黒野 ダンドク

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*「──・・・深い、深い、深淵の話だ」 &big(){&color(grey,black){&u(){──┼┘ &font(b,white){Character} ┌─┼┐&font(o){└┤ } }}} 外見では二十代前半程、暁色の緩いパーマヘアを持つ長身の青年。 瞳の色は日暮れの海に良く似た茜色。 [[魔術協会]]に生徒として所属している。 その容姿。 所々に装飾的な鋲が縁取るようにして打ち込まれた象牙色のロングコートを羽織っており、 その下には白のドレスシャツと黒のスラックス、同色の革靴を履いて銀金具のベルトを着用している。 普段は何処か眠たげな、或いは物憂い感じのぼんやりとした人物。 洒落た言い方をすればアンニュイな感じとも言えるかもしれない。 興味を示したものには、海月のようにふらーっと近付いていって接触を試みる事が多い。 しかしその実、[[姉>黒野 カンナ]]譲りのものか否か、一度これと決めたものには頑として突き進む芯の強さも持ち合わせているようだ。 彼にとって何か重要な事が起きたり、いざ戦闘に臨むとなると、磨き抜かれた鋼のような鋭さを覗かせる様子も見られた。 と、そんな感じで終わっていれば、割とクールめなキャラで収まるのだが── ある時、微妙なギャグセンのダジャレを真顔で連呼していたり、また蹴りの一発で水平に吹っ飛んでいたり、 クールというよりは寧ろシュールキャラな様子も多々見られた。恐らく、こう見えて実は結構イケる口なのだろう。 &big(){&color(grey,black){&u(){┴┼─┤ &font(b,white){item} &font(o){┼┴┤  ├┬──┼─ } }}} &ref(cube.gif)&font(i,b){黒のルービックキューブ} 彼が常に携行している、全面が漆黒に染まった3×3のルービックキューブ。 全面が同色。故に、既に完成しており、同時に永遠に完成する事が無い。 パネルの一つをタッチすると、そこだけ紅く光る事等が確認されており、 また彼が念じると、後述の『魔械剣』へと形態を変える。 これが一体なんであるのか、詳しい事は現在の所一切不明である。 &ref(redemptor.png)&font(i,b){魔械剣『レデンプトール -&italic(){Redemptor}-』} 彼が戦闘時に使用する長剣。黒と銀色を基調とし、何処か機械じみたフォルムを持つ。 ただ一つ普通の長剣と違うのは、鍔付近に『トリガー』があると言う事。 鍔元はハンドガンを組み込んだような構造になっており、中には特殊な弾丸が装填されているようだ。 直接撃ち出す訳ではなく、後述の≪理法鋼喚≫を使用する際にこの魔弾を消費する。 自動式。装弾数は12発+1発の13発。 &big(){&color(grey,black){&u(){──┼┐ &font(b,white){Magia} &font(o){┌──┤&color(#c9171e){●○○○○}├┴── } }}} &size(14){&bold(){≪理法鋼喚≫}} 能力なのか魔術なのか現段階では不明だが、どうやら『金属生成』に関する力のようだ。 先述した『魔械剣』の弾薬を消費して、様々な術式を発動する。 #region(使用された術式) 現在、第貮式から第肆式までの術式が確認されている。 それ以上、または以下の術式が存在するのかは、今のところ不明。 尚、術式名のスペル及び呼称は全て&tooltip(新世界語){要するに適当}に基づくものなので、 現実世界の表記と多少ズレているものがあったとしても、それは決して誤植や表記ミスではない。 第壹式:第一式。未確認。 第貮式:第二式。魔弾の消費無しで発動できる低位術式。 第參式:第三式。強力な術式だが、魔弾を消費しなければ発動できない。 第肆式:第四式。