戦闘体系『拳魔併用対生物殺傷術』:吟雪

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&setpagename(ボス攻略 > ヴェアヴォルフ) [[情報ページはこちら>吟雪]] #contents *ヴェアヴォルフ攻略 **基本情報 -白狼の[[ヴェアヴォルフ亜種>白蘭]]と対をなす灰色の雌の狼。密着戦闘に長ける事から「絞殺の女王」の二つ名で呼ばれたいとかなんとか。 -二足歩行の人間体だが、頭部の上に獣の耳。全身を灰色の毛皮に覆われ、両手には剣の様な爪を持つ。 -小型モンスターより更に小さく、かつ移動時に音が少ない。 **状態 :怒り|60秒。攻撃力倍率x1.30、全体防御率x0.90、行動速度x1.20。 小さくて分かり辛いが、瞳の色が紅に変化する。「貫手」「拘束攻撃」の使用率が増す。 :疲労|120秒。行動速度x0.90。 耳がペタリと倒れる。棒立ちの頻度が増える。跳躍攻撃の後に倒れる。 :瀕死|エリア移動時に腹部を手で押さえる。 巣のあるエリアに向かって逃げ、休眠して体力回復を図ろうとする。 :部位破壊|-頭 : 1段階目で耳が折れる(怯み2回)、2段階目で右目周辺に傷がつく(更に怯み1回)。2段階破壊で報酬確定。 -腕 : 両手の杖が折れて短くなる(怯み2回)。&br()爪を使った攻撃のリーチが減る。 -尻尾 : 切断可能(要:切断属性ダメージ蓄積200)。剥ぎ取り1回。 *攻撃パターン :突進斬り払い|対象に向かって突進し、回転しながら両手の爪で周囲を薙ぎ払う。使用頻度が高い。中ダメージ。 突進中に当たり判定は無いが、射程範囲ギリギリに入った瞬間に薙ぎ払いモーションに移行。 リーチは片手剣を大差無いか短い程度だが、モーションの速度は速め。 上位では斬り払いの直後、更にもう一度突進から繰り返してくる事がある。 :円形ステップ|対象の側面から後方に回り込むように、三回ステップを行う。 跳躍中の脚や腕に当たると極小ダメージ+尻餅。 ノーモーションから行う事が有る為、速度の遅い攻撃を回避される事がある。。 :噛みつき|至近距離の対象に、食いちぎるように噛み付く。 余程の事が無い限り命中はしないだろうが、ダメージはかなり大きい。 :跳躍攻撃|その場で高く飛び上がり、落下と同時に蹴りつけて来る。 基本的にはハンターの頭上に飛び降りて来るが、同エリア内に捕食対象が居ればそちらを攻撃する事もある。 予備モーションが大きい為にガードは簡単。 疲労蓄積時には、着地と同時にうつ伏せに転ぶ。 :拘束攻撃|跳躍攻撃から派生。 ハンターを仰向けに抑えつけ、首に手を掛けて絞め上げながら噛みつく。最後は体を踏みつけながらのバックステップで後退する。 噛みつき一回毎につき、ヴェアヴォルフの体力とスタミナが若干回復する。 絞め上げられている間はスタミナと体力がじわじわ減り続ける、最後の踏みつけの威力は低いが全体的には高威力。 レバガチャで拘束ゲージを減らしきるか、こやし玉を使うことで途中での脱出が可能。 :貫手|怒り時限定の技。爪を前方に突き出し、素早くジグザグの連続跳躍を行う。 追尾性能と威力が非常に高く、ガードをしてもスタミナをがりがりと削られる。 非常に直線的だが、全て直撃してしまえば一死の危険は高い。 予備モーションは小さいが確実に見切り、後方に回り込む必要が有るだろう。 //&setpagename(戦闘体系『拳魔併用対生物殺傷術』) // //#contents() // //---- //*『拳魔併用対生物殺傷術』とは? // //  [[吟雪]]の、人狼としての身体能力と、装備、身に付けた体術と魔術。それらを全て用いた戦闘技術。 //  軽量故の一撃の軽さをフォローする為に、様々な手段を用いている。 //  その名称の通り、生物との戦闘を。また、不殺制圧よりも殺害目的の戦闘を得意とする。 //  装備技術その他、何一つ欠けずに存在する事を前提として、考察する。 //  故に、他者が使用する事が有るとすれば、それはもう完全に別の物となる。 // // //---- //---- //*基礎スペック // //これらの前提無しに語る事が出来ない技術であるため、敢えて示す。 // //**種族 // // //***概要 // //  人間と狼の特徴を兼ね備えた亜人の種族、人狼である。 //  基本的に肉食に傾いた雑食であり、肉類を食べていれば生命の維持は可能。 //  夜行性に近いものの、生活リズムを調節する事で、昼行性になる事もある。 //  人、狼、人狼、いずれとの交配も可能であるが、それにも関らず個体数は減少している。 //  魔術的な要素を介入させずに、人と狼の姿を自由に切り替えられる。 //  寿命は最長で六十年程。 // // //***身体的特徴 // //  人間の姿の時は、通常の人間と見分ける手段は無い。 //  敢えて言うなら、優れた嗅覚を持ってすれば、その体臭から狼に近いと判断出来るかもしれない。 //  また、体温が高い為、接触すれば判断出来ない事も無い。 // //  狼の姿になると、これまた狼そのものだ。 //  だが、通常の狼に比べて非常に大型の固体となる為、これは認識しやすいだろう。 // //  中間形態は、本人の意思によって随分と外見を調節出来る。 //  狼面に人の体の、物語に現れる人狼の姿も取れるし、人をベースに狼のパーツが少々増えるだけの姿にもなれる。 //  吟雪は、後者の姿を取る事が多い。人間に紛れ込むなら此方の方が警戒されにくいからだろう。 //  この姿では、体毛の量が大きく増え、体温の調節が容易となる。 //  また、犬歯の肥大化、四肢の爪の形状変化など、狩りに用いる部位の強化が見られる。 // // //***身体能力 // //  脚力と四肢の末端、顎の力が極めて強い。また、人の姿でもその身体能力を遜色なく発揮する。 //  二足歩行で有りながら四足歩行の狼と並走可能な脚力は、打撃にも跳躍にも大きな力を見せる。 //  指と顎の力は、獲物の体から肉を食い千切る事も、獲物を何処かへと運んで行く事も容易にする。 // //  外部からの衝撃に対する耐久力は、両脚を除いては人間と大差は無い。 //  体毛による皮膚の保護はあるが、体毛自体の強度も然程高くは無い。 // //  夜間の集光能力と動体視力、遠視能力、聴覚、嗅覚と言った、所謂感覚が鋭い。 //  特に嗅覚は、接近する獲物の種族と数、距離を探る事が出来る程だ。 //  触覚は人間準拠、味覚は少々大雑把な所が有る。 // //  人間に比べれば魔術的な素質は低いのか、扱える属性は単一。 //  然し、之は個体差もあるだろう為、はっきりとは断定出来ない。 // //---- // //**装備 // // //***古赤龍の籠手 // //  新大陸に存在する赤古龍種の鱗から作られた、手の甲から肘までを覆う真紅の籠手。 //  手首から先の形状を変化させて戦えるよう、指は保護されていない。 //  火の属性の魔力を込めた石が組みこまれており、使用者の魔力とは関係無しに炎を起こす事が出来る。 // //  赤古龍種の鱗の特性として、高い強度と対魔力性能、魔力に反応しての炎の噴出がある。 //  素材の特性をほぼ完全な形で残したこの籠手は、防御性能は非常に高い。 //  本人が魔術を使用する際、腕を保護するという目立たぬながら重要な役割も持つ。 // //  オカルトショップ氷水でのオーダーメイド品である。 // // //***魔石の指輪 // //  オカルトショップ氷水にて購入した、二つの指輪。両手の人差し指に一つずつ装備する。 //  右手に付けているものは黄色の魔力石を使い、雷の属性を持ち、 //  左手に付けているものは黄土色の魔力石を使い、地の属性を持つ。 // //  この指輪の魔力石は、流しこまれた魔力を、石が持つ属性へと変化させる性質を持つ。 //  吟雪本人が扱えるのは水の属性だけだが、これらを用いる事により、複数属性を扱える //  尚、吟雪の扱う[[『灰色四元術方』>魔術体系『灰色四元術方』:吟雪]]においては、雷は「火」と「風」と解釈する。 //  よって、両手の指輪を合わせて、ようやっと四属性を揃えられている。 // // //***ペンダント // //  首から常に下げている、聖ユダのメダイのペンダント。 //  元は[[マリア・ブラッドレイ]]と〝一対の翼になる〟契約の証しとして受け取った物。 // //  吟雪が考案した特殊術式、『平行制御術式』の核として作用する。 //  術式を維持する条件が「身体に触れている事」なため、どれだけ短い時間だろうと肌から離す事は無い。 // //---- //---- //*戦闘技術 // // // //**体術 // //  空手や中国拳法、古武術、ボクシングなど、様々な技術を特にこだわりなく掻き集めている。 //  その基本思想は、「如何に軽量級のハンデを補い、高威力の一撃を放てるか」だ。 // // //***基礎的な格闘技術 // //|技術名|用途、解説|およその間合い(一歩の踏み込みを用いて)| //|拳打|速度を利して先制の一打、顎や鳩尾などの急所を狙っての止めなど、幅広く用いられる基礎技術。&br()直線的に打ち抜くストレートを多用し、フックは余程近づかない限り然程用いない。|40cm~2m| //|爪撃|拳より数cm間合いを伸ばせる攻撃。皮膚や肉を斬り裂く事が狙いで、骨へのダメージは期待できない。