5スレ>>93(2)


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カーテンの隙間から朝日が差し込む。
「ふぁ・・・もう朝か・・・」
どうにも違和感がある。
寝る前、ベッドはとても広かった。
3,4人は一緒に眠れるような。それぐらい広かった。
そして今。右にも左にも体を動かすことが出来ない。
それどころか腕の移動すらままならない。
理由は簡単。だが断る。・・・断れなかった!
右腕の上にはフシギバナが頭を乗せて寝ている。まだいい。まだ。
だが・・・なぜ、左腕の上にリザードンの頭がある?
「おい・・・二人とも起きろ!」
「んにゃ・・・」「・・・・・・?」
何時まで起きていたんだ・・・こいつらは・・・
いや、論点はそこじゃない。リザードンの部屋は少なくともここじゃないはずだ。
「なによ・・・れっど・・・おはよう・・・」
「あ・・・お、おはよう・・・ございま・・・ひゅ・・・」
上半身を起こし、朝の挨拶をし・・・上半身の崩し、眠った。
「お前らは・・・」
まぁまだ昼までは時間がある。少し寝かせてやるのもいいか。ケイさんが飛び込んできそうだが。

ダンダンダンッ!!!
穴が開かんばかりの力で扉がノックされる。分かる。これはケイさんだ。100%。
「レッド君!!!ウチの・・・」
大正解。
「おはようございます、ケイさん。リザードンならここに。」
「まひゅたぁ・・・おはようござ・・・」
言いかけて寝るとは・・・フシギバナに負けず劣らずのアホの子らしい。
「ごめんね、レッド君。頭の良くない子だから・・・まったく・・・」
「全然いいですよ。ウチのも同じようなものですし。こいつも朝起きると俺の布団にいますからね。」
お互い困るところは同じのようだ。
アホっぷりに悩まされるのも慣れたものだから相手の苦労も分かる。
「ほら!起きろリザードン!」
「あと2時間だけ・・・」
まさに同じ。その状況、言葉の一致に思わず笑いが出てしまった。
「ははは。ウチのフシギバナと同じこと言ってる。」
「そうなのかい?」
「ええ。似た者同士だからこそ仲良くなったのかもしれませんね。」
「そうかもね。はははっ・・・はぁ・・・」
笑い声とため息を混じらせてケイさんは言った。
「リザードンは俺が見てますから構わず朝食とってきてくださいよ。起きたらみんなで行きますんで。」
「うぅ・・・悪いね、何度も。じゃぁお言葉に甘えさせていただくよ。」
「いってらっしゃい。」
ケイさんは気まずそうに部屋を後にした。
俺は早速後処理にかかる。
「フシギバナ~。今すぐ起きてリザードンを目覚めさせないとぼーる行きだが~?」
「はぅぅ・・・お願いだから・・・もう少し・・・」
「まったく・・・とりあえず俺は起きるから頭をずらせ。」
「いやぁ~・・・れっどもここにいてぇ~・・・」
「れっどさん~・・・」
フシギバナだけでなくリザードンまで。どう見てもハーレムです。本当に(ry
そうじゃない!そうじゃないんだ!このままだと昼まで寝続けるに決まっている。
「じゃ、あと5分な。」
「・・・2時間」
「10分」
「1時間59分・・・」
縮め幅小っさ!!!
「9分」
「・・・1時間58分・・・」
そんな作業を20分ほど・・・やっと決心したらしい。
「じゃぁ20分でいい・・・」
「よし。言い始めてから20分たったからな。起きろ。」
布団を勢いよく蹴る。朝の冷えた空気がぬくぬくしていた2人を包む。
「ひゃぁ!寒い!」
「寒いですぅ~!」
「ん。2人とも起きたな。」
きゅっ。2人は俺にはりつく。
「なぁ・・・動けないんだが・・・」
「寒いんだもん・・・」
「寒いです・・・」
「分かった。2人とも朝ごはん抜きでいいんだな。」
2人は顔を埋めたまま答える。
「それは嫌。」
「お腹減ったです。」
「じゃぁ起きろ。」
「うん・・・」
「はいです・・・」
しぶしぶベッドから起きる2人。
恨めしそうな目で俺を見ているが・・・見えないふりをしておこう。
「顔洗ってこ~い。」
「はーい。あ、れっど~」
「あー?」
「お風呂入りたい!」
「今からかよ・・・朝ご飯どうすんだ?」
「昨日入ってないんだもん・・・すぐ出るからさっ!ねっ、リザ!」
「はいっ!」
「ねっ、じゃねぇよ。リザードンが風呂入って火消えたらどうすんだ?」
「私は大丈夫です!いつも1人で入ってますです!」
「まぁ・・・気をつけてな。どうやら飯は何時に行っても食べられるみたいだし。」
手元にあった案内表を見ながら俺は許可を出した。