第參式より強力な術式だが、魔弾を二発消費する上に、発動まで時間を要する。 第伍式:第五式。未確認。 |&bold(){式位}|&bold(){術式名}|&bold(){効果}| |第貮式|『跳鋼 <SpriNe>』|『スプリネ』 鋼のバネを生成する。これにより高く跳躍する事が出来る。| |第參式|『仙人鋼 <SirzAnd>』|『サーザンド』 砲丸大に密集した無数の金属針を撃ち出す。| |~|『瞬眩閃 <StuG>』|『スタグ』 マグネシウム粉と硝酸ナトリウム等を燃焼させて強い閃光を生み出す。| |~|『絶焔躰 <Zelle>』|『ゼルエ』 耐熱性に優れたニッケル基超合金の壁を生成して炎・熱線系の攻撃を防ぐ。| |第肆式|『穿鋼拿戟 <DruLeed>』|『ドルリィド』 ハイスと呼ばれる高速度鋼で出来た巨大な円錐状ドリルを生成する。| #endregion &big(){&color(grey,black){&u(){├┼─┴┐ &font(b,white){Battle} &font(o){├┐&color(#c9171e){○} ├──}  }}} Under maintenance... &big(){&color(grey,black){&u(){┬──┼┘ &font(b,white){Tips} ┌┐ ├─┼──┐ }}} (クリックで展開) #exkp(p){{ ・≪姉≫ }} #openclose(show=≪姉≫){  &font(i,b){~2010/10/6}  彼と同じ姓を持ち、尚且つ瞳や髪の色まで同じな「[[黒野 カンナ]]」と言う少女の姿が確認されている。  見た目には、彼女より彼の方が年上。『姉弟』では無く『兄妹』と言う関係になりそうだが──  しかしどう言った訳か、彼はある時「年上の弟~~」等と言う独り言を零していた。詳しい事は未だ不明。  &font(i,b){~2010/12/29}  「……姉さん──黒野カンナと言う人間に会うことがあったら、伝えて欲しい」  「“全ては、あなたのせいじゃない。僕は、一人ぼっちではなかった”──と」} #exkp(p){{ ・≪イアクァ -Iyaq'a-≫ }} #openclose(show=≪イアクァ -Iyaq'a-≫){  &font(i,b){~****/**/*}  虚構の黄金郷を巡る深淵の聖戦。  決して交わらぬ筈の平行線、乱れ、崩壊への誘い。  [[名も亡き王>ゲーティア]]を贖う剣。意思の色は純なる黒。} #exkp(p){{ ・≪哲学者の卵≫ }} #openclose(show=≪哲学者の卵≫){  &font(i,b){~2010/10/6}  [[ハニカ・シャンマーシュ]]との戦闘において、右肩に『[[哲学者の卵>哲学者の卵【道具】]]』を被弾してしまう。  かなり不安定な状態であっても、普段はそれを億尾にも出さないようにしていた。のだが──  &font(i,b){~2010/12/29}  月夜の廃工場。  彼は一人、満身創痍で剣を握っていた。彼を取り囲んでいたのは、人の形をした無数の異形たち。  誰にも語られることのない終焉が今まさに訪れようしていた時、  月夜を裂いてそこへ現れたのは『悪卯』、その真名を『[[ミコト>毒牙 巳異]]』と言った一人の獣人だった。  虚なる黄金郷に囚われた極光色の骸たちの群れの中で、彼らは初対面一時ながら背中を預け合う。  舞う銀の血飛沫。二人を取り囲っていた無数の名伏し難き異形らを、彼らは完全に殲滅せしめるも、  その戦いの中において、青年の『闇』は刻一刻と膨れ上がり──そしてついには、『孵化』の兆しを見せた。  青年から溢れ出す淀んだ魔力に、ミコトは、或いは見覚えがあったのだろう。  「まさか──」 ミコトは叫び、疾り、彼にその手を差し伸べた。引き戻す、間に合え、と。  呼応して伸ばされた手。  されど、互いが互いを掴むことはなかった。  彼から瀑布の如く発現した、漆黒色の蔦。無数の『花』。  