&br()フックなどよりも更に大振りに、横や下から薙ぎ払う形で放つ。&br()力を用いずとも有効な「切断」の特性上、密着状態での使用が可能。|0~2m| //|蹴り|下段から上段まで打ち分けの利く、比較的高威力の攻撃。然し、拳打より隙は大きい。&br()側面から相手を打ち据える廻し蹴りを中心に用い、前蹴りは間合いを引き離すもしくは踏み込みとワンセットで使う。&br()拳に比べて、踏み込みの威力を乗せやすく、射程を伸ばし易い。|80cm~3m| //|肘打ち|肘の硬い骨を用いての打撃。射程は短いが体重を非常に乗せやすく、体内に響く一撃を放てる。&br()軸回避動作とワンセットでの、カウンター気味の使用が多い。|30~1.5m| //|踏みつけ|倒れ込んだ相手を、踵に体重を乗せて強く踏みつける。一撃必殺を狙える超高威力の攻撃。&br()基本は足元の相手狙いだが、一歩の踏み込みから放てば、意外に間合いは広い。|0~1.5m| //|噛みつき|強靭な顎と鋭い牙を用いて、相手の骨を噛み砕き肉を食い千切る。&br()相手が生物であれば一撃で致命傷も有り得る、密着戦の切り札。|0~1m| // //***多少高度な技術 // //|技術名|用途、解説|およその間合い(一歩の踏み込みを用いて)| //|掌底|速度は拳打撃と大差無く、攻撃の性質は「砕く」ではなく「響く」。急所に的確に当てなければ少々効果は薄い。&br()自分の拳が砕ける心配が無いため、遠慮なしに放てるという利点がある。|30cm~1.5m| //|後ろ廻し蹴り|蹴りの中でも特に高威力且つ相手の意表を突いての一撃。格闘の心得が無い者に対しては相当有効。&br()射程の微妙な調節が難しい事と、相手に一瞬でも背を向ける事が弱点。|1.2m~2m| //|四本貫手|真っ直ぐ揃えた四本の指の先端で相手の身体を貫く、「斬撃」に近い性質の技術。&br()少々遠い間合いからでも、身体を槍のようにして飛び込んでの一撃を狙える。&br()空手の技術の一つで、本来なら指を相当鍛えなくては扱えないもの。&br()吟雪は、これを生まれ持っての本能で習得し、ありとあらゆる局面で命を預けている。|40cm~3m| //|受け|相手の攻撃を防ぐための技術を言うが、中でも特に空手の受けに近い物を此処では差す。&br()肘を直角に曲げ前腕部を地面と平行にし、鳩尾から頭部に掛けての攻撃を跳ね上がる「上げ受け」、&br()同じく肘を直角に曲げ、前腕部を外側から叩きつけるようにして相手の攻撃を逸らす「外受け」、&br()「外受け」に形は似ているが、体の内側から外側へと押しだす「内受け」を使用する。|ほぼ40cm| // //***特殊な技術 // //|技術名|用途、解説|間合い| //|穿弓腿(センキュウタイ)|自分の前方の地面に両手を着いて、脚と腕を縮めて背中を丸めた逆立ちの姿勢となり、次の瞬間それを伸ばして相手の顎を蹴り上げる。&br()相手の攻撃を回避しつつのカウンター、ふらついた隙を狙っての一撃必殺、使い道はそれなりに多い。&br()下段から垂直にせり上がる攻撃は防御手段も少なく、防ぎ辛い。|20cm~1m| //|鎧大筒(ヨロイオオヅツ)|片手を相手の腹部に触れさせ、もう片手でそれを強打し押し込む。衝撃は身体の表面ではなく、筋肉を貫いて内臓まで響く。&br()射程は極めて短いものの、相手の耐久力や装甲に係わらず、内部にダメージを通せる優秀な技。&br()軽量の吟雪が好んで用いる、所謂必殺技の一つ。|30cm~60cm| //|崩甲冑(ホウカッチュウ)|手の甲を相手の顎などに触れさせ、もう片手の拳を掌に打ち込み、衝撃で砕く。&br()狙う部位の関係上射程は非常に短いが、物理的破壊力が非常に高い。|30cm前後| //|退歩狼壁(タイホロウヘキ)|身体の各関節を完全に固定し、籠手で相手の打撃を受ける。関節を縮めての衝撃吸収を捨て、作用反作用の法則で相手にダメージを返す。&br()相手は全力で古赤龍の鱗の壁に攻撃を叩きこむのと同程度のダメージを受ける事になる。&br()その分自分自身も、受けない筈だったダメージを、関節に余分に受ける事になる。|0| //|寸勁(スンケイ)|身体の関節を同時に動作させる事により、拳や掌底の加速を瞬時に完了、3cm程度の間合いから打撃を打ち込む。&br()肘を伸ばし切った状態からでもそれなりのダメージを見込める為、一応数十センチの間合いは確保できる。|ほぼ0~50cm| //|“トランス”|[[マリア・ブラッドレイ]]のそれを、能力である≪水鏡≫で〝引き継いだ〟もの。&br()モルヒネの6.5倍もの鎮痛作用を持つβ-エンドルフィンと、心理的限界を解除するドーパミンを、自分の意志で大量分泌させる。