「…えー、本日はお日柄もよく……」
「何寝ぼけてるんですか、マスター」
「‥ん? あー、何がだ? エーフィ?」
「ダメですね、何か色々と」
このいかにも俺の事を世話しているように見えるのはエーフィ。
俺の最高のパートナーであり、決して世話役ではない。
「さて、もう一眠りしてこようかな」
「はぁ、最初からこれじゃ先が思いやられますよ」
「大丈夫だって……多分」
「もう、仕方ありませんね」
「サイコキネシス!!」
エーフィが念力で浮かせたものは辞書だった。
「痛っ!!」
辞書が脳天に直撃した事によって意識が飛びそうになり、頭がクラクラした。
「目、覚めました?」
「覚めたけどさ! もっと他に色々やり方があるだろ!?」
「まあまあ、いいじゃないですか。結果オーライです」
「どこが!?」
そんな感じで一日が始まる。毎日こんな事をしてる、という訳じゃないが
これはこれで面白い。何より、エーフィとこうして一緒に居られる事が幸せだと思う。
でも今は「ありがとう」の代わりに、この言葉を。
「おはよう、エーフィ」
「遅すぎです。……おはようございます、マスター」
最終更新:2008年05月24日 21:34