色無き月夜の廃墟が、百花繚乱の狂った色彩を帯びた。  彼と外界を隔てるように、彼の身体は黒き大樹の中へと次第に埋もれいき、  『[[卵>哲学者の卵【道具】]]』によって蝕まれ混濁する意識の中、辛うじて自我を繋ぎとめていた青年は、ミコトに最後の懇願をする。  自身の魔械剣──『Redemptor』で自らを貫いて欲しい、と。そうすることが、唯一の救いになる、と言うように。  そしてミコトは、それを聞き入れて────       ────「わりぃ」       「あり、がとう」────  全ては、霧散した。} #exkp(p){{ ・≪魔術協会≫ }} #openclose(show=≪魔術協会≫){  &font(i,b){~2010/10/7}  [[魔術協会]]の新呪文開発班に生徒として所属している。  第504研究室を借りて、なにやら新しい魔術を開発中の模様。  その概要は、無能力者でも使える魔術。物が物だけに、どうやら彼なりに構想中の体系があるようだが────  尚、同室内に[[父さん>ぴょん太]]なる『蛙』の&s(){飼育}住居スペースを設けており、先述した新魔術の開発に協力してもらっているようだ。  &font(i,b){~2010/10/17}  『無能力者が使える汎用魔術』の開発に頭を悩ます日々、研究に行き詰って居た所で彼はある運命的な邂逅を果たす。  同協会魔導具開発班所属、[[南雲利織]]──『家電製品』を魔導具に改造するその少女との出会いにより、彼の道は大きく拓けた。  最初は、浮遊する掃除機に乗った彼女が引き連れていた珍妙な人形たちに興味を抱き、  その物珍しさから接触しただけであったのだが──会話の中で、お互いが『魔術協会』に所属する者だと知る。  せっかく出会えた魔術協会の所属同士、互いの研究分野について情報交換が出来れば有益だろうという事も兼ね、  彼は、行き詰っていたという自身の研究の相談を彼女にする事となった。  彼は、汎用魔術の術式自体は出来上がりつつあってもそれをどうやって実用化するかという点で、頭を悩ませていた。  そこで利織は、汎用化する為のツールとして、彼女の研究部門でもある『魔導具』を用いる事を提案する。  ──魔導具化の構想、彼も一度は考えた事があったが、自分の専門外の分野である為研究は捗らず──  ──そもそもどうやって『大量』の魔導具の素材を調達するか──いちいち魔石などを用意する訳にも──  そこで彼を閃かせたのは、彼女が用いていた『家電製品』の魔導具。  ──特殊な魔石を用意する必要も無く、尚且つ『大量』に集められる当てが有る──  思い立ってからは、早かった。  彼はなんと、初対面である彼女に対していきなり『数千人分の家電製魔導具を用意して欲しい』等と懇願する。   ──或いは彼女を危険に巻き込む事は避けたかったのだろうか、彼はその場では語らなかったが──   何を隠そう、その『汎用魔術』とは『アウグスト城塞』内外の民衆たちを『武装蜂起』させる為の鍵。   扱いや調達の難しい銃器では無く、『魔術』による無能力者の武装──それがこの研究の目的であったのだ。   そこで調達のしやすさ、また扱い易さと言う点において、『家電製品』の魔導具とはまさにうってつけだったのである。   例えば『ドライヤー』『リモコン』『懐中電灯』等など、一般市民が持っていても何ら不思議ではないそれらを用いれば、   手で持ち運べる為扱いやすく、尚且つこの計画の性質上重要である隠密性についても非常に優れているのだ。  だが、それはあまりに無茶、無謀、突拍子が無いにも程がある話であった。  ましてや初対面、せいぜい同じ魔術協会員であったというだけの接点しか持たない。  断られても文句は言えない、いや寧ろそれが当然でさえあるのだが、  それでも彼は、自身も全霊で手伝う心算である事を伝え、必死に頭まで下げてその真剣さを訴えた。  