&br()自分の身体が壊れる事程の制御不能の筋力と、それを厭わない心理状態を生み出す、強化/狂化の極地。|-| //|疑似『0-100-0(ゼロ-マックス-ゼロ)』|“トランス”同様引き継いだ、高速機動技術。&br()股関節の柔軟な動作により、行動の起点を高位置化する事で重心に近づけ、始動と加速完了のラグを限りなくゼロに近づける。&br()高速移動から完全な静止へと転じ、その加速を四肢の末端に伝える事で、加速が完了した打撃を放つ。|-| //|『灰狼〝槍/爪〟』|左後屈立ちの姿勢から、疑似『0-100-0』を用いて全関節の加速を行い、上体を押し出しつつの右四本貫手を放つ。&br()愚地克巳の音速拳を四本貫手で放つと書けば、分かる人にはすぐ分かる。|80~90cm| //|『紅魔銀槍』|“トランス”による異常身体能力と疑似『0-100-0』の急制動を合わせた、音を置き去りにする魔域の四本貫手。&br()動作の完了と同時に響く空気の破裂音が、その技の存在を示す。&br()放てば右手を、命中すれば更に右腕全体を、完膚なきまでに粉砕する諸刃の剣。&br()一歩の踏み込みで放たれるが、“トランス”下の一歩は、地を飛ぶが如き一歩になる。|1m~4m| // // //**魔術 // //|術名|用途、解説| //|魔弾・エレナの聖釘|属性を持たせない魔力を、釘状にして打ち出す。連射は利かないが、射程と速度はそれなり。&br()貴重な中遠距離の牽制手段であり、相手の足を地面に止めるえげつない使い方も可能。| //|水術「水上走破」|吟雪が最初に身に付けた魔術。水面を数分間、自由に歩き回れるようになる。&br()水であれば移動出来る為、誰かが魔術などで作り出した水流の上も移動可能。| //|水術「水爪鋭牙」|水の魔力を手に集めて爪の形に固定、爪のリーチと鋭さを増して属性を付加する。| //|水術「水柱往路」|掌から水の柱を相手に向かって打ち出す。一瞬の足止めと、水の上を移動しての接近。更には雷の魔術に繋げる事も狙える。| //|水術「水癒創身」|対象一人の傷口を治癒、失われた血液の回復も図る。魔力の消費は大きいが、熟練度に応じて減らす事も可能。| //|水弾・重瀑布|長時間掛けて水の魔力を球状に集め、相手の頭上へ。破裂させ、大量の水を滝のように落す。| //|水術・長言術式「幻海万里」|自分が存在する世界における「水」二点を、異世界の海を経由して繋ぎ合わせる。&br()二点の内、一点でも事前に術式を組んで準備しておけば、魔力の消費は抑えられる。&br()事前の用意無しに行えば、魔力と体力全てが枯渇する程の危険な術式。| //|水術「誘堕のローレライ」|相手の鼻と口を手で塞ぎ、水流を強引に気管に叩きこんで溺れさせる拷問技。&br()実際に発動させる事は難しいが、通常の生物に対して成功すれば、その戦力を大きく削ぎ落す事が出来る。| //|雷術「雷帝憤怒」|ただ単純に、蓄積した雷の魔力を電流として放つ。単純だが、回避や防御の手段が限られるために、強い。&br()水の魔術を得意とする吟雪には、繋げる元の選択肢が多い。| //|炎弾・轟瀑布|水弾・重瀑布と基本は同じだが、其れを炎の魔力を用いて放つ。炎の滝は、殺傷力は十分以上だ。| //|『平行制御術式』|同時に五種までの術式を登録し、任意の即刻発動を可能とする術式。&br()1~4番:不明 5番:『Trickster登録システム』| // // //**複合技術 // //|技術名|用途、解説| //|水体術「水鎧刃脚」|脚に水の魔力を纏わせ、刃に形成する。刃物に対する防御、生身の相手への斬撃、有効な局面は多い。&br()蹴りの技術をそのまま用いて攻撃が出来る為、局面を選ばず使用できる優秀な術だ。| //|雷体術「双雷大筒」|「鎧大筒」を放つ予備動作として、相手の身体に電流を流し、一時的に麻痺させる。&br()筋肉を硬直させての防御や、身体をずらしての直撃の回避すら許さない、戦闘不能へ持ち込む為には十分な技と言える。| //|雷拳術「雷神交叉」|右腕の関節に雷魔力を蓄積、電流を流して筋肉を強制的に動かし、意識的に放つ以上の速度でカウンターを放つ。&br()相手の左の拳を誘い、それに合わせるのが主な使い方。その為、使用可能な状況を作るのがやや難しい。&br()その分、放つ事が出来れば、一撃で相手の意識を刈り取るのに十分な大技である。| // // //---- //---- //*攻略情報 // //  視覚聴覚が優れているという点は、裏を返せばそれらへの攻撃にも敏感だという事。 //  スタングレネードの類は非常に有効だろう。 //  動きも素早く、動作の開始までのラグも少ない。それも言いかえれば、カウンターを回避する時間を自ら失うという事。 //  更に体重が軽く骨格も強靭とは言えない。攻撃が直撃すれば、一撃でも十分なダメージが入る。 // //  行動パターンとしては、戦闘開始と同時に接近。近接戦闘主体の相手には脚、そうでなければ胴体か肩への攻撃を放つ事が多い。 //  脚への攻撃は、よほどの事が無い限り脚。肩への攻撃は爪または拳。胴体への攻撃のみ、少々絞りづらい。 //  いずれにせよ、最初のワンアクションはまず確実に接近。その間に、一手を進める事が出来る。 // //  上述の通り密着状態で放てる技が多く、爪と牙は少ない力で相手へダメージを与えられる。 //  その為、近接格闘に自信が無い場合、必要以上に接近させるのは得策とは言えない。 //  種族のアドバンテージに加えて当人の格闘技術も有り、力が有るだけの素人などでは対処は難しい。 //  反面、技術も極めている訳ではない為、格闘の専門家なら、むしろ打ち合う方が有利なのかも知れない。 // //  両腕の籠手は防御力が高く、炎の魔力も持つ為、用途は広い。 //  長袖の衣服を着ている場合、袖の下に籠手が隠れている事が多い。装備していないのは珍しい。 //  両手に装備する指輪と本人の扱える魔力を組み合わせ、魔術も複数種類使用可能。 //  魔術は、主に四肢にまとわせて打撃の威力を増す物であり、飛ばして使う物は少ない。 //  人差し指を向ければ、釘状の魔力を飛ばす『エレナの聖釘』。 //  掌なら、雷の魔力を打ち出す『雷帝憤怒』か、水を柱のように打ち出す『水柱往路』。 //  前者は速度と威力に優れ、後者は持続時間が長い。また、後者の後に前者を打ち出すという手段も取った事が有る。 // //  体術も魔術も、それを極めている者には及ばない。しかし、組み合わせて、身体能力の優位性を持って、戦う。 //  それが、吟雪の戦闘スタイルとなる。 //  打ち破るなら、自分の専門の領域で。吟雪に付き合って、不利な場所で戦う必要はない。 // //  そして、最後に。 // // //  吟雪が追い詰められたまたは獲物を追い詰めた時、最後に使用する技は、ほぼ間違いなく右の四本貫手である。 // // //----
&setpagename(戦闘体系『拳魔併用対生物殺傷術』) #contents() ---- *『拳魔併用対生物殺傷術』とは?   [[吟雪]]の、人狼としての身体能力と、装備、身に付けた体術と魔術。それらを全て用いた戦闘技術。   軽量故の一撃の軽さをフォローする為に、様々な手段を用いている。   その名称の通り、生物との戦闘を。また、不殺制圧よりも殺害目的の戦闘を得意とする。   装備技術その他、何一つ欠けずに存在する事を前提として、考察する。   故に、他者が使用する事が有るとすれば、それはもう完全に別の物となる。 ---- ---- *基礎スペック これらの前提無しに語る事が出来ない技術であるため、敢えて示す。 **種族 ***概要   人間と狼の特徴を兼ね備えた亜人の種族、人狼である。   基本的に肉食に傾いた雑食であり、肉類を食べていれば生命の維持は可能。   夜行性に近いものの、生活リズムを調節する事で、昼行性になる事もある。   人、狼、人狼、いずれとの交配も可能であるが、それにも関らず個体数は減少している。   魔術的な要素を介入させずに、人と狼の姿を自由に切り替えられる。   寿命は最長で六十年程。 ***身体的特徴   人間の姿の時は、通常の人間と見分ける手段は無い。   敢えて言うなら、優れた嗅覚を持ってすれば、その体臭から狼に近いと判断出来るかもしれない。   また、体温が高い為、接触すれば判断出来ない事も無い。   狼の姿になると、これまた狼そのものだ。   だが、通常の狼に比べて非常に大型の固体となる為、これは認識しやすいだろう。   中間形態は、本人の意思によって随分と外見を調節出来る。   狼面に人の体の、物語に現れる人狼の姿も取れるし、人をベースに狼のパーツが少々増えるだけの姿にもなれる。   吟雪は、後者の姿を取る事が多い。人間に紛れ込むなら此方の方が警戒されにくいからだろう。   この姿では、体毛の量が大きく増え、体温の調節が容易となる。   また、犬歯の肥大化、四肢の爪の形状変化など、狩りに用いる部位の強化が見られる。 ***身体能力   脚力と四肢の末端、顎の力が極めて強い。また、人の姿でもその身体能力を遜色なく発揮する。   二足歩行で有りながら四足歩行の狼と並走可能な脚力は、打撃にも跳躍にも大きな力を見せる。   指と顎の力は、獲物の体から肉を食い千切る事も、獲物を何処かへと運んで行く事も容易にする。   外部からの衝撃に対する耐久力は、両脚を除いては人間と大差は無い。   