すぐ出るというのは俺の聞き間違いだったらしい。いや、あいつの言い間違いか?
かれこれ30分は出てきてない。
むしろきゃっきゃきゃっきゃとはしゃぐ声が途切れない。
「れっど~・・・!」
「どしたー?」
「シャンプーとって~!」
「はいはい・・・」
脱衣所で俺はシャンプーを探す。
ホテルみたいな感じなんだからそれぐらいはあるだろう・・・と、あった。
「んじゃ置いとくからな~」
「ありがとー♪」
言い切る前だったか、言い切った後だったか。実際そんなのはどっちでもいい。
ガタンと扉が開く。目の前にはフシギバナ。
「ちょっ!ばっ!まだ開けるなって!」
サッと目をそらしたが・・・萌えもんの裸見て顔を赤くするなんて・・・変態(ry
「あっ・・・早く出てって!!」
「れっどさんも一緒にムグゥ!」
「バカいってんじゃないの!出てけ!」
「分かった分かった!」
なんとか部屋に避難。・・・フシギバナ・・・可愛かtt・・・
「何考えてんだ!俺!萌えもんだぞ・・・」
でも萌えもんって言ってもほとんど人間とは変わらない。
ちょっと特殊な技が使えて、特殊な特徴があるだけ。
ただそれだけで。他は人間と同じ・・・
「あーダメだ。考えれば考えるほどおかしくなる・・・」
とりあえず思考回路をリセット。
ぱたんとベッドに寝転がる。
「そういや考えた事もなかったなぁ・・・」
そうこうしてるうちに2人はお風呂からあがってきた。
「サッパリしたですぅ~♪」
「・・・・・・・・・・・・」
リザードンは満足そうだが・・・フシギバナは顔を俯かせたまま。
さて、どうしたものか・・・。
「フシギバナ?」
「うっさい!ご飯!」
「・・・?バナちゃん顔真っ赤だよー?」
リザードン。大人には言っていい事と言っちゃいけない事があるんだ。覚えておくといい。
「ふんっ・・・」
「はぅぅ・・・れっどさぁん・・・」
「気にするな。すぐに戻るさ。・・・多分」
「はいぃ・・・」
「じゃ、行こっか。」
3人は食堂へ向かう。

「おはよう。」
「おはようございますぅ~♪ますたぁ♪」
「あれ?レッド君とフシギバナ。どうかしたのかい?」
レッドは斜め上を見上げながら。フシギバナは俯きながらの入場だった。
「ん~・・・私もよく分からない!」
「そっか。まぁ、触らぬ神に祟りなしってところかな。そっとしといてあげよう。」
「はぁい・・・」
ケイは空気が読める男だった。
レッドは少し安心し、息を漏らす。
「よし、何から食べるかな・・・」
ツンツン、と後ろから誰かにつつかれた。
「ん?どうした?フシギバナ」
「・・・これ。」
そこには色々な料理が盛られた皿。
どれもおいしそうだ。
「俺に、か?」
「・・・うん。」
「あ、あぁ。ありがとう。」
「・・・うん。」
「あー・・・座って食べるか?」
「・・・・・・うん。」
朝食が終わるまで終始顔を真っ赤に染めたフシギバナだった。









4話終了です。
アプロダの投稿時間を見れば一目瞭然ですが・・・
バイトが無いと暇なだけなんで!
決してニで始まり間をのばしつつトで締めるような単語の人じゃないので!
今回も変わらず意見等お待ちしております。
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