そうして、返ってきた答えは────     &bold(){「そんなに利織ちゃんの力が必要だってんなら──}      &bold(){────超、やってあげますよ」}  まさかの、承諾。    ──こうして、『汎用魔術』実用化に向けての動きは一挙に加速する事となる。  日々第504研究室に集められる家電製品──それも数千人分──をただ只管に魔導具化する一大プロジェクト。  笑いあり、涙あり、テクノでマジカルな超絶クリエイティブレースの幕開けである。  ハンカチの用意を忘れずに、感動のフィナーレを見逃すな! 番組の最後に、プレゼントのお知らせもあるよ。 &openclose2(show=『魔術倫理』){&br()Coming Soon...} } &big(){&color(grey,black){&u(){┼─├┐┌┘ &font(b,white){???} ┌┤ ┼─┬┘&color(#c9171e){│} }}} 現在、彼の行方は知れない。生死さえも不明である。 最後となったのは、廃工場における『悪卯』、真名“[[ミコト>毒牙 巳異]]”なる人物との邂逅。 彼は無数の異形らに取り囲われていたが、如何なる経緯でそうなったかは語られることがなかった。 ただ一つ確かなのは、それが彼にとって全く望まなかったものであったということだけ。 彼らが戦った異形らは一体何者だったのか。 彼を『孵化』に至るまで追い詰めたものは何だったのか。 『ミコト』に託した言葉に込められた想いとは何なのか。 一切が謎のまま、一つの終焉を迎えた。
*「──・・・深い、深い、深淵の話だ」 &big(){&color(grey,black){&u(){──┼┘ &font(b,white){Character} ┌─┼┐&font(o){└┤ } }}} 外見では二十代前半程、暁色の緩いパーマヘアを持つ長身の青年。 瞳の色は日暮れの海に良く似た茜色。 [[魔術協会]]に生徒として所属している。 その容姿。 所々に装飾的な鋲が縁取るようにして打ち込まれた象牙色のロングコートを羽織っており、 その下には白のドレスシャツと黒のスラックス、同色の革靴を履いて銀金具のベルトを着用している。 普段は何処か眠たげな、或いは物憂い感じのぼんやりとした人物。 洒落た言い方をすればアンニュイな感じとも言えるかもしれない。 興味を示したものには、海月のようにふらーっと近付いていって接触を試みる事が多い。 しかしその実、[[姉>黒野 カンナ]]譲りのものか否か、一度これと決めたものには頑として突き進む芯の強さも持ち合わせているようだ。 彼にとって何か重要な事が起きたり、いざ戦闘に臨むとなると、磨き抜かれた鋼のような鋭さを覗かせる様子も見られた。 と、そんな感じで終わっていれば、割とクールめなキャラで収まるのだが── ある時、微妙なギャグセンのダジャレを真顔で連呼していたり、また蹴りの一発で水平に吹っ飛んでいたり、 クールというよりは寧ろシュールキャラな様子も多々見られた。恐らく、こう見えて実は結構イケる口なのだろう。 &big(){&color(grey,black){&u(){┴┼─┤ &font(b,white){item} &font(o){┼┴┤  ├┬──┼─ } }}} &ref(cube.gif)&font(i,b){黒のルービックキューブ} 彼が常に携行している、全面が漆黒に染まった3×3のルービックキューブ。 全面が同色。故に、既に完成しており、同時に永遠に完成する事が無い。 パネルの一つをタッチすると、そこだけ紅く光る事等が確認されており、 また彼が念じると、後述の『魔械剣』へと形態を変える。 これが一体なんであるのか、詳しい事は現在の所一切不明である。 &ref(redemptor.png)&font(i,b){魔械剣『レデンプトール -&italic(){Redemptor}-』} 彼が戦闘時に使用する長剣。黒と銀色を基調とし、何処か機械じみたフォルムを持つ。 ただ一つ普通の長剣と違うのは、鍔付近に『トリガー』があると言う事。 