体毛による皮膚の保護はあるが、体毛自体の強度も然程高くは無い。   夜間の集光能力と動体視力、遠視能力、聴覚、嗅覚と言った、所謂感覚が鋭い。   特に嗅覚は、接近する獲物の種族と数、距離を探る事が出来る程だ。   触覚は人間準拠、味覚は少々大雑把な所が有る。   人間に比べれば魔術的な素質は低いのか、扱える属性は単一。   然し、之は個体差もあるだろう為、はっきりとは断定出来ない。 ---- **装備 ***古赤龍の籠手   新大陸に存在する赤古龍種の鱗から作られた、手の甲から肘までを覆う真紅の籠手。   手首から先の形状を変化させて戦えるよう、指は保護されていない。   火の属性の魔力を込めた石が組みこまれており、使用者の魔力とは関係無しに炎を起こす事が出来る。   赤古龍種の鱗の特性として、高い強度と対魔力性能、魔力に反応しての炎の噴出がある。   素材の特性をほぼ完全な形で残したこの籠手は、防御性能は非常に高い。   本人が魔術を使用する際、腕を保護するという目立たぬながら重要な役割も持つ。   オカルトショップ氷水でのオーダーメイド品である。 ***魔石の指輪   オカルトショップ氷水にて購入した、二つの指輪。両手の人差し指に一つずつ装備する。   右手に付けているものは黄色の魔力石を使い、雷の属性を持ち、   左手に付けているものは黄土色の魔力石を使い、地の属性を持つ。   この指輪の魔力石は、流しこまれた魔力を、石が持つ属性へと変化させる性質を持つ。   吟雪本人が扱えるのは水の属性だけだが、これらを用いる事により、複数属性を扱える   尚、吟雪の扱う[[『灰色四元術方』>魔術体系『灰色四元術方』:吟雪]]においては、雷は「火」と「風」と解釈する。   よって、両手の指輪を合わせて、ようやっと四属性を揃えられている。 ***ペンダント   首から常に下げている、聖ユダのメダイのペンダント。   元は[[マリア・ブラッドレイ]]と〝一対の翼になる〟契約の証しとして受け取った物。   吟雪が考案した特殊術式、『平行制御術式』の核として作用する。   術式を維持する条件が「身体に触れている事」なため、どれだけ短い時間だろうと肌から離す事は無い。 ---- ---- *戦闘技術 **体術   空手や中国拳法、古武術、ボクシングなど、様々な技術を特にこだわりなく掻き集めている。   その基本思想は、「如何に軽量級のハンデを補い、高威力の一撃を放てるか」だ。 ***基礎的な格闘技術 |技術名|用途、解説|およその間合い(一歩の踏み込みを用いて)| |拳打|速度を利して先制の一打、顎や鳩尾などの急所を狙っての止めなど、幅広く用いられる基礎技術。&br()直線的に打ち抜くストレートを多用し、フックは余程近づかない限り然程用いない。|40cm~2m| |爪撃|拳より数cm間合いを伸ばせる攻撃。皮膚や肉を斬り裂く事が狙いで、骨へのダメージは期待できない。&br()フックなどよりも更に大振りに、横や下から薙ぎ払う形で放つ。&br()力を用いずとも有効な「切断」の特性上、密着状態での使用が可能。|0~2m| |蹴り|下段から上段まで打ち分けの利く、比較的高威力の攻撃。然し、拳打より隙は大きい。&br()側面から相手を打ち据える廻し蹴りを中心に用い、前蹴りは間合いを引き離すもしくは踏み込みとワンセットで使う。&br()拳に比べて、踏み込みの威力を乗せやすく、射程を伸ばし易い。|80cm~3m| |肘打ち|肘の硬い骨を用いての打撃。射程は短いが体重を非常に乗せやすく、体内に響く一撃を放てる。&br()軸回避動作とワンセットでの、カウンター気味の使用が多い。|30~1.5m| |踏みつけ|倒れ込んだ相手を、踵に体重を乗せて強く踏みつける。一撃必殺を狙える超高威力の攻撃。&br()基本は足元の相手狙いだが、一歩の踏み込みから放てば、意外に間合いは広い。|0~1.5m| |噛みつき|強靭な顎と鋭い牙を用いて、相手の骨を噛み砕き肉を食い千切る。&br()相手が生物であれば一撃で致命傷も有り得る、密着戦の切り札。|0~1m| ***多少高度な技術 |技術名|用途、解説|およその間合い(一歩の踏み込みを用いて)| |掌底|速度は拳打撃と大差無く、攻撃の性質は「砕く」ではなく「響く」。急所に的確に当てなければ少々効果は薄い。&br()自分の拳が砕ける心配が無いため、遠慮なしに放てるという利点がある。|30cm~1.5m| |後ろ廻し蹴り|蹴りの中でも特に高威力且つ相手の意表を突いての一撃。格闘の心得が無い者に対しては相当有効。&br()射程の微妙な調節が難しい事と、相手に一瞬でも背を向ける事が弱点。|1.2m~2m| |四本貫手|真っ直ぐ揃えた四本の指の先端で相手の身体を貫く、「斬撃」に近い性質の技術。