ベリアルローズ【≪R.I.P.≫】

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――ベリアルローズ 長い白髪の毛先だけが黒く染まり、唇も黒く彩った睫毛の長い男。 派手なピンクのエナメル質のジャケットの肩部に大きな黒いファーをあしらい、 大きく露出した胸の右部分には片翼の刺青、肉体が誇示されるように黒いベルトを巻きつけ、 まるで毒蛇のようにけばけばしいファッションでありながら、異質な威圧を放っている。 所謂「オカマ」である。愛称はベリアルで、殆どこう呼ばれている。 更にどうやら両刀らしく、戦闘快楽者にして生粋のサディスト。 それらが相俟って、一度出会ったらなかなか忘れないであろう強烈なインパクトを誇る。 [[≪R.I.P.≫]]にして、現在彼を含めて2名だけ確認されている幹部のひとり。 といってももう一人の幹部である[[ヴュネルド>ヴュネルド・ダーンヒュライン【≪R.I.P.≫】]]は、 現在総帥である[[≪暴帝≫ポポル>グレミュール・ポポル]]に代わって全権を担っている組織のナンバー2であるため、 彼自身の権力は≪四刃≫隊長の[[カーネル>カーネル・フェンダンス【≪四刃隊長≫】]]より少し上、といったところか。 その滅茶苦茶な性格とは反して戦闘力は高く、使用武具は『カギ爪』。珍しい種類である。 身体能力が異様に高く、氷上において相手を前回りで飛び越したり、トリッキーな行動が多い。 予測不可な動きから繰り出される爪撃は脅威の一言に尽きる。 ――≪クレイドル・オブ・フィルス≫ ベリアルの能力である。日本語に意訳すと≪堕落の揺り籠≫を意味する。 発動と同時にべリアルの背中に、毒々しい≪蜘蛛の足≫のようなものが6本出現。 これは背中から生えているわけではなく、本当に出現しているだけである。 アートマンのような形態でありながらアートマンではなく、具現化系に近い特殊な形態を持つ。 6本の蜘蛛の足のうち、真ん中左右の2本は形状が違い、鋭い『針』と『射出口』がある。 その能力概要は≪毒の調合&射出≫。 針と成った蜘蛛の足以外の4本は『毒の材料(マテリアル)を取り入れるの機構』であり、 大気中の属性や物質などを吸収、或いは突き刺して物理的に吸い取り、属性に応じた毒を調合する。 作られた毒は蜘蛛針から射出され、これを相手に突き刺して直接注入する。 極めてシンプルだが、人を甚振るのが何より好きなベリアルにはおあつらえ向きの能力である。 なお、一度の調合で毒は左右一発ずつしか生成できない。 体内に注入された毒はゆっくりと全身に巡るが、その間にベリアルが攻撃を受けると解除される。 現在確認されたのは、[[和泉 葉月]]に対して使用された≪焔毒≫のみ。 炎属性の魔力をマテリアルとして調合した、『灼けるような痛みを送り続ける毒』である。 ――近況 [[金の国]]で行われた宣戦布告テロに参戦。 手ごたえの無い兵士たちにつまらないと溢していたところ、現れた[[アルバス]]と接触。 己が手をかけた兵士を、自らの命と引き換えにしても治療するというアルバスに対し、論戦を繰り広げながら交戦を開始。 「この世には正義も悪も無く、平和を乱すものが真の悪」と言うアルバスに対し、 「この世には正義も悪も無い、意志を貫き通す信念の違いしかない」と反論。 これに対し「患者を救うことこそが自分の信念」と頑なに意見を曲げないアルバスに何を見たのか、 ベリアルは武器を収め、アルバスを見逃す。 その後、アルバスは兵士を治療するために自らの生命力を消費し、 更には交戦中攻撃を受けたベリアルをも治療し、そのために寿命を終え死亡。 この行動にベリアルは「理解できない」と言っていたが、 その『信念』にだけは敬意を払い、「Rest.In.Peace(安らかに眠れ)」という言葉を手向け、その場を後にした。 この戦いは、果たしてベリアルに何をもたらしたのか――
