1スレ>>495


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*今回は前回「忠犬ガーディ」の後のお話です。(つながりはさほどありませんが)
本来のゲームストーリーと辻褄の合わない部分はそういうものだと思って読んでくれると幸いです。






「お、覚えてやがれ!」

「その台詞何人目だとおもってる……覚えてられるか!」


 ふぅ、これで……8人ぐらいか。
しかしまぁどいつもこいつも似たような捨て台詞。
ロケット団ってのはモンスターボールの投げ方から捨て台詞のはき方まで指導してんのか?
工場で量産された人形に見えてきた。よっぽどこいつらのが頭いいんじゃないかな…………

「社員はみんな逃げたんでしょうかね」
戦いを終えて毛繕いをしてるピジョットが聞いてくる。

「どうだろうな、逃げ遅れた連中もいると思うよ。入口封鎖されてたわけだし」

 本日のリーグ戦に向けての修行メニューは


シルフカンパニーに潜む影!ロケット団殲滅大作戦


 …………自分で言ってアホらしくなってきた。餓鬼の頃に戦隊ものを見すぎたかもしれん。
要はシルフカンパニーを占拠してるロケット団を倒す、実益があるボランティアといったところか。

 で、1階から着々と追い払うこと数時間。現在4階まで治めたがところだ。
所詮は金と暴力であつまった寄せ集めの集団。一人一人の実力もさほど高くない。
これでもカントーのジムを制覇したトレーナー。この程度の連中なら楽勝だろう
が、聞いた話じゃここのボスは"あの"サカキだとか。
ジム戦で勝利したとはいえかなりの辛勝。もう一度やりあって勝てる見込みは正直無い。

 とりあえずサイホーンはラプラスの波乗りで押し切れるな、ガルーラはサンドパンなら楽勝だろう。
ニドキングとニドクインは一筋縄じゃいかないか。キングドラとウインディで上手いこと…………
サカキがボスだった場合を想定して戦い方のシュミレーションをしていると――


「ここは餓鬼がいていい場所じゃないんだ!」

 やれやれ、相手しますかね……日が暮れるまでには宿をとりたいしな。







「ねぇマスター」

「ん、どうしたウインディ」

「可哀そうだよ」

「あいつらが?冗談だろおい、自分で悪だくみとかいってる阿呆にかける言葉なんて――」

「そうじゃなくてあの人たちに戦わされてる子たちが、だよ」

「あぁ…………諦めろ。としか言いようがないな。
どんな形であいつらに捕まったかはしらないけど主従関係は確定してるんだ。
憐みをかけたところであいつらを俺は救えるか?いいや無理だね。
戦闘を極力さけることはできても出会ったら戦うしかないさ」

「でもっ!」

「すべて救うなんてことはできないよ。俺は聖人でもないしそこまで強くもない」

―こいつの言い分は痛いほどわかる。
連中の萌えもんたちの目が死んでるのが嫌でもわかるからだ。
こいつらの目がもし「同じ」になったら…………
考えたくもない。とりあえずは最上階だ。

疲弊はさほどしてない。だがウインディは精神的にだいぶまいってる。
戦闘は避けよう。そしてちゃっちゃと親玉とバトルして帰ろう。


っと、その前に……

「うわっ!?マスターちょっと」

「ん、普段は喜ぶのに今日はそんな気分じゃなかったか?」

「う、嬉しいけど何もこんなところで…………っ」

「俺はあいつらを救ってやることはできない」

「ま、ますたー?」

―伝えてやろう、多分こいつは自分とあいつらを重ねてる。
それが不安になって押し寄せてるんだ。

「でもお前たちを護ることはできるんだ。
あいつらを見て可哀そうと思うかもしれない。
もしかしたら次はお前たちが連中の牙にかかるかもしれない。
じゃあ俺はどうするか。護るためにあいつらと闘うよ。
かけがえのないパートナーを失いたくないからな」

―らしくない言葉だな。
でもあの時はあいつにこんな風に言われたんだ。
こいつにも、俺の気持ちは伝わるよな?

「……うん、ありがと。マスター」

「おし。じゃあさっさと駆け上がるぞ」

「sir!yes sir my master!」

 気合が入るね。こいつはこれぐらい元気な方がいい。
素直で元気で。まだ思慮が浅いけど。それを気にさせない明るさが俺は好きだ。
身体も力も強くなってもまだ仔犬のように尻尾をはためせて俺についてくるこいつが好きだ。
俺の淀んだ考えを吹き飛ばしてくれる。
考えこんで立ち止まる俺の背中を押してくれる。

 せっかく押してもらって走りだしたんだ。止まってる暇なんかないよな。
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