5スレ>>254

「へっへっへ、大人しくそのトゲピーを渡すんだな」
「そーそー、そうすりゃ悪いようにはしないよ?ボーヤ」
今日も今日とて悪事を働く悪党集団ロケット団、その暴虐に人々は涙を流し、耐えるほか無かった。
だが……
「おまちなさいっ!」
「!!?………誰だ!」
影があるところ、光もまた存在する。
「信頼と愛情に結ばれた主従を、力を持って引き裂かんとするは哀し、それを成さんとするもの、人それを、悪という!」
「えぇぃっ!名を名乗れ!!」
哀れなほどに狼狽するロケット団の下っ端と、彼等に使われるゴルバット達。
その様を嘲笑うかのように、激しい光と共に1対の影が彼等に伸びる。
「天定まってまたよく人に勝つ!我等は平和の使者、翼の男爵アーラ・バ□ーネ!」
そこに居るのは、フラッシュを背に雄々しく立つピジョットと
「誇り高き正義の刃、はがねのつばさを恐れぬならば、かかっていらっしゃい!」
ピジョットに背を預けるように流麗に立つオニドリル
「………お前等。」
楽しそうにフラッシュを焚くマルマインの更に後ろで突っ込む彼女らのマスターらしき男の子は華麗にスルーされた。
「つっ……バカにしやがって!ゴルバット!」
「イーッ」
登場シーンからして小馬鹿にされたと思った下っ端Aがピジョットにゴルバットを向かわせる、完全に不意を付いたはずの突撃を、ピジョットは悠々とバレルロールで回避してみせた。
「あまいっ!」
さらに死角に回り込んでのエアカッターで、いとも簡単にゴルバットを叩き落とす。
「ちっ……次だっ!」
もとよりゴルバットとドガース、ラッタは単なる支給品であるためか、ロケット団が彼女たちを使い捨てる率は高い。
もしかしたら何か理由はあるのかも知れないが、それは翼の男爵達の知るところでなければ、知ろうとも思わない事だろう。
下っ端Aが継いで出してきたのは、毒ガスもえもん、マタドガス
しかしてそのマタドガスすら、指示を下されるよりも凄まじい風に煽られ、地に伏す方が早かった。
「あら、ごめんあそばせ、ガスが臭うからちょっと扇いだだけのつもりだったのですけど?」
「つ……翼で撃つ……?ばかな、あれほどの高圧が……」
戦く下っ端Aに、オニドリルはあくまで優雅に微笑んでみせる。
「何か勘違いなさって居られるようね?あれは翼で撃ったのではなく……かぜおこしよ?」
どっかの大魔王の○ラを見せつけられたような衝撃が、下っ端ーずを襲った。
下っ端二人は全く同時に2体の飛行もえもんの主を見据えると……
「「お前どれだけ変態的に鍛えてやがるんだ!!」」
「ほっとけ!!」
一糸乱れず突きつけられたツッコミに対して、流石に少年も額に青筋立てて叫び返す。
「やれやれ、人の良人捕まえて変態は流石に酷いとは思わないか?」
「まぁ、確かにあっちの方はもの凄いタフですけど」
ロケット団下っ端ーずを左右から挟み、呆れたように肩を竦めるピジョットと、なにかを思い出したのか、少々頬を赤らめるオニドリル。
「いずれにせよ」
「あなたがたは」
満面の……いわいる「良い笑顔」と共に、それまで以上の力がチャージされているのがシタッパーズにはハッキリと判った。
「「星へ帰れ!!この偽ショッ○ー!!」」
0距離から、全力で、二人同時に、ゴットバード。
「なぁ、アニキ……」
「なんだ?」
「アニメ版にならって、あの台詞言った方が良いのかな?」
「やめておけ」
……きらーん。
シタッパーズが空へと還えり、一緒に飛ばされたように見えたトゲピーがワタワタと落ちてくる、それを受け止めたのはピジョットの翼。
地に降りると同時に、トゲピーが男の子の腕の中に戻るのを見やると、オニドリルとピジョットは軽く微笑みながら宙に舞い……
「また合おう!」
「Catch you later!」
白い歯をキラリと光らせるピジョットと投げキス1つ飛ばすオニドリル。
「あの~、俺の立ち位置は?」
「お兄ちゃんがほったかされるのはいつもの事じゃん」
マスターの小さな呟きに、心底同情した口調でマルマインが答えた。
小さく肩を振るわせる少年は、いつの間にか現れていた夕日に向かって叫ぶ。


「次は俺が主役張ってやる~~~~~~~~~~~っ!」
「無理じゃないかなぁ?キャラ立ち的に」

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最終更新:2008年02月28日 16:55
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