5スレ>>382


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「あら?こらこら、こどもがこんな所に来てはいけませんよ?」

「こどもあつかいすんなっ!いいからわたしとしょうぶしなさいっ!」

「あらあら、元気な娘ねー。でもねー、ここは子どもの遊ぶ場所じゃないのよ?」

「だからこどもじゃないっていってるでしょーっ!」


話は1日前にさかのぼる。

ロケット団に負けたのが悔しくて。仲間を守れなかったのが悔しくて。
少女は決意を固めた。
まずはすべてのジムを制覇する。そして、あの男を倒すと。
そのために1日、作戦を考えたり修行をしたりした。

そして次の日、最初の1歩である、タマムシジムに来たのだが…。

「だからぁ~、わたしはバトルしにきたのぉ~!」

「はいはい、子どもはあっちで遊びましょうね~。ここは大人の人が来る所だからね~。」

少女が何度言っても、ここのジムリーダーであるエリカ嬢は話を聞かずに子どもだと思い込み返そうとする始末。
こればっかりは少女の外見が悪い。どう見ても子どもにしか見えないのだから。

「うぅ~、こうなったら……リーちゃん!」

少女は腰に下げているボールをなげる。
でてきたのはこの辺りでは珍しい萌えもん。種族をリーシャンというらしい。
首に下げてある鈴のネックレスが、チリンっと気持ちのいい音色をだす。
ちなみにこの鈴は‘安らぎの鈴’というものである。

「はいは~い、ますたぁよんだぁ?」

「…あら?本当にトレーナーさんだったのかしら?」

「さっきからそういってるじゃないのっ!」

エリカ嬢の雰囲気が変わる。ジムリーダー特有の威圧感なのだろうか。

「しつれいしましたわ。改めて、タマムシジムジムリーダーのエリカと申します。どうぞよろしく。」

そう言うエリカ嬢の顔は満面の笑みだが、なにか恐怖に近いものを感じた。
少女の足が竦む。今までどんな相手にも果敢に挑んだ少女がこんなに怯えるのは初めてかもしれない。
それぐらいジムリーダーとは強いものなのだろう。

「では、さっそく始めましょうか?」

そう言われ、奥の部屋に案内される。
奥の部屋にはバトル用のフィールドがあった。草タイプのジムなので、草原を模しているのだろうか。
さらには審判のような人までいる。
それではここでジムの公式戦のルールを。

・シングルバトルが基本。(ジムによってはダブルもある)
・使用萌えもんは各地のジムによる。(タマムシでは3vs3)
・1人の萌えもんが使える技は4つまで。5つ目の技を使った時点で失格となる。
・全滅した方の負けとなる。

と、他にも細かいルールはあるが、大まかものはこの辺だろう。

「では、いきますわよ?」

しかし、少女の耳には届いていない。
完全にこの空気に呑まれていた。
ガチガチに固まっている少女。足が竦むどころか、1歩も動かない。
頭の中がごちゃごちゃになる。
怖い、みんなが傷ついたらどうしよう。
そんなことで頭がいっぱいになる。
その時、パーンと。いい音が聞こえた。
少女の顔に痛みが走る。

