うちのマスターは変わってます。
マスターとの初めての出会いは、マサラタウン近くの草むらでした。
時々見かける人間とは違って、鼻血をたらしながら仲間のフシギダネを見ている姿が印象的な変人でした。
私をみつけたマスターは、当時の仲間から聞いていた私たちを捕まえるモンスターボールというものを使わずに鼻血を出しつつ走りよって掴みかかってきました。
その姿に普通にひいて固まった私は、あっさりと捕まってしまいました。
あとでモンスターボールを使わなかった理由を聞いたところ、「持っていなかったけどこの運命の出会いを逃したくない」というよくわからない理由でした。
マスターと一緒に旅を始めてマスターの変人度が高いということを思い知らされました。
他のマスターの仲間に無駄だとわかっていてモンスターボールを何度も投げて、バトル後に説教されながら私たちを鼻血を出しながら見てたり(説教はたいてい私たちへの
同情で終ります)、野生ポケモンにかじられながら素手で捕まえようとするのはざらです。私たちへの愛で、血液をトマトジュースで代用なんかもしてみせたりもしました。
マスターほどの人間はほとんどいませんが、時々稀にマスターと気の合う人がいます。その人たちも変人です。特にマスターが師匠と仰ぐ人は、マスターを超えます。
名前は教えてもらっていませんが「RO団のトップ」と呼んでくれと頼まれました。
たぶんというか確実に、旅先で悪さをしているロケット団の一番偉い人なんでしょうけどマスターは全く気づいていません。
ロケット団員を倒して萌えもんを悪さに使うなんて許せないと怒っている姿は、笑っていいのか呆れていいのか困ってしまいます。
こんなマスターですから私たちで支えないと駄目だと日々確信していきます。
マスターが呼んでいるので今日の日記はここまで。
ピジョンの日記より抜粋
最終更新:2007年12月08日 01:12