5スレ>>303


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     雨の上がった次の日に~On the next day when the rain stopped~後編①

「行け!サイホーン!」
「パルシェン!お願い!」
 萌えもんボールがリング中央に投げられ、ボールが開くと同時に萌えもんが飛びだす。
「………っ!!」
「ふん、サイホーンか。」
 ふんぞり返るパルシェン。岩・地タイプのサイホーンであれば、水・氷タイプで、
なおかつスピードに勝るパルシェンの敵では無い。
「油断しないで、パルシェン!」
「こわいかおだ!」
 主人公と、サカキの声が同時に響く。サカキの命を受けたサイホーンが、不思議な迫力を持った眼でパルシェンを睨み付ける。
「ぅいっ!?」
 その迫力に圧倒され、パルシェンの足が鈍った。
「ふみつけろ!」
 そこへ、高々と飛び上がったサイホーンが、全体重をかけて落下してくる。
素早さがガクッと下がったパルシェンはその攻撃を避けきれず、もろに踏み付けを喰らった。
「ぐぇあっ!!?」
 地響きと共に、二人の下敷きになった地面がひび割れた。つまり、それだけの威力を直接喰らった事になる。
のしかかりを代表とする圧殺系の技で一番恐ろしいのが、受けた衝撃を分散する事が出来ない事である。
つまり、本来なら空気中に分散する力をまともに全部叩きこまれてしまうのだ。
「パルシェン!?」
 主人公が悲鳴を上げる。が、そこは萌えもん最強レベルの防御力を誇るパルシェンである。力いっぱいそれを押しのけると、
何とか転がりながら間合いを離す。
「痛いな……。結構効いた……!」
「だから油断しないでって言ったのにぃ……。」
 口を尖らせるマスターにパルシェンは不敵に笑って答えた。
「心配しなさんな。ちょっとしたハンデみたいなもんだ。さ、指示を!」
「もう……。」
「サイホーン! ロックブラストだ!」
 サカキのサイホーンが放つ岩の塊が、二人に迫る。
「みずのはどう!」
 すかさず指示を出す。パルシェンの手に現れた超高圧の水泡弾が放たれると、それが一気に爆裂し、岩ごとサイホーンを押し流す!
「……………!?」
「むっ!」
「続いてれいとうビーム!」
 間髪いれず指の先から放たれる蒼色の光線が、水ごとサイホーンを氷付けにする。目を見開いたまま、
分厚い氷の壁に閉じ込められるサイホーン。
「一人目撃破っ! ざまぁかんかん、だ!」
「それはどうかな?」
 指を銃の形にしてサイホーンの氷像を撃つ真似をするパルシェン。だが、岩・地面タイプが苦手とする水と氷のフルコースを
喰らってもなお、サカキは不敵な笑みを崩さない。
「……まだ!!」
 その変化に気付いたのはマスターだった。氷の内側から外側に、ヒビが入った。
そのヒビが一瞬で氷像全体に広がり、爆発するようにしてサイホーンが氷の戒めを解き放つ!
「んなっ!?」
「サイホーン、じしんだ!!」
「………砕ッ!!」
 びしょぬれのサイホーンが、地面に拳を叩きつける。拳から放たれた地面エネルギーが大地を走り、
一瞬でパルシェンの足元へ向かうと、土や岩を巻き込みながら、盛大に爆発する!
「くッ……あああああああああああああああ!!」
 悲鳴が闘技場に響いた。爆発が収まると、ナパームすら無効化する自慢の装甲をボロボロにして、
何とか片膝で堪えているパルシェンが現れる。
「な……何て奴だよ……!!」
 がくがくと笑う足を庇いつつ、パルシェンが呻く。必殺のじしん攻撃は、彼女に深刻なダメージを与えていた。
が、それを放ったサイホーンも、無事ではすまなかった。
「…………!!ッ……!!」
 地面に突き立てた拳が震える。そのまま両膝を付くと、がっくりと前のめりに倒れた。
どうやら、あれが最後の力だったようである。
「戻れ、サイホーン!」
 倒れたサイホーンを収容するサカキ。同じく少年も、萌えもんボールを出してパルシェンを収容しようとする。
「ま、マスター……私はまだ戦え」
「無理はダメ! 最後のじしんでほとんどHP残ってないでしょ!!」
 がくがく震える足を差し、パルシェンが沈黙した所を収容する。
「良い判断だ。あのまま戦わせていたら死んでいたかも知れん。」
「後5人もいるかもしれないのに、無理させるわけにはいきませんから。」
 パルシェンの入ったボールを腰のホルダーに納め、次の萌えもんボールを取り出す。戦いはまだ、始まったばかりなのだ。




    初戦 戦歴
         パルシェン    VS    サイホーン
               勝者・パルシェン
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