「ますたぁ、なにしてるのさ。」

リーシャンが少女の頬をビンタしたのだ。
タマムシジムの人たちも驚いていたが、リーシャンはかまわずつづける。

「いまのますたぁはあたしのしってるますたぁじゃないよ。あたしのしってるますたぁは……」

リーシャンが言ってる途中で少女がようやく動く。

「そうだね。ありがと、リーちゃん。」

「わかればいいの。ほら、いくよっ!」

今の少女はいつもの少女に戻っていた。

「ふぅ、やっとですか?その娘がビンタしたときにはどうなることかと…」

「…またせてわるかったわね。でもね、リーちゃんのおかげできあいはいったからまけるきがしないわ。」

「そうですか?では始めましょう。」

エリカ嬢がボールを投げる。

「1人目はこの娘ですわ。」

ボールからでてきたのはフシギソウ。
対する少女は…

「リーちゃん、おねがいねっ。」

「まかしといてよっ!」

「お互いに使用できる萌えもんは3人!では、はじめっ!」

審判が開始の合図をだす。

「フシギソウ!“眠り粉”を!」

フシギソウが頭の蕾から粉を発射する。

「リーちゃんっ!“さわいで”!」

リーシャンが騒ぎ出す。
“さわぐ”は相手に攻撃するのと同時に、さわいで眠らなくなると言う技である。
“さわぐ”で、ほんの一瞬フシギソウがひるんだ。

「いまよっ!“ねんりき”!」

リーシャンの手から放出される念の塊。
それがフシギソウに命中する。

「フシギソウ、戦闘不能!リーシャンの勝利!」

審判の宣言が響く。

「…なかなかやりますわね。次はこの娘ですわ!」

エリカ嬢が2つ目のボールを投げる。
現れたのはラフレシア。

「ラフレシア、“日本晴れ”!」

「くぅ、リーちゃん!」

「わかってるっ!」

窓から大量の光が差し込んでくる。おそらくは“日本晴れ”の効果によるものだろう。
少女がリーシャンに攻撃を命じるも、それはかわされてしまう。
特性‘葉緑素’によってすばやく動けるようになったラフレシアは、リーシャンの攻撃をひらりとかわしてしまう。

「ふふ、これでお終いですわ!“ソーラービーム”!」

放たれた光の一撃がリーシャンに命中する。
その威力になすすべもなくリーシャンは倒れてしまう。

「リーシャン戦闘不能!ラフレシアの勝利!」

「リーちゃん、ありがとう。そしてごめんね。」

「いいよ、これぐらい。それよりちゃんと勝ってよね。」

「うん。わかってる。」

こぶしを合わせる2人。
今までの少女なら味方が倒されただけで泣き崩れていたかもしれない。
でも、ロケット団の男にやられたことや、さっきのリーシャンのビンタで目が覚めた。
わたしのためにみんながんばっているのだから、それに見合うようなトレーナーになろうと少女は心に決めた。

「いくよ、マグちゃん。」

少女が2つ目のボールを投げる。
でてきたのは、マグカルゴ。
このジム戦では少女にとっては切り札だろう。

「まかせてくださいマスター。」

「くっ、炎タイプですわね。」

エリカ嬢の顔が険しくなる。
苦手なタイプが来るのはわかっている。伊達に何年もジムリーダーをしてきたわけじゃない。
しかしつかう萌えもんが制限される以上、苦手なものは苦手なのである。
できることは2つ。
1つは力押し。マグカルゴは岩タイプもあるので草の技が効かないわけじゃない。
もう1つは相手の攻撃をかわし、状態異常で行動不能にすること。
エリカ嬢が選んだのは前者であった。

「ラフレシア、“ソーラービーム”!」
「マグカルゴ、“火炎放射”!」

2人の声が同時に発せられる。
力は5分5分。少しでもバランスを崩したら負ける。
その時。
ラフレシアが急にバランスを崩す。
そこに“火炎放射”が決まる。

「ラフレシア、戦闘不能!マグカルゴの勝利!」

「なぜ、ですの?他に動きなんて見えなかったのに……」

「わからないかおをしてるわね。おしえてあげるわ。リーちゃんがさいごにだしたこうげき、なんだかわかるかなぁー?」

「リーシャン…?まさか…!」

最後にリーシャンが放った攻撃、“みらいよち”。
『未来に攻撃を放つ』技である。

「あの時から狙っていたんですの!?この展開を!?」

「そうだよ。みんなでかんがえたさくせんだもんねっ!」

少女が指でVサインをつくる。
無論満面の笑みである。

「いいでしょう。この娘が私の最後の娘ですわ!」

3つ目のボールを投げる。
現れたのはキレイハナ。

「さあ、いきますわよっ!“花弁の舞”!」

キレイハナが辺りに花弁をばら撒く。
大量の花弁がマグカルゴに襲い掛かる。
がしかし、それは空を切るだけに終わる。

「なっ!どこにきえましたのっ!?」

「マグちゃん!“熱風”!!」

キレイハナの真後ろから急に熱い風が吹く。
そこには少しばかり体が“とけて”いる、マグカルゴの姿。
大量の花弁で見えずらくなった瞬間、“とける”を使い背後に忍び回ったのだ。

