないしな。

 ※ ※ ※

俺たちが帰ってから1週間しない間にじーさんは死んでしまった。
相当前から病気を隠して無理をしていたらしい。
けど安心してくれ。
このボランティアハウスは俺が引き継いでそのままの形で運営してるから。
だから天国で見守っててくれよ…じーさん。



 ~後書き~

長い上に読みづらくなってもうしわけないorz

このSSはぺる氏の設定、世界観を一部お借りしています。
許可も得ているはずです。

これで一応第1部完となります。
第2部は気が向いたら書くかもー?
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