鍔元はハンドガンを組み込んだような構造になっており、中には特殊な弾丸が装填されているようだ。 直接撃ち出す訳ではなく、後述の≪理法鋼喚≫を使用する際にこの魔弾を消費する。 自動式。装弾数は12発+1発の13発。 &big(){&color(grey,black){&u(){──┼┐ &font(b,white){Magia} &font(o){┌──┤&color(#c9171e){●○○○○}├┴── } }}} &size(14){&bold(){≪理法鋼喚≫}} 能力なのか魔術なのか現段階では不明だが、どうやら『金属生成』に関する力のようだ。 先述した『魔械剣』の弾薬を消費して、様々な術式を発動する。 #region(使用された術式) 現在、第貮式から第肆式までの術式が確認されている。 それ以上、または以下の術式が存在するのかは、今のところ不明。 尚、術式名のスペル及び呼称は全て&tooltip(新世界語){要するに適当}に基づくものなので、 現実世界の表記と多少ズレているものがあったとしても、それは決して誤植や表記ミスではない。 第壹式:第一式。未確認。 第貮式:第二式。魔弾の消費無しで発動できる低位術式。 第參式:第三式。強力な術式だが、魔弾を消費しなければ発動できない。 第肆式:第四式。第參式より強力な術式だが、魔弾を二発消費する上に、発動まで時間を要する。 第伍式:第五式。未確認。 |&bold(){式位}|&bold(){術式名}|&bold(){効果}| |第貮式|『跳鋼 <SpriNe>』|『スプリネ』 鋼のバネを生成する。これにより高く跳躍する事が出来る。| |第參式|『仙人鋼 <SirzAnd>』|『サーザンド』 砲丸大に密集した無数の金属針を撃ち出す。| |~|『瞬眩閃 <StuG>』|『スタグ』 マグネシウム粉と硝酸ナトリウム等を燃焼させて強い閃光を生み出す。| |~|『絶焔躰 <Zelle>』|『ゼルエ』 耐熱性に優れたニッケル基超合金の壁を生成して炎・熱線系の攻撃を防ぐ。| |第肆式|『穿鋼拿戟 <DruLeed>』|『ドルリィド』 ハイスと呼ばれる高速度鋼で出来た巨大な円錐状ドリルを生成する。| #endregion &big(){&color(grey,black){&u(){├┼─┴┐ &font(b,white){Battle} &font(o){├┐&color(#c9171e){○} ├──}  }}} Under maintenance... &big(){&color(grey,black){&u(){┬──┼┘ &font(b,white){Tips} ┌┐ ├─┼──┐ }}} (クリックで展開) #exkp(p){{ ・≪姉≫ }} #openclose(show=≪姉≫){  &font(i,b){~2010/10/6}  彼と同じ姓を持ち、尚且つ瞳や髪の色まで同じな「[[黒野 カンナ]]」と言う少女の姿が確認されている。  見た目には、彼女より彼の方が年上。『姉弟』では無く『兄妹』と言う関係になりそうだが──  しかしどう言った訳か、彼はある時「年上の弟~~」等と言う独り言を零していた。詳しい事は未だ不明。  &font(i,b){~2010/12/29}  「……姉さん──黒野カンナと言う人間に会うことがあったら、伝えて欲しい」  「“全ては、あなたのせいじゃない。僕は、一人ぼっちではなかった”──と」} #exkp(p){{ ・≪イアクァ -Iyaq'a-≫ }} #openclose(show=≪イアクァ -Iyaq'a-≫){  &font(i,b){~****/**/*}  虚構の黄金郷を巡る深淵の聖戦。  決して交わらぬ筈の平行線、乱れ、崩壊への誘い。  [[名も亡き王>ゲーティア]]を贖う剣。意思の色は純なる黒。} #exkp(p){{ ・≪哲学者の卵≫ }} #openclose(show=≪哲学者の卵≫){  &font(i,b){~2010/10/6}  [[ハニカ・シャンマーシュ]]との戦闘において、右肩に『[[哲学者の卵>哲学者の卵【道具】]]』を被弾してしまう。  