「キレイハナ、戦闘不能!よって、この勝負、挑戦者の勝利!」

「わたし、かったの…?」

放心する少女にエリカ嬢が歩み寄る。

「おめでとう。あなたの勝ちですわ。これをうけとって。」

少女の手に何かを握らせるエリカ嬢。
少女が手を開くと、7色に輝くバッチがあった。

「それがこのジムに勝利した証、レインボーバッチですわ。大事にしてくださいね?」

エリカ嬢は清々しい笑顔で少女にそういった。
それは気持ちのいい試合ができたということ。
少女は、

「うんっ!たいせつにするよっ!」

と、気持ちのいい返事をして見せた。



「そういえばですね。」

喜びに浮かれている少女をエリカ嬢がよぶ。

「昨日、貴女のことを探している少年が来てましてね。」

「はい?」

これは少女もはじめて聞く情報である。
大方、彼女の父親が心配して使いを出したのだろう。
けど、父親の知り合いに少年が居ただろうかと少女は頭を捻らせていた。

「たしか、名前はれいと名乗っていたような……」

れい。
聞いたことのないのない名前に少女はますます混乱した。
が。
少女は一瞬で迷いを振り切った。

「いいわ。どうせお父さんのおついかなにかだろうからむしよ、むし。」

「…それでいいのでしょうか…?」

エリカ嬢が苦笑しながらたずねるも少女の返答に変化はなかった。

「いいのよ。そんなやつはむしするにかぎるわ。」

「まぁ貴女がそうならそれでもいいのですが…これからどうしますの?」

なんともマイペースな人間ばかりが揃ったものである。

「う~ん、そうね。シオンにはもどりたくないし、かといってロケット団(あのバカ共と読んでください)のせいでヤマブキにはいれないからクチバやハナダにもいけないし……
かといってサイクリングロードにいこうにも、わたしじてんしゃもってないのよ。」

「あら、自転車でしたら。」

エリカ嬢には何か心当たりがあるようだった。
ジムの人間になにやら調べさせている。

「サイクリングロードの入り口に1台古い自転車があるそうですわ。こちらで話をつけたので明日には動かせるようになるそうですよ?」

少女に一筋の光明がおとずれる。

「ホント!?ありがとー!でも、なんでわたしにそこまでしてくれるの?」

「あら。私たち、もう友達ではありませんの?」

「ん、そうなのかな…?いやきっとそうだね!ありがとう、エリカ!」

「いいえ、友達として当然のことをしたまでですわ。貴女の旅路に、祝福が有らん事を祈ってますわ。」

少女がここで得たものはとても大きな、かけがえのない財産になるだろう。

少女はその日、萌えもんセンターの一室で休み、また明日からの旅に備えて休むことにした…。



 ~あとがき~

あ、ども、元時系列ことひなです。
今回は、ジムのバトルとリーシャンがメインです。
1話でクラゲしかでてなかったので、こんかいはクラゲを出してません。というかだせなかtt(ry

以下設定を。

 リーシャン
DPからの萌えもんですね。わからない人はすずな氏の動画をみようっ!
書く前は「少女よりも幼くしよう」と思ってたのが…
あれ?少女の方が幼くね…?みたいに…
どこでまちがえたのかなー?

でわこんかいはここで。
いきあたりばったりだからはなすことなんてな(ry
でわ
|’’)ノシ
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