5スレ>>335

「くぅ、てごわいなぁ。」

「はっはっは!ロケット団をなめてもらっちゃこまるな、お娘ちゃん!」

「だれが……、だれがちっこいお娘ちゃんだこのヤロー!クラゲちゃん!」

「…はいはい、よっと。」

その刹那、何が起こったかわからないが、横たわるロケット団の萌えもん達。
団員も目を丸くして驚いている。

「く、覚えてやがれ!」

「あ!ちょっとまちなさいよっ!……っていっちゃった。」

「…逃げ方が三流。」

「そんなこといわないのっ。あーあ、この迷路の出口ききたかったのになぁ。」

「…マスターがわるい。」

「うっ……、いたいとこつくなぁ」

ここで状況の確認。
今いるのはタマムシのロケット団アジト。何階かも覚えていない。
言わずもがな、迷っているのである。
迷っているのはどう見ても10才前後の女の子であるが、是でも18才であるという。
本人はえらく気にしているが、是ばかりは仕方がない。
人間の第1印象は見た目で決まるものである。
次に少女の手持ちの萌えもん。
今出ているのはドククラゲ。少し口数が少ないが、かなり物事をズバっと言う性格である。
ほかにもマグカルゴや、リーシャンなどがいるが、それはまた後ほど。
少女の手持ちには、各地の博士から貰える萌えもん、いわゆる『御三家』がいない。
それはなぜか。少女は確かに旅をしている。
しかし出発点はシオンタウンであり、ここへは記念すべき1つめのバッチを手に入れようと来たのである。
バッチが目的のはずではあるが、何故かこんなとこで迷っている。
何でここに来たかといえば、面白そうだったから。ただそれだけである。
以上が今の少女の状況。

「さ~て、どっちにいけばいいのかなぁ?」

「…こっちにエレベーターがある。」

「あ、ほんと?じゃあそっちにいこっ!」

エレベーターの前でようやく少女達のいる場所がわかる。
どうやら地下3Fのようだった。
少女がエレベーターのボタンを押すが、何度押してもうんともすんとも言わない。

「なによこれっ!こわれてるじゃないっ!」

エレベーターには起動用のキーが抜かれていたのであるが、少女達がそんなことを知るよしもなく、

「かいだんさがすわよっ!」

といって出て行った。そのすぐ後に別の誰かがエレベーターを動かしたが、それはまた別の話。

「うー、ここどこなのよぅー……」

「…出口っぽいのみつけた。」

「えっ!ほんとっ!?やっとでられt…」

ドン、っと少女が誰かにぶつかる。
相手は相当がたいのいい男で、胸にはロケット団のマークの刺繍が施されている。

「む、もう1人侵入者がいるとは聞いていたがこんな小娘だったとはな。こんな子供相手に情けないことだな……」

口ぶりから察するに、ロケット団のかなり上の地位を持つ男なのだろう。
しかし、『小娘』などと言われれば少女がそんなことを考えるわけもなく、頭にあるのはただただ怒りのみである。

「だれが『ちっちゃい』だってこのヤロー!クラゲちゃん!そんなやつやっつけて……って、え?」

そこにいるのは、横たわるドククラゲとがたいのいい男、そしてその男の萌えもんであろうダグトリオである。

「ふん、さっきの小僧との戦いで手持ちがやられててな。つい本気をだしてしまった。」

一瞬で勝負がついてしまったので補足を。
ドククラゲが高速で突っ込んで入ったのに対し、男のだしたダグトリオは“ふいうち”で一撃で倒したのである。
一撃だったのはレベル差があったからであろう。

「おっと、こんなことをしてる場合ではなかった。ではな小娘。もう会うことはないだろうが。」

少女にはまだほかにも萌えもんがいるが、1番戦闘慣れしているドククラゲがやられてしまった以上どうすることもできず、ただ泣くことしかできなかった。


少女はすぐに萌えもんセンターへと走った。
すぐに息があがり、とても辛そうな様子だが一生懸命に走った。

「クラゲちゃん、ごめんね。わたしのせいでこんなことになってごめんね。」

ドククラゲが目を覚ましたとき、少女は最初にそう言った。
少女は今にも泣きそうな顔だった。
ドククラゲは、今にも泣きそうな自分の主人に対してこう言った。

「…マスターのせいじゃない。私の力不足。だからほら、いつもの笑顔を見せて?」

「クラゲちゃん……ごめんね。ほんとにごめんね…」

次の日、少女はいつもの笑顔を取り戻していた。
でも、その目には決意のようなものが宿っている。
そんな気がした。









 ~あとがき~

こんにちは。もしくははじめまして。
時系列の人改め、ひなともうします。いごよろしく。

ひさしぶりに書いたのでかなり拙い内容になってますが、よんでいただけたのなら幸いです。

ではいつものごとく設定を。

 少女
あくまでも18才。決して幼女ではない。……いやほんとに。
ひらがなばっかりなのはデフォ。よみずらくてもここはゆずらない。

 クラゲちゃん
少女は手持ちの娘を(元々の名前の一部)ちゃんでよびます。クラゲちゃんってひびきはいいよネ。
冒頭の一瞬のは“高速スピン”だったりそうじゃなかったり。
ぶっちゃけてぬk(ry

 がたいのいい男
お察しの通り、ロケット団のボス、サカキです。
ダグトリオの“ふいうち”はDPからのわざで、「相手が攻撃したときのみ、先制攻撃できる」というもの。
少女が冷静だったら不発におわってますね。まぁむりなはなしですがw

とまぁ、設定はこれぐらいで。
でわ今回はここまで。
一応続き物の予定なので、そのうち続きをかきます。
でわノシ

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最終更新:2008年04月11日 21:36
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