5スレ>>414


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開始と同時に一気に肉薄―
相手が体勢を整える前に一気に攻め立てる。

「はぁっ!!」

手にした槍を突き出す。
防御―
構わずに突く、突く突く突く突く突く―
相手もそれを防ぐ、防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ―
槍衾のような刺突を耐えつつ、反撃を試みる相手。
慌てて槍を引き、後ろに飛んで回避―
その直後、鼻先を大質量の物体が掠めていった。
そのまま反撃―に移ろうとしたが、相手の攻撃は思っていたより大振りだったようで、体勢を崩している。
その隙は逃さない、槍を腰だめに構え、相手の腹部を突いた。
にぶい衝撃のあと、崩れ落ちる相手。
そして―

「イワーク、戦闘不能、よって挑戦者の勝利です!」



私の名前はユカ、萌えもんトレーナー
まぁ、私は萌えもんマスターとかそういうのには余り興味が無い。
私は武者修行?まぁそんな感じの旅を続けている。
北はシンオウ南はホウエン、仲間達と一緒に旅を続けてきた。
だが、現在は実家に近いカントー地方に居る。

「へへっ、今回も勝ったねユカ」

そう言って私に笑顔を向けるのは仲間の一人のラスピアス
スピアーの変異種らしいが、私のラスピアスはさらに格好が異なっている。
本来纏っている筈の鎧は殆ど外され、長い髪は後で纏められている。
獲物も2本のランスではなく一本の槍だ。

先ほどの試合、2戦目のイワーク戦にて戦ったのが彼女だ。

「ふふっ、今日は結構いい感じだったt」
「甘い」
「え~」
「ウチに言わせてもらえばまだまだや」

傍らのラスピアスをたしなめるのは、中華系の服に身を包んだ女性
同じく仲間の一人であるマニューラだ。
スピード戦闘を主体としているラスピアスは、同じくスピード型で、自分よりも強い彼女を師匠のように見ている。

「今回、イワークに反撃食らっとったやろ」
「でも、ちゃんと避けたよ」
「ギリギリやったやん
 ええか、お前は攻撃の仕様上絶対に足が止まる。 頑丈なヤツなら反撃をかけてくるかも知れん…まぁ、今回がその例やな
 お前はその時回避に移る際に少しラグがあるんや。 相手がもっと早かったら直撃もろとったで」
「うぅ…」

そんな二人のやり取りを尻目に、もう一人は自分の世界に浸っていた。

「あぁ~♪ これがグレーバッジなんですね…(うっとり」

さっきのジム戦でもらったバッジをキラキラした目で見つめているのが、最後の一人、エアームド
市居の萌えもんトレーナーとの勝負でもいい、と考えている私がジム戦に挑む理由でもある。
彼女がジムバッジ好きなのだ。
別段ジムが嫌いなわけでもないし、彼女も喜んでくれるので悪い気もしない。




私たちはしばらく前までホウエンに居た。
トレーナーやジムなどを回っていたのだが…

『もしもし、久しぶりだなユカ』
「父さん?」

久しぶりの電話、それは実家の父だった。

『今日はお前に話があってな』
「何?」
『実は、私はお前の本当の父親じゃ「もう言うの何回目よそのネタ、しかも事実なの分かってるから」うぅ…』

私と父…養父とは戸籍上親子ではない。
父の友人だった私の両親は、私がまだ赤ん坊のころに事故で亡くなったそうだ。
まぁ、小さい頃からこの話は何度もされているし、実際に戸籍も確認した。
さらにこの話はよく父がネタにするのだ。
仮にも神社の宮司がこんなユーモアあふれる人でいいんだろうか…

「で?本当の用事は何? まさかコレを言う為だけに連絡したわけじゃないよね?」
『まったく…相変わらず容赦が無いな…今回連絡したのはリンの事でなんだ』
「兄さんの!?」

リン…私の兄さん。
血の繋がっていない私を本当の妹のように大事にしてくれた人。
実家の神社で跡継ぎになるべく過ごしていた筈だけど―
…って、私『兄さん』って言葉に過剰反応しすぎた!?
あー…予想通り父さんの声色が笑ってる…

『何だ?リンのやつの事がそんなに気になるのか?』
「あ…その…」
『あぁ本当に大きくなったなぁユカ 昔は色恋なんて欠片も無かったの』
「いい加減にしないと電話切るよ!」
『ははは…すまん…まぁ、ここからは真面目な話なんだが』
「はい…」
『リンなんだが、つい先日旅に出た』
「…はぁ!?」



『用事って何だ父さん?』
『うむ…なぁリン、ホウオウさまのことはどう思う?』
『姉さんの事? うーん…まぁ、大切な存在…かな?』
『ふむ…まぁ、憎いとは思っていないな』
『当たり前だろ』
『そのホウオウさまなんだが…どうやら寿命が近いらしい』
『何だって!? どういうことだ父さん!姉さんは後何年…』
『まぁ少なく見積もって後70年、長ければ100年近くだそうだ』