――ベリアルローズ 長い白髪の毛先だけが黒く染まり、唇も黒く彩った睫毛の長い男。 派手なピンクのエナメル質のジャケットの肩部に大きな黒いファーをあしらい、 大きく露出した胸の右部分には片翼の刺青、肉体が誇示されるように黒いベルトを巻きつけ、 まるで毒蛇のようにけばけばしいファッションでありながら、異質な威圧を放っている。 所謂「オカマ」である。愛称はベリアルで、殆どこう呼ばれている。 更にどうやら両刀らしく、戦闘快楽者にして生粋のサディスト。 それらが相俟って、一度出会ったらなかなか忘れないであろう強烈なインパクトを誇る。 [[≪R.I.P.≫]]幹部のひとり。 幹部の証である<受紋>は、胸元に刻まれた純白の隻翼。 その滅茶苦茶な性格とは反して戦闘力は高く、使用武具は『カギ爪』。珍しい種類である。 身体能力が異様に高く、氷上において相手を前回りで飛び越したり、トリッキーな行動が多い。 予測不可な動きから繰り出される爪撃は脅威の一言に尽きる。 ――≪クレイドル・オブ・フィルス≫ ベリアルの能力である。日本語に意訳すと≪堕落の揺り籠≫を意味する。 発動と同時にべリアルの背中に、毒々しい≪蜘蛛の足≫のようなものが6本出現。 これは背中から生えているわけではなく、本当に出現しているだけである。 アートマンのような形態でありながらアートマンではなく、具現化系に近い特殊な形態を持つ。 6本の蜘蛛の足のうち、真ん中左右の2本は形状が違い、鋭い『針』と『射出口』がある。 その能力概要は≪毒の調合&射出≫。 針と成った蜘蛛の足以外の4本は『毒の材料(マテリアル)を取り入れるの機構』であり、 大気中の属性や物質などを吸収、或いは突き刺して物理的に吸い取り、属性に応じた毒を調合する。 作られた毒は蜘蛛針から射出され、これを相手に突き刺して直接注入する。 極めてシンプルだが、人を甚振るのが何より好きなベリアルにはおあつらえ向きの能力である。 なお、一度の調合で毒は左右一発ずつしか生成できない。 体内に注入された毒はゆっくりと全身に巡るが、その間にベリアルが攻撃を受けると解除される。 現在確認されたのは、[[和泉 葉月]]に対して使用された≪焔毒≫。 炎属性の魔力をマテリアルとして調合した、『灼けるような痛みを送り続ける毒』。 そして、[[中央放送局]]での[[エルフェス>エルフェス=ネヴィア]]、[[クルス]]戦で披露された、 クルスの『血』と『クレイドル・オブ・フィルス』の『体液』を調合して作った純粋毒のみ。 此方は、焔毒よりは軽い痛みであるものの、痺れも付随している。 ――近況 [[金の国]]で行われた宣戦布告テロに参戦。 手ごたえの無い兵士たちにつまらないと溢していたところ、現れた[[アルバス]]と接触。 己が手をかけた兵士を、自らの命と引き換えにしても治療するというアルバスに対し、論戦を繰り広げながら交戦を開始。 「この世には正義も悪も無く、平和を乱すものが真の悪」と言うアルバスに対し、 「この世には正義も悪も無い、意志を貫き通す信念の違いしかない」と反論。 これに対し「患者を救うことこそが自分の信念」と頑なに意見を曲げないアルバスに何を見たのか、 ベリアルは武器を収め、アルバスを見逃す。 その後、アルバスは兵士を治療するために自らの生命力を消費し、 更には交戦中攻撃を受けたベリアルをも治療し、そのために寿命を終え死亡。 この行動にベリアルは「理解できない」と言っていたが、 その『信念』にだけは敬意を払い、「Rest.In.Peace(安らかに眠れ)」という言葉を手向け、その場を後にした。 この戦いは、果たしてベリアルに何をもたらしたのか―― ――終焉 上述の中央放送局での戦闘で、エルフェス、クルスと対峙。 クレイドル・オブ・フィルスの毒の能力、そして身体能力を駆使して2人を追い詰める。 しかし2人の連携の前に押され、極め付けにエルフェスがクルスを庇って毒を被弾した際。 クルスが怒りと共に放った13本の短剣に身を削られ、そして最後はエルフェスと正面から一騎打ちして倒れた。 