&br()少々遠い間合いからでも、身体を槍のようにして飛び込んでの一撃を狙える。&br()空手の技術の一つで、本来なら指を相当鍛えなくては扱えないもの。&br()吟雪は、これを生まれ持っての本能で習得し、ありとあらゆる局面で命を預けている。|40cm~3m| |受け|相手の攻撃を防ぐための技術を言うが、中でも特に空手の受けに近い物を此処では差す。&br()肘を直角に曲げ前腕部を地面と平行にし、鳩尾から頭部に掛けての攻撃を跳ね上がる「上げ受け」、&br()同じく肘を直角に曲げ、前腕部を外側から叩きつけるようにして相手の攻撃を逸らす「外受け」、&br()「外受け」に形は似ているが、体の内側から外側へと押しだす「内受け」を使用する。|ほぼ40cm| ***特殊な技術 |技術名|用途、解説|間合い| |穿弓腿(センキュウタイ)|自分の前方の地面に両手を着いて、脚と腕を縮めて背中を丸めた逆立ちの姿勢となり、次の瞬間それを伸ばして相手の顎を蹴り上げる。&br()相手の攻撃を回避しつつのカウンター、ふらついた隙を狙っての一撃必殺、使い道はそれなりに多い。&br()下段から垂直にせり上がる攻撃は防御手段も少なく、防ぎ辛い。|20cm~1m| |鎧大筒(ヨロイオオヅツ)|片手を相手の腹部に触れさせ、もう片手でそれを強打し押し込む。衝撃は身体の表面ではなく、筋肉を貫いて内臓まで響く。&br()射程は極めて短いものの、相手の耐久力や装甲に係わらず、内部にダメージを通せる優秀な技。&br()軽量の吟雪が好んで用いる、所謂必殺技の一つ。|30cm~60cm| |崩甲冑(ホウカッチュウ)|手の甲を相手の顎などに触れさせ、もう片手の拳を掌に打ち込み、衝撃で砕く。&br()狙う部位の関係上射程は非常に短いが、物理的破壊力が非常に高い。|30cm前後| |退歩狼壁(タイホロウヘキ)|身体の各関節を完全に固定し、籠手で相手の打撃を受ける。関節を縮めての衝撃吸収を捨て、作用反作用の法則で相手にダメージを返す。&br()相手は全力で古赤龍の鱗の壁に攻撃を叩きこむのと同程度のダメージを受ける事になる。&br()その分自分自身も、受けない筈だったダメージを、関節に余分に受ける事になる。|0| |寸勁(スンケイ)|身体の関節を同時に動作させる事により、拳や掌底の加速を瞬時に完了、3cm程度の間合いから打撃を打ち込む。&br()肘を伸ばし切った状態からでもそれなりのダメージを見込める為、一応数十センチの間合いは確保できる。|ほぼ0~50cm| |“トランス”|[[マリア・ブラッドレイ]]のそれを、能力である≪水鏡≫で〝引き継いだ〟もの。&br()モルヒネの6.5倍もの鎮痛作用を持つβ-エンドルフィンと、心理的限界を解除するドーパミンを、自分の意志で大量分泌させる。&br()自分の身体が壊れる事程の制御不能の筋力と、それを厭わない心理状態を生み出す、強化/狂化の極地。|-| |疑似『0-100-0(ゼロ-マックス-ゼロ)』|“トランス”同様引き継いだ、高速機動技術。&br()股関節の柔軟な動作により、行動の起点を高位置化する事で重心に近づけ、始動と加速完了のラグを限りなくゼロに近づける。&br()高速移動から完全な静止へと転じ、その加速を四肢の末端に伝える事で、加速が完了した打撃を放つ。|-| |『灰狼〝槍/爪〟』|左後屈立ちの姿勢から、疑似『0-100-0』を用いて全関節の加速を行い、上体を押し出しつつの右四本貫手を放つ。&br()愚地克巳の音速拳を四本貫手で放つと書けば、分かる人にはすぐ分かる。|80~90cm| |『紅魔銀槍』|“トランス”による異常身体能力と疑似『0-100-0』の急制動を合わせた、音を置き去りにする魔域の四本貫手。&br()動作の完了と同時に響く空気の破裂音が、その技の存在を示す。&br()放てば右手を、命中すれば更に右腕全体を、完膚なきまでに粉砕する諸刃の剣。&br()一歩の踏み込みで放たれるが、“トランス”下の一歩は、地を飛ぶが如き一歩になる。|1m~4m| **魔術 |術名|用途、解説| |魔弾・エレナの聖釘|属性を持たせない魔力を、釘状にして打ち出す。連射は利かないが、射程と速度はそれなり。&br()貴重な中遠距離の牽制手段であり、相手の足を地面に止めるえげつない使い方も可能。| |水術「水上走破」|吟雪が最初に身に付けた魔術。水面を数分間、自由に歩き回れるようになる。&br()水であれば移動出来る為、誰かが魔術などで作り出した水流の上も移動可能。| |水術「水爪鋭牙」|水の魔力を手に集めて爪の形に固定、爪のリーチと鋭さを増して属性を付加する。| |水術「水柱往路」|掌から水の柱を相手に向かって打ち出す。一瞬の足止めと、水の上を移動しての接近。更には雷の魔術に繋げる事も狙える。