5スレ>>362

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       拝啓
お父さんお母さん、元気ですか。
私は元気です。今わたしはサントア
ンヌ号に乗っています。そのため、
お手紙が送れなくて、お父さんきっ
と心配してるね。でも、安心してこ
ころつよい仲間がいるからだいじょ
うぶです。
これからつくばしょに少しわくわく
してます。
また手紙送ります。
            はつこ
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汽笛が鳴り響き、太陽が真上から光を降り注ぐ時間はお昼だろう
サントアンヌ号の甲板を掃除している船員が上を見上げる
「もう昼か、そろそろ港に着く頃だな」
船員はぼやきながらまた甲板の掃除に入るが視界に何か白い物を見つけた。
「なんだありゃぁ」
船員が見つけたのは、人が入れそうなほどの大きな綿毛ぽい物がそこにはあった。
「こんなのがここにあっちゃあ、おれが怒られるじゃないか」
船員が大きな綿毛を片づけようとした時、中から呻き声が
「う、うぅ~ん」
「な、なんだなんだ」
綿毛の中から女の子の顔が現れた。
「うにゅ~…………あ、おはようございます」
「あ、こちらこそおはようございます。でも、もうお昼ですよ。」
「おねーちゃん」
船員の後ろから声が聞こえ、振り向くと白一色の和服を着た女の人がこっちに来ていた。
「おねーちゃんもう直ぐ着くって船員さんがいってたよ」
「ほぇ、そっか~じゃあ、おりるじゅんびしなきゃ。りゅ~ちゃんもういいよ、ありがとう」
「もうそんな時間なんですね。よいしょ」
大きな綿毛と思っていたのは、なんとチルタリスの周りにある雲だった。
そこの中で和服を着た幼い女の子が寝ていたのだ。
船員から見た彼女らはちょっと違和感を感じていた。
それは白い和服を着た女の人がさっきまで寝ていた幼い女の子の事を姉と呼んでいたからだ。
見た目は幼く見えて本当は結構な年齢なのかも知れないが女性に年齢を聞くのはその女性に失礼だろうと
思いとどまる、それにもし見た目よりも上の年齢だった場合、傷つけてしまうに違いないだろうと思いながら
中に入っていく彼女らを船員は見送っていた。


クチバシティの萌えもんセンター前
「ひょ~ちゃんもりゅ~ちゃんもおまたせ~」
「いえいえ、それほど待っていませんよ。それよりも何か分かりました?」
「ん~とね、きいてみたけど、どこかにせいそくはしているけどくわしくはわからないんだって」
「ふぅ、やっぱり回ってみないといけないようね」
「おねーちゃんといっしょならどこにいってもいいよ」
そんな会話をしている三人に近づいてくる男が居た。
「あの~、すみません」
「ふに?」
「はい?」
「ん?」
声をかけられて男の方に振り向く三人
「その服装、貴方たちはタマムシシティのジムリーダーのエリカさんの親戚ですね。」
「え、あ、あの」
「そうですよ、どうしてこんな所に、あ、そうか本当はエリカさんに会いに行くはずだったのに迷子になってしまったんですね」
「いえ、そんなんじゃないんです。」
「まーまー、丁度いい私が送ってあげますよ。さぁ、行きましょう行きましょう」
「あの、ちょっと・・・あ~~~~~~」
「お、おねーちゃん~~~~」
「ふぅ、やれやれね」
男に手を引かれながら和服の幼女は連れて行かれる。その後を彼女と一緒に居た2人がついていく。
さてはて、今後彼女たちは一体どうなる事やら、そして彼女たちの辿り着く場所は…………次回を待て。

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最終更新:2008年05月24日 21:08
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