この際、エルフェスたちは毒の解毒方法(ベリアルを攻撃すること)を知らず、 このままでは解毒方法を知る前にベリアルを倒してしまうこと (実際エルフェスも解毒方法など必要ない、という節の発言をしていた)を危惧したクルスは、 ベリアルとエルフェスの交錯の際、転移魔術によって其処に飛び込み、ベリアルを蹴り飛ばそうとする。 しかしベリアルは、どういうわけかこれを防ぎ、そしてそのためにエルフェスに倒されることとなった。 結果としてエルフェスの毒も消えたため良かったのだが、これに関してベリアルは―― ---- 【中央放送局、3階】 【人知れず、機材に背を預けながら――ベリアルローズは、唇から鮮血を幾重も散らす】 ……げ、ぐフっ、が……はぁっ、は…… はっ、ハハ……アタシとしたことがよォー……こンなところで……くたばることに……なるとは、…… 【後悔は無かった】 【彼に、失うものなど無かった。友人も、愛する人も、何も無かった】 【いつでも死する覚悟であった。そのつもりで、戦場に出ていた――】 【……我が身は確かに男性である】 【しかし心には、異なる性格が内在していた】 【それが奇妙だと知ってから、彼の周りには何も無かった】 【グレミュール・ポポル】 【野望を成すための力を捜し求めていた、彼に出会うまでは――】 【――戦闘により破れた服。露になった、胸元には】 【純白の隻翼の刺青が、施されている】 【それは、ベリアルローズが幹部と成った際に施した、≪受紋≫】 【ベリアル(堕天使)の名を冠することになった彼を象徴する、決意であった】 ……ずっと……ずっとよォ……幸せに……なりてェなァーー……って それだけ……考えて、……生きてる、つもりだった…… 本当に……「夜明けの理想郷」なんてもんが、あれば……いいって…… アタシでも、受け入れられる……そんな世界が……あれば、いい……って……げ、ほッ!? 【……自らの終焉は、自ら感じ取れる。自分はもう、長くは無いだろう】 【走馬灯――彼の脳裏に浮かぶものに、思い出などない】 【戦いだけだ……――だが、強く鮮烈に浮かんできたもの。それは――】 ……はッ、っはっは なんで……さっきの騎士(ナイト)気取りと小娘が……過ぎってくるンだァ……? 【……彼は想起する。最後の一瞬。交錯の瞬間】 【騎士の一太刀から、まるで自分を弾き飛ばして守るかのように――小娘の蹴りが飛来したことに彼は気付いた】 【……恐らくは、自分を庇って毒を浴びた騎士のために。彼の口から、解毒術を聞き出す術を残すために、だろう】 【そのまま蹴り飛ばされていれば致命傷は回避できて……違った結果になったかもしれなかった】 【だが、自分は小娘の蹴りを防いだ】 【そして、そのために騎士の一太刀に対する防御手段を失い――……今、こうして伏している】 【何故、自分はそんな行動を取ったのか?】 【死に急いだためか?……いや、そうではないはずだ。ならば、何故……】 ……あァ そうかァ…… 【……小娘の、あの、叫びを。眼を。見ちまったからなァ】 【内在していたのは、強い強い……『想い』。騎士に対する、慕う心……】 【……それはもしかすると、なんて……推測を巡らせて、みたりして】 ……だったら……  悪い気は、しねェなァ…… こんな気分も……悪かァ、……ねぇや…… ……天国、いかせてくれなんて……  贅沢、言わねェからよ…… 最後くらい……  アタシにも、  「天使」の真似事……  させて、くれよ……って…… ……  くっだら、ねぇ……  ―――――――― 【――やがて。彼は、事切れた】 【誰にも看取られなかった最期。しかし、彼の表情は――安らかに満たされていたと、いう】 【  ≪R.I.P.≫幹部 ベリアルローズ……  死亡  /r.i.p...  ――――  】

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