| |水術「水癒創身」|対象一人の傷口を治癒、失われた血液の回復も図る。魔力の消費は大きいが、熟練度に応じて減らす事も可能。| |水弾・重瀑布|長時間掛けて水の魔力を球状に集め、相手の頭上へ。破裂させ、大量の水を滝のように落す。| |水術・長言術式「幻海万里」|自分が存在する世界における「水」二点を、異世界の海を経由して繋ぎ合わせる。&br()二点の内、一点でも事前に術式を組んで準備しておけば、魔力の消費は抑えられる。&br()事前の用意無しに行えば、魔力と体力全てが枯渇する程の危険な術式。| |水術「誘堕のローレライ」|相手の鼻と口を手で塞ぎ、水流を強引に気管に叩きこんで溺れさせる拷問技。&br()実際に発動させる事は難しいが、通常の生物に対して成功すれば、その戦力を大きく削ぎ落す事が出来る。| |雷術「雷帝憤怒」|ただ単純に、蓄積した雷の魔力を電流として放つ。単純だが、回避や防御の手段が限られるために、強い。&br()水の魔術を得意とする吟雪には、繋げる元の選択肢が多い。| |炎弾・轟瀑布|水弾・重瀑布と基本は同じだが、其れを炎の魔力を用いて放つ。炎の滝は、殺傷力は十分以上だ。| |『平行制御術式』|同時に五種までの術式を登録し、任意の即刻発動を可能とする術式。&br()1~4番:不明 5番:『Trickster登録システム』| **複合技術 |技術名|用途、解説| |水体術「水鎧刃脚」|脚に水の魔力を纏わせ、刃に形成する。刃物に対する防御、生身の相手への斬撃、有効な局面は多い。&br()蹴りの技術をそのまま用いて攻撃が出来る為、局面を選ばず使用できる優秀な術だ。| |雷体術「双雷大筒」|「鎧大筒」を放つ予備動作として、相手の身体に電流を流し、一時的に麻痺させる。&br()筋肉を硬直させての防御や、身体をずらしての直撃の回避すら許さない、戦闘不能へ持ち込む為には十分な技と言える。| |雷拳術「雷神交叉」|右腕の関節に雷魔力を蓄積、電流を流して筋肉を強制的に動かし、意識的に放つ以上の速度でカウンターを放つ。&br()相手の左の拳を誘い、それに合わせるのが主な使い方。その為、使用可能な状況を作るのがやや難しい。&br()その分、放つ事が出来れば、一撃で相手の意識を刈り取るのに十分な大技である。| ---- ---- *攻略情報   視覚聴覚が優れているという点は、裏を返せばそれらへの攻撃にも敏感だという事。   スタングレネードの類は非常に有効だろう。   動きも素早く、動作の開始までのラグも少ない。それも言いかえれば、カウンターを回避する時間を自ら失うという事。   更に体重が軽く骨格も強靭とは言えない。攻撃が直撃すれば、一撃でも十分なダメージが入る。   行動パターンとしては、戦闘開始と同時に接近。近接戦闘主体の相手には脚、そうでなければ胴体か肩への攻撃を放つ事が多い。   脚への攻撃は、よほどの事が無い限り脚。肩への攻撃は爪または拳。胴体への攻撃のみ、少々絞りづらい。   いずれにせよ、最初のワンアクションはまず確実に接近。その間に、一手を進める事が出来る。   上述の通り密着状態で放てる技が多く、爪と牙は少ない力で相手へダメージを与えられる。   その為、近接格闘に自信が無い場合、必要以上に接近させるのは得策とは言えない。   種族のアドバンテージに加えて当人の格闘技術も有り、力が有るだけの素人などでは対処は難しい。   反面、技術も極めている訳ではない為、格闘の専門家なら、むしろ打ち合う方が有利なのかも知れない。   両腕の籠手は防御力が高く、炎の魔力も持つ為、用途は広い。   長袖の衣服を着ている場合、袖の下に籠手が隠れている事が多い。装備していないのは珍しい。   両手に装備する指輪と本人の扱える魔力を組み合わせ、魔術も複数種類使用可能。   魔術は、主に四肢にまとわせて打撃の威力を増す物であり、飛ばして使う物は少ない。   人差し指を向ければ、釘状の魔力を飛ばす『エレナの聖釘』。   掌なら、雷の魔力を打ち出す『雷帝憤怒』か、水を柱のように打ち出す『水柱往路』。   前者は速度と威力に優れ、後者は持続時間が長い。また、後者の後に前者を打ち出すという手段も取った事が有る。   体術も魔術も、それを極めている者には及ばない。しかし、組み合わせて、身体能力の優位性を持って、戦う。   それが、吟雪の戦闘スタイルとなる。   打ち破るなら、自分の専門の領域で。吟雪に付き合って、不利な場所で戦う必要はない。   そして、最後に。   吟雪が追い詰められたまたは獲物を追い詰めた時、最後に使用する技は、ほぼ間違いなく右の四本貫手である。 ----

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