『フリーザーさんとファイヤーさん』
むかしむかし、と言ってもそんなに昔じゃないけれど、あるところでフリーザーさんとファイヤーさんが出くわしました。
「あら偶然ね。ファイヤーさんごきげんよう。」
「あ。フリーザーだー。」
ちょっとばかり空気が重いです。
もう少し仲良くしてください。
いつも出会ったときにするフリーザーさんの自慢話が始まります。
「ところでファイヤーさん?」
「ん?なぁに?」
「私(わたくし)はね、どんなものでも吹き飛ばすことができるし、凍らすこともできるすごい力をもってますのよ?」
「うん。知ってるよ?」
台本にないセリフを入れないでください。
怒りっぽいフリーザーさんの機嫌が悪くなってしまいます。
「(ピキッ)だからですね?世界で一番強いのは私ですね。」
あ~あ……やっぱり怒らせてしまいました。
「えっと……次なんて言うんだっけ?」
カンペ<たしかに凄いけど1番じゃないんじゃない?>
「あ、そっか…『たしかに凄いけど1番じゃないんじゃない?』」
そんなことを言っていると、2人が飛んでいる下をある少女が歩いてきました。
「まったく……なんでわたしがこんなやく……」
愚痴を言わないでください。
フリーザーさんがある提案をします。
「じゃあ力比べでもしません?あの少女の着ている服を脱がせたら勝ちでどうかしら?」
「うん。いいよ~。じゃあフリーザーからね?」
服を脱がせる勝負とか響きがエロいですね。
フリーザーさんもセリフ間違えてます。
正しくは着ているコート、つまり上着だけです。
これならエロくはないですね。
「じゃあ、いきますわよ?…“凍える風”!」
少女に冷たい風が向かって行きます。
物凄い勢いです。
しかし少女の上着は脱げません。
「う~、なんでこんなにさむいのよぅ…」
それを見て、フリーザーさんは更に激しく風を起こします。
「きー!なんで脱げないのよっ!喰らいなさい!私の“吹雪”を!」
風は更に勢いを増し、雪が激しくなります。
ところが上着は吹き飛んでいかず、少女はさらに上着を重ね着してしまいます。
「さむすぎるのよっ!もうすこしてかげんしなさいよっ!」
本音を言わないでください。
しばらくして、フリーザーさんは体力の限界か、あきらめてしまいます。
「はぁ、はぁ、はぁ……くっ、なんで脱げないんですの…?」
「えっと……『ふふふ、どうやらダメみたいだね。今度はボクがやるから見ててごらん』…でいいんだよね?」
「私に聞かないでよっ!」
ちゃんとセリフを覚えてきてください。
ファイヤーさんはそういうと、羽を優しく羽ばたかせ、調節しながら“熱風”を繰り出します。
すると先ほど積もった雪はあっという間に溶け、周りの気温も上昇していきます。
「こんどはあついじゃないのよっ!なんなのよきょうはっ!こんなにふくをいっぱいきてなんかいられないわっ!」
そういって、少女は上着を1枚、また1枚と脱ぎ、あられもない姿になってしまいました。
ああ、裏方の仕事(カンペだしたり)してた人が1人倒れました。
貧血だそうですよ?
それはさておき、暑いからってそれ以上脱がないでくださいね?
流石にそれ以上はまずいです。
この有様をみてフリーザーさんは呆れたように言いました。
「力ずくでやろうとした私の負けですわね……。次は負けないから覚えてなさいっ!」
またセリフが違うけど…まぁ良しとしましょうか。
「ばいば~い。またねぇ。」
それからフリーザーさんは力自慢をほんのちょっとですが、あまりやらなくなりましたとさ。
めでたしめでたし。
~後書き、という名の反省大会~
|’’)ノやぁ。作者だよ?
今回は萌えもんで童話を再現してみました。
元ネタは言わなくてもわかる……よね?一応言うと「北風と太陽」です。
なんでこうなったかって言うとなんか新しいネタがほしかったんだ。
でも2番煎じかも……?
さて、この「北風と太陽」の教訓は、
手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行なう方が、最終的に大きな効果を得ることができる。(Wikipediaより)
だそうです。
わたしの書いた話だと単に服脱がすエロい勝負みたいですがちゃんと意味はあるんですよ?
また、別のエピソードもあるようで。
「旅人の帽子を脱がせた方が勝ち」らしいです。
結果は北風の勝ち。
こっちの教訓は、何事にも適切な手段が必要である。ということ。
まぁ余談ですね。
後、少しアンケートをば。wikiでもスレの感想でも答えてくれると助かります。
内容は、「次にやってみてほしい童話」です。
子ども向けの童話とかを言ってみて下さい。作者の気分しだいでSSのネタになります。
ではこのへんで。
|’’)ノシばいにー。
最終更新:2008年05月31日 19:49