5スレ>>275


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桜舞い散る春、グラウンドに響く運動部の声。
その中の1つで、この学園でも特に人気のある部活が練習をしていた。
「はい、今日の練習はここまで。各自ストレッチしてー」
「「はーい」」
ストレッチを促してるのは、マネージャーにして副部長のマグカルゴ。
部長のはずのドードリオは皆と一緒にストレッチをしている。
「ん~、プラ~、マイ~、もっと強く押して~」
「いや、部長」
「もう少ししゃきっとできないんですか?」
「いいから押して~」
いつも笑顔が絶えない彼女と、勝利の女神と呼ばれているプラスルとマイナンのコンビ。
今日は風紀委員でいないがもう1人、トゲキッスもいる。
少々騒がしいメンバーである。
「ああ、1年生は明日からジャージ持ってきて参加してもいいから。ちょっと厳しいかもだけどがんばりましょう」
「は、はい!」
今年は特に元気な1年生が見学に来ていた。それが彼女、ブースターである。
「こ、これからよろしくお願いします!」
これからもっと騒がしくなるのかしら、とマグカルゴは思っていた。



マグが帰ろうと準備しているところに、あたしは話しかけた。
「マグー!一緒にかえろっ!」
「ああ、ちょっと裁縫部に用があるから先帰ってて?」
「それじゃーあたしも行く!いいでしょ?!」
「……いいけど、ドードーにあんまり迷惑かけちゃだめよ?」
「迷惑って、あたしが家事するほうが迷惑かかるしね!」
「いばって言うコトじゃないでしょ」
「厳しいなー、マグは!そんなこと気にしないでさっさと用事済まして帰ろ!ほらほらはやく!おいてっちゃうよ!」
あたしはマグの手を引き、駆け出していく。マグはもたつきながらもあたしについてきている。
そのときだった。
「痛っ……!」
マグの声が聞こえて、あたしは足を止めた。
「マグっ?!大丈夫?!」
「ううん、平気。ちょっと痛かっただけだから」
マグは大丈夫っていってるけど、あたしは心配だった。
あたしが無理をさせたのに、必死についてきて、痛がっている。
その怪我だってあたしがさせたのに……
「…ごめん。ちょっと急ぎすぎたね。ゆっくりいこうか」
「うん、そうしてくれると助かる」
あたしたちは手をつないだまま、裁縫部の部室へと向かった。

「しつれいします」
「あれ~?マグカルゴにドードリオじゃない、どうしたの~?」
「…そっちこそ珍しいじゃない。バレー部はどうしたのよ」
「今日は~、こっちって決めてたの~」
裁縫部の部室に入ると、珍しくネンドールがいた。
ネンドールはバレー部だけど裁縫部も掛け持ちしてるから、別にいるのはおかしな事じゃないけれど、
普段こっちにはほとんど顔を出さないので、それは珍しいことだった。
「それに~、今日来たのはチア部のためなんだよ~?」
「えっ?それってどういうこと?」
「っということは、もしかしてできてる?」
「もうすこしなの~」 
??わけがわからない。
マグとネンドールは話がわかってるみたいだけど、あたしにはなんのことだかさっぱりわからなかった。
「何の話なのさー!教えてよー!」
そういうと、マグが呆れた様子で、
「あのねぇ、今度の大会用の衣装頼んでたでしょ?」
「ああ!そっか!そいえば頼んでたね!で、どんな衣装?!」
「まだできてないよ~」
チア部でつかう衣装は毎回裁縫部に頼んでいて、マグは今日それがどんな具合かをみにきたんだそうだ。
(あたしはそのことをすっかり忘れていたので、マグにはホント助けられてばかりだ。)
「じゃあ、今日は引き上げて明日また見に来るね」
「明日はバレー部にいくけどね~」
「うん、それじゃあまたね」
「ばいば~い!またねー!」



帰り道、ドードリオがいつもの様に色々なことを喋っている。
でも、いつもより元気がないように見える。
もしかしてさっきのことを気にしてるのかな?
私の怪我のことを……

私が怪我をしたのは2年の秋頃、チアの練習中のこと。
ドードリオとスタンツをしているときに足を滑らせころんだのだ。
怪我名は骨折。全治2ヶ月でそんなに重たい怪我ではなかったけれど、後遺症が残ってしまい激しい運動ができなくなってしまった。
それから私はマネージャーに転向している。
チア部をやめようなんて考えつかなかった。
それぐらい私はチアが好きだったから。
ドードリオも同じだろうけど、怪我をさせたのは自分だと思い込んでいる。
きっと今でも。

「ドードリオ、あのね?」
私は勇気を出してドードリオに話しかける。
「ん?どーしたの?」
「あの時の怪我のこと、もう気にしなくていいんだよ…?」
「え……」
「あの時の怪我はね、ドードリオのせいじゃなくて私の不注意なの!だから…」
「でも!あの時のはあたしが…」
「もう…いいんだよ?そんなに気を使わなくても。私のことで気を使うことなんてないんだよ…?」
「でも、でも!」
「もう、いいんだよ。もう……」
「う…ひっく…ごめんね、ごめんね…」
あやまりながら泣きじゃくるドードリオ。
私はドードリオを抱きながら、泣き止むまでそうしていた…。



「じゃあ練習始めるよー。2人1組になってねー」
「「はーい」」
今日もまた、チアの練習が始まる。
今日からは私も少しやってみよう。
私の大好きなチアを。
大好きな友達と。




 ~後書きという名の大反省会~

まずはじめに。
このSSでは、MTT氏、ぺる氏、A氏の設定を使わせていただいてます。本当にありがとうございました。

正直チアなんか見たことないし、やったこともないので圧倒的資料不足でしたorz
なので、チアをしている描写はほとんどないです。
作中にでてくるスタンツとは組み体操のことだそうです。

結局、友情物語にしてみましたが、マグカルゴが主役になってる…?
おかしいな、最初はドードリオが主役だったはずなのになー。
どこで間違えたんだろうか。

とにかく、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
ここまでのお付き合いありがとうございました。
でわ、また次の作品でノシ
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