かなり不安定な状態であっても、普段はそれを億尾にも出さないようにしていた。のだが──  &font(i,b){~2010/12/29}  月夜の廃工場。  彼は一人、満身創痍で剣を握っていた。彼を取り囲んでいたのは、人の形をした無数の異形たち。  誰にも語られることのない終焉が今まさに訪れようしていた時、  月夜を裂いてそこへ現れたのは『悪卯』、その真名を『[[ミコト>毒牙 巳異]]』と言った一人の獣人だった。  虚なる黄金郷に囚われた極光色の骸たちの群れの中で、彼らは初対面一時ながら背中を預け合う。  舞う銀の血飛沫。二人を取り囲っていた無数の名伏し難き異形らを、彼らは完全に殲滅せしめるも、  その戦いの中において、青年の『闇』は刻一刻と膨れ上がり──そしてついには、『孵化』の兆しを見せた。  青年から溢れ出す淀んだ魔力に、ミコトは、或いは見覚えがあったのだろう。  「まさか──」 ミコトは叫び、疾り、彼にその手を差し伸べた。引き戻す、間に合え、と。  呼応して伸ばされた手。  されど、互いが互いを掴むことはなかった。  彼から瀑布の如く発現した、漆黒色の蔦。無数の『花』。  色無き月夜の廃墟が、百花繚乱の狂った色彩を帯びた。  彼と外界を隔てるように、彼の身体は黒き大樹の中へと次第に埋もれいき、  『[[卵>哲学者の卵【道具】]]』によって蝕まれ混濁する意識の中、辛うじて自我を繋ぎとめていた青年は、ミコトに最後の懇願をする。  自身の魔械剣──『Redemptor』で自らを貫いて欲しい、と。そうすることが、唯一の救いになる、と言うように。  そしてミコトは、それを聞き入れて────       ────「わりぃ」       「あり、がとう」────  全ては、霧散した。} #exkp(p){{ ・≪魔術協会≫ }} #openclose(show=≪魔術協会≫){  &font(i,b){~2010/10/7}  [[魔術協会]]の新呪文開発班に生徒として所属している。  第504研究室を借りて、なにやら新しい魔術を開発中の模様。  その概要は、無能力者でも使える魔術。物が物だけに、どうやら彼なりに構想中の体系があるようだが────  尚、同室内に[[父さん>ぴょん太]]なる『蛙』の&s(){飼育}住居スペースを設けており、先述した新魔術の開発に協力してもらっているようだ。  &font(i,b){~2010/10/17}  『無能力者が使える汎用魔術』の開発に頭を悩ます日々、研究に行き詰って居た所で彼はある運命的な邂逅を果たす。  同協会魔導具開発班所属、[[南雲利織]]──『家電製品』を魔導具に改造するその少女との出会いにより、彼の道は大きく拓けた。  最初は、浮遊する掃除機に乗った彼女が引き連れていた珍妙な人形たちに興味を抱き、  その物珍しさから接触しただけであったのだが──会話の中で、お互いが『魔術協会』に所属する者だと知る。  せっかく出会えた魔術協会の所属同士、互いの研究分野について情報交換が出来れば有益だろうという事も兼ね、  彼は、行き詰っていたという自身の研究の相談を彼女にする事となった。  彼は、汎用魔術の術式自体は出来上がりつつあってもそれをどうやって実用化するかという点で、頭を悩ませていた。  そこで利織は、汎用化する為のツールとして、彼女の研究部門でもある『魔導具』を用いる事を提案する。  ──魔導具化の構想、彼も一度は考えた事があったが、自分の専門外の分野である為研究は捗らず──  ──そもそもどうやって『大量』の魔導具の素材を調達するか──いちいち魔石などを用意する訳にも──  そこで彼を閃かせたのは、彼女が用いていた『家電製品』の魔導具。  ──特殊な魔石を用意する必要も無く、尚且つ『大量』に集められる当てが有る──  思い立ってからは、早かった。  彼はなんと、初対面である