4スレ>>185


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「…この娘、進化ってしました? サカキ様。」
「私も知らなかったぞ……。」

シルフカンパニー最上階、社長室にいる黒服の男達。

「まさか奴の萌えもんがこんな進化をするとは思わなかったな。……フフフ、これはいい収穫だ。」

彼等の目の前には1匹の萌えもんがいた。
全身を赤い鎧で包み、両手にハサミのようなものを装備した新種の萌えもん。その目には光すら宿らない。

「戻れ。」

男の指示と共に新種の萌えもんはボールの中へ吸い込まれていく。

「この萌えもん、どうします?」
「新種の萌えもんだから高く売れないことはない。だが、これは私のコレクションの中に入れて損はないだろう。」

「…………」
閉ざされた空間の中。赤き鎧の萌えもんはその場に佇む。
どこを見ているのかさえわからない、その無機質な目から涙を溢しながら……




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「…ついに、その時が来たようだな。」

時は夜。ヤマブキシティの一歩手前、検問所の前にブルー達はいた。

「そのときって?」

ピッピが問う。

「プリン、ピッピ、ガーディ。今から君達を進化させようと思うんだ。」
「!!!!」

ブルーの言葉に3人は飛び上がった。

「し、進化ですか!?」
「マスター、ほんとっ!?」
「ウソじゃないよねっ!?」
「あぁ、ホントさ。じゃ、一人ずつ行こうか。」

進化の証ともいえる眩い光。以前ヤドランに進化した時の光を再び目の当たりにする。
進化しても尚可愛い姿を保ったプクリン。
華麗さが身に現れたピクシー。
体が大きくなり、頼もしい姿となったウインディ。

「わぁ、プクリン全然変わってないや。」
「ピクシー、可愛くなくなった!!」
「アタシは魅力さで生きてくのよ~、プクリンみたいに子供じゃないんだから!」
「御主人様はかわいいほうが好きなんだよっ!!」
「こらこら、2人とも進化してすぐ喧嘩をするな。後でたっぷりとさせてやるから。」

ブルーが止めに入った。

「ところで、何故こんな時間にここにいるのです?」

夜に呼び出されたためか、ひなたぼっこが出来なくて若干不機嫌気味のサンドパンがブルーに聞いた。

「あぁ、そのことなんだが……今からシルフカンパニーに突っ込む。」
「えええ!!??」

その場にいたほぼ全員が驚いた。
今現在のシルフカンパニーがロケット団に占領され、警察と膠着状態にあるのは皆知っていた。

(とうとう、実行に移すのね…)
(ついに、この時がきたんだ…!)

事情を知ってるスピアーとプクリンを除いて。

「ど、どういう意味ですマスター!? 今あそこは警官達が……!」
「そうですよ、マスター。完全膠着状態の中どうやって……!」
「え? ええ??」
「敵地潜入だにょ~!」 「潜入だぞ~」

慌てるウインディとサンドパン。 混乱するピクシー。 寧ろこの状況を楽しんでいるヤドラン。

「そもそも何故……!」
「…すまない、それを話している時間はないんだ。」
「…………」
「…それでも、俺は行かなきゃならない。 皆、ついてきてくれるか?」

ブルーの言葉に皆は顔を見合わせた。

「もちろん行くわ♪」
「スピアー…。」
「行くにょ~! 行くにょ~!」 「行く~」
「ヤドラン…。」
「御主人様のためなら行きます!」
「プクリン…!?」

即決したプクリンにブルーは驚いた。
(プクリン、こんな子だったか……?)
プクリンの目を見つめるブルー。プクリンの目には迷いがなかった。

「…わかった。」
「え? プクリンが行くならアタシだって!!」
「ピクシー、無理しないでいいんだぞ?」
「プクリンに負けてられないもんね!!」
「そうか、ありがと。後の2人は?」
「マスター、本気だね…。わかった、僕も行くよ!」
「……行くからには、しっかり潰しておかないと、ね。」
「皆、ありがとな。」

ブルーは胸の奥から何かこみ上げてくるものを感じた。

「マスター、でもどうやって中へ行くんです? 僕がさっき見た感じだと入り口とかジョーイさんとか結構いましたよ?」
「あぁ…そのことだが……どうやら来たようだな。」

ブルーが空を見上げる。
空には明るく輝く赤い星……いや、萌えもんの姿があった。
萌えもんはブルー達の付近まで来ると滑空し、滑らかに着地した。

「……今、来た。」
「ファイヤーさん!?」
「俺が頼んだんだ。6人だけじゃ物足りないからな。それに……」
「…我、起こした者、許さじ。」
「成る程、彼女もロケット団の被害者だから、利害が一致したのね♪」
「あぁ。そうだよな、ファイヤー。」

ファイヤーはコクリと頷いた。

「作戦はこうだ。まず、ファイヤーと俺でシルフの窓に突っ込む。」
「ど派手ね。ファイヤーさんは大丈夫なの?」
「それくらい、平気。」
「でだ、突っ込む場所は6階。その後、3つのグループに別れてくれ。」
「3つのグループですか?」
「あぁ。まず、ファイヤーとウインディ。2人でその階近辺を燃やし尽くしてくれ。」
「燃やすんですか?」
「ん~…まぁ、言葉の綾だ。要は敵を一掃してくれという事だ。」
「わかったよ、マスター。」
「…了解。」
「次に、スピアーとサンドパン。2人で下の階へ行き、敵を殲滅しながらドアを開けてきてくれ。」
「了解♪」
「私達に、その役目務まるか…?」
「大丈夫だ、信じてるぞ。」
「……わかった。」
「残りのメンバーと俺はエレベーターで真っ先に社長室へ向かう。おそらく、サカキはそこにいるだろうからな。」
「りょーかいです!」
「わかったわ!」
「わかったにょ。」 「わかった~」
「それじゃ、一旦皆ボールに戻ってくれ。」

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――――
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「準備はいいか? ファイヤー。」
「…いつでも。」
「俺乗せて飛べるか?」
「…頑張る。」
「そうか、よろしく頼むぞ!」

ブルーを乗せ、ファイヤーは再び空へ舞い上がる。

「…ガラス、注意。」
「わかってるよ、ファイヤーも十分に注意してくれよ。」
「…………」




―――――――――――――――――――――――――――――――


「…おい、あれ見ろ!」
「何だ?」

見張りの警官が気付き、近くの仲間を呼んだ。

「凄いスピードで何かがこっちに来てるぞ!!」
「何だあれは……!まるで火の玉じゃないか……!」

炎を纏った何かが、空を飛んでいるのだ。

「あのままだと、シルフカンパニーにぶつかるぞ!!」
「危ないっ! 一刻も早くここから離れるんだ!!」
「…まて、あれは…萌えもんだぞ!?」
「萌えもん? そういうことだ一体!!」
「鳥だ…!炎を纏った鳥の萌えもん……まさか!?」


ガシャアアアアアアアァァァァァァァァァァアアアアン!!!!


夜の静寂に騒動の火種が舞い降りた。


「作戦開始だっ!!」






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