これはネンドールがまだヤジロンだった頃のお話・・・
なぁたまには俺ばっかりじゃなくてさお前も料理作ってみてよ
ちょうど俺たちがタマムシシティでお買い物を終えて、我が家に帰ってきた頃
俺は急にヤジロンのご飯が急に食べたくなって何の脈絡もなくいきなりそんなことを
言ってみた。
ヤジロン「いいけど・・・あんまり期待しないでよね」
俺 「わかった!味は期待しないでおこう!!」
ヤジロン「そんなはっきり言う!?普通!!」
俺 「あはは まぁ楽しみにしておくよ」
ちょっと待ってて!
そう言ってヤジロンはエプロンを身に着けみにつけミニツk・・・
・・・エプロン姿もかわいいなああああああああ!!こんちくしょう!!
ふと気づくとフリーザー様が冷たい目で俺を見ている・・・
ふっ!俺のほうが先に異性を連れ込んだことがそんなにうらやましいかぁ!!!HA-!!!
WRYYYYYYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!
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何も言ってないのに冷凍ビーム喰らった・・・何故??
そんなことしてる内にヤジロンができましたよ~なんて言ってカレーライスを持ってきた
うん見た目はうまそうに出来てるじゃないか
でもなんだろう?すごくしゃばしゃばしてるし何より変なにおいが・・・
何だこれは?まぁいっか!イタダキマーーース!!
甘ぇ甘すぎるオレハカラクチガダイスキ・・・とかそんな問題じゃねえええええ!!!
俺 「ねえヤジロンさん?参考までに聞かせてほしいんだけどさ」
ヤジロン「なぁに?マスター」
俺 「これは何が入ってるんですか?
私は、このカレーがとても甘かったのでこのカレーの具が知りたくなりました?」
ヤジロン「トロピカルフルーツカレーおいしくない?桃缶とかパイナップル缶とか
それからりんごは隠し味みたいだからちょっとしか入れてないよ?」
・・・あのね。そんな問題じゃないんですよ。俺の喜怒哀楽のうちの長らく封印されていた
怒という感情がついに表に現れた!!
俺 「KI☆SA☆MAAAA!!そこになおれぃ!!いいか?カレーとはな!辛いからカレーなんだよ!!
それを甘くしまくるどころか!フルーツを入れまくるだと!?冗談じゃない!!
もちろん・・・甘口はあるよ?それでも残ってるほんのりとした辛さが俺たちをたまらなく
カレーに引き立てるんじゃないか!!そうだろ?
大体その桃缶はこの後二人で一緒に食べようとしてたとっておきだったんだぞ?
それをあまつさえカレーに入れるなど言語道断!失礼千万!!」
ヤジロン「ごめんなさいマスター。
でも私の好きな桃缶があるの見たら反射的にカレーに入れてたの!」
どういう反射だよ・・・
俺 「少なくとも俺の舌を満足させたいならこんなもんじゃまだまだ無理だな!」
ヤジロン「だから期待しないでって言ったのに・・・」
俺 「そんな問題じゃないの。俺はお前の料理が食べたいんだよ。
この世で一番愛してる他ならぬお前の料理をな!」
ヤジロン「マスター・・・言ってて恥ずかしくないですか?」
俺 「やかましい!」
その日からしばらくしてからだったかな。
戦闘に出してもいないのにいつの間にかやけどになってることが多くなったのは。
どうしたんだよって訊いても変態のマスターには教えません!!の一点張り
そんなに俺は変態かorz
ちょっとヤジロンが何かするたび何かしら叫んでるだけじゃないか!!だってかわいいもん!!!
そうやってしばらくして・・・
家に帰るとコンロの上に鍋に入ったカレーが置いてあった。
俺はいつものように階段を駆け上がりフリーザー様の部屋に入った。細心の注意を割いて・・・
俺 「フリーザー様!ただいま帰りました!今日はカレーでございますか!!
流石のチョイスというか御見逸れいたした所存でございます!!」
フリーザー様「今日我は作っておらぬぞ?」
俺 「は!ならば誰が作ってくれたのでしょう。まさかホウオウ姉さまなんてことは・・・」
フリーザー様「ないな・・・我も姉さまの料理にだけは勝てない。何を作ってもヘドロになるなんて
もはや才能だろう・・・」
俺 「となれば・・・」
フリーザー様「幸せ者め!こんなメモ預かってるぞ」
たった一行で綴られたその紙切れはこう書いてあった・・・
『今度は自信作なんだからね!!心して食べなさい!!』
早速食べてみた・・・うまい!うますぎる!!とてもじゃないがついこの間トロピカルf(ry
を作ったやつが作ったものとは思えない。ちゃんと俺の好きな辛口だし・・・
強いて言うなら・・・俺の許容範囲外の辛さだということだあああああああ!!!
水!水ううう!!
次の日ヤジロンに会った俺は出会い頭に言った。
・・・お前のカレーとってもおいしかったよ・・・と・・・
「ちゃんと辛口だったでしょ?」そうやって意地悪く笑うヤジロン。
よく見ればまた指をやけどしてやがる。
またやけどしてるじゃないか!?待ってろ今やけど治しを・・・
その時俺の腕をパッとやけどだらけの手が掴んだ
いいのマスターのために私が戦闘以外でがんばった証なんだから・・・と
最終更新:2008年05月31日 19:48