『…はぁ!?』
『根本的な寿命が人間とは違うそうだ…寿命間近でようやっと人間と同じくらいらしい』
『なんだそりゃ…』
『それでだ…リン、ホウオウさまを連れて旅に出てみないか?』
『…はぁ!?』
『70年と言っても、こんな神社で祀り神様として過ごすのと、お前と一緒に外を旅するのじゃ感覚が違うだろうて』
『そんなもんかな…』
『ホウオウさまもかれこれ400年以上ウチの神社の神様として過ごしてくれているんだ…
 少しはお礼のようなものをしても罰はあたらんだろう』
『あぁ…まぁそうかも知れないな。 こんな神社の中だけで一生を終えるのもかわいそうだ』
『まぁ、夏の祭り前に一度帰ってきてくれば何年でも好きに旅を続けてくれて構わない』
『そうか…それじゃあ、出てみるかな、旅』



『まぁ、こんな流れでな』
「父さんが後押ししてるじゃないの…」
『まぁ気にするな。 それでお前に頼みたいことがあるんだが…リンのヤツと合流して、一緒に旅をして欲しいんだ』
「…はぁ!?」
『…本当に驚いたときの態度はそっくりだな…
 アイツは旅に慣れておらん、そこで旅慣れしとるお前が手助けをしてやって欲しいんだ』
「はぁ…まぁそういう事なら…で、兄さんは何処へ?」
『今頃はカントーだな』
「そう、じゃあ私もそっちへ行くよ」
『まぁよろしく頼む』


「え~っ!今からカントーに行くの!?」
「まだホウエンのバッジ全部集まってないんですよ~!?」
「ゴメンね、父さんに頼まれちゃったから」

カントー行きを伝えると、当然の如く(2名から)非難が上がった。
だが、もう一名は…

「ふっふ~ん?」
「ど…どうしたのマニューラ?」
「いやね…ウチ、実はマスターの電話聞いてたねん」
「!?」
「そんでな…『兄さん』って誰や? 名前が出たとたんずいぶんと慌てとったやないか」
「え…?」
「なになに?その人がユカの何なの?」
「ウチの勘から言うと、彼氏か何かかと…」
「えぇ!ユカ彼氏が居たの!?」
「おねーさまの彼氏さんですか!?Σ(T口T」
「ちょっと!何勝手に話すすめてるの!?」
「まぁ照れるな。 しかし、そういう事なら面白くなりそうやな…」
「ユカの彼氏かぁ…どんな人かな?」
「おねーさまの彼氏…おねーさまの彼氏…(ゴゴゴゴ…」

そんな流れで、(約一名別の動機がありそうだが)カントー行きが承認された。




「しかし…マスターの実家方面からニビに回ってきたわけなんやけど…会わんかったな」
「うん、もしかしたらハナダ方面に行ったのかも」
「それとも、ず~っと進んで今頃トキワかマサラの方なのかもしれませんよ~」

そして現在。
まだ私は兄さんと合流できずに居る。
まぁ、向こうも旅をしているんだ、そのうち出会えるだろう…
だから―

「まぁ、先に進もうよ。 今更戻るのも何だし、このままトキワの方に行っちゃおう」
「そうやね」
「トキワかぁ…確かジムがあったよね」
「トキワのバッジはどんなものなんでしょうね~(わくわく」

このまま旅を続けよう。






あ・と・が・き・?
前回のホウオウ姉さんとトレーナー一行の続きが書きたくて、気がついたらこんな感じに。
取り敢えずキャラ紹介

ユカ
今回の主人公、♀
名前の元はユッカ(植物、花言葉・勇壮)
各地のジムを回りつつ武者修行(?)の旅を続けている少女。
自身も剣術をやり、腕前はかなりのもの。
幼い頃に両親が亡くなり、神社の宮司である養父に育てられた。
強気で熱血漢に見えるが、実は泣き虫

ラスピアス
ユカの相棒その1、♀
いつも元気一杯のムードメーカー
普通よりも軽装の鎧を着て、ランスではなく普通の槍を使う。
ユカを姉の様に思っており、彼女に褒められることが一番嬉しいらしい。

マニューラ
ユカの相棒その2、♀
ジョウト弁のお姉さん。
ラスピアスを遥かに凌ぐ超高速での戦闘を得意とし、同じスピード型のラスピアスとは師弟のような関係。
あまりジム戦には参加せず、他の2名の戦闘評価などを行う。

エアームド
ユカの相棒その3、♀
バッジ好きな鎧娘。
ほわほわした言動と裏腹にユカ仕込みのパワー派剣術で戦う。
ユカには仲間や姉妹意識とは別の感情をもっているようだ…

リン
前回作のトレーナー、♂
名前の元はリンドウ(植物、花言葉・正義感)
姉のような存在であるホウオウとともに旅に出た。
強い正義感と熱血気質を持つ。
ホウオウ、ユカ二人に惚れられているが、本人は気づいていない、朴念仁。

己の体力とやる気が続けば続くかも…(ぇ
by シーク
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