5スレ>>220


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よし。

トントンと靴を履きつつ、忘れ物がないかどうかチェックする。
ちゃんと皆はボールに入れた。
野宿用のセットも入れた。

「行ってきます。」

誰もいない部屋にそう告げて俺は外に出た。




「おや、もう行くのかい?」

マンションの入り口で管理人のおばさんに会った。
もうすでに旅立つ事情は話してある。

「ええ、もう少しここに居たかったですけどタマムシにいるとスロットに行きたくなっちゃいますし…。
 目的もあるんで…。」

「チミは優秀なトレーナーニャ、バッジぐらいすぐに集まるニャ。
 集め終わったらちゃんとここに帰ってくるニャ。」

「まぁ、途中でまたここに寄りますんでそのときはよろしくお願いします。」

そう言って頭を下げる。
何せタマムシにもジムはあるのだ。

「ちゃーんとあの部屋は空けておくからね。
 いつでも帰っておいで。」

しっかりと頷くと俺はボールからレックウザを出し、空へと旅立った。








「お父たま、それでどこにいくですか?」

レックウザの背に乗りながら頭の上の『トゲピー』が聞いてくる。

「まずはグレンタウンに行って化石を復元してもらうんだよ。
 仲間が増えるからね。」

そう言うとトゲピーは瞳を輝かせながら

「お友達ができるですか!?」

と聞いてきた。

「うーん、お友達になれるかはトゲピー次第だな。
 もしかしたらピッピみたいにまたお姉さんかもな。」

俺は笑いながらそう言う。
今の面子だとトゲピーは最年少。
同世代の萌えモン達がいないため周りが皆、お姉さんになってしまうのだ。

まぁ、変にママとか呼ばれないだけマシなんだけどな…。



そうこう言ってるうちにグレン島が見えてきた。
レックウザは早いなぁ…。

誰もいない火山付近でレックウザから飛び降りる。
レックウザに礼を言うとボールに戻し、町に向かって歩き始めた。




グレンの町はそれほど広くはない。
タマムシと比べればちっぽけな島である。

デパートもなけりゃスロットもない。

化石復元に関しては専門の人に預けると1時間ほどかかるから島でも巡っててくれと言われて巡ったんだが…。
正直暇だ。

トゲピーはお友達と一番に会いたいそうで復元装置の近くでじーっと待っている。

この町にも確かジムがあったはずなので俺はそちらに行ってみることとした。


ガチャ、ガチャガチャ。

あれ?開かない…。
基本的にジムは年中無休と関東のガイドブックには載っていたんだが…。と思っていると…。


「そんなところで何してるわふぅ~?」

後ろから、もっさりふかもふしたものに話しかけられました。
いやいや、よく見たらウインディだった。

「いや、なぜかジムに鍵がかかってるから…。」

俺は簡単に言うと

「それならこっちに来るといいわふぅ。」

となにやらついて来いとばかりに案内されたのは裏口らしきところ…。

ウインディは勝手に

「カツラさーん、お客さんわふー。」

と入っていってしまった。

いいのかな?と思いながらも中に入る。
すると

「どうしたウインディ。挑戦者かね?」

ビーカーでコーヒーを飲んでいるお髭のおじさんがいました。
確か、カントージムの連盟の理事を務めると同時にグレンジムのジムリーダー。
炎タイプ萌えモンを使用し炎ですべてを燃やし尽くす。と書かれていたのだが…。

どう見ても理科の先生にしか見えないなぁ…。

「それでキミは挑戦者なのかな?」

そんな問いかけを受け、俺は我に帰って

「い、いえ、まだ俺は戦う資格がありませんし、それにジムはただ見学に来ただけですよ。」

「戦う資格がないと?」

「ええ、公式リーグの通り、ここには6個バッジを持っていないと戦う資格がないと…。」

そう公式のルールブックの通りのことを言うと

「ぶわっはっはっはっ。」

大きな声で笑い出された。

「今時、そのルールを信じてる人がいるなんて驚きだわぁ。」

ふと、後ろからする声に振り向いてみればそこには燃えるように紅いギャロップがいた。

へ?今なんと?

「まったくだな。
 いやはや、これほど純な青年は久しぶりだな。」

ひとしきり笑ったのかカツラさんが言う。

「まぁ、あの規則が出来た当時は従った人も多かっただろうが、今じゃだれもあんなルール守りはせんよ。
 旅する順序ぐらい自分で決めたいだろうしな。
 それに、セキエイで確認するのはバッジの数だけだから、どういうルートを辿ろうがバレないんだよ。」

そう言ってくれる。
と言うかそんな事を理事であるあなたが言っていいんだろうか?

「ところで青年。
 これで君がこのカツラに挑戦する障害はなくなった。
 どうだね?挑戦していかんかね?」

ジムリーダーからバトルのお誘いを受ける……が俺は

「今回は遠慮しておきます。
 戦えると思っていなかったので作戦も何も考えていませんし、メンバーも考えてませんから。」

もっともらしいことを言って戦うことを回避する。

「そうか、それは残念だな。
 なに、次にグレンに来たときには…。」

「えぇ、わかっています。
 その時は、挑戦者としてカツラさんに挑ませていただきますよ。」

そんな事を言って俺はジムから出た。






side カツラ

「いやはや、中々に面白い青年だったな。」

私はビーカーのコーヒーを啜りながらそう呟く。

「そうだ、ウインディ。
 彼の持っている萌えモン達についてはわかったかい?」

私はウインディに声をかける。
ウインディは警察犬代わりにも使用されるほど鼻がいい。
私のウインディも例外ではなく、ボールの中に入っている萌えモン達の出身地の匂いを嗅ぎ取ることが出来る。

「んーと、色んなところがあったわふぅ。
 ボクの知らない地方の匂いもあったわふ。」

ウインディは私がカントーを回ったとき一緒にいた萌えモンだ。
つまり、彼はカントー以外の萌えモンも所持していると言うわけか…。

「なるほど、流石は彼の息子と言ったところか…。」

私はそう笑うと机の上の写真に目を移す。
そこには一人の青年と12人のトレーナーが写っていた…。




side out




トゲピーのところに戻ると、とっくのとうに1時間は過ぎていたらしく

「お父たま、おそいですぅ。」

と言われ
じーっと二つの目がこちらに向いているのに気がついた。

するとトゲピーが

「お父たま、新しいお友達のカブトちゃんとオムナイトちゃんですよー。」

と二人のことを紹介してくれた。

なにやらカブトはトゲピーに隠れるようにしてこちらを見ているのだが
オムナイトはこちらにやってきて

「初めまして父上!
 オムナイトです。
 よろしくお願いします!」

と勢いよく挨拶された。

「あー、うん、よろしく。」

そう言ってオムナイトの頭を軽くなでる。
すると何かが袖を引っ張った。

振り向くと

「おとーさん………、よろしく………。」

そう言うとカブトはまた直ぐにトゲピーの後ろに隠れてしまった。

「あれ?そう言えばもう一つ化石を預けてった気がするけど…。」

そう、確かに預けた化石は『貝の化石』『甲羅の化石』『秘密の琥珀』の三つだったはずだが…。

「ここやここ。」

上から聞こえてきた声にふと見上げると……
何者かに目を隠された。

「だーれや?」

いたずらっ子っぽいような声でそんな事を言う。

「君が『秘密の琥珀』で復元した子かい?」

そう問い返すと彼女は手を離し

「そや、うちがプテラや。
 よろしゅうたのむで、ご主人。」

そんな事を言われた。

こうしてパーティに新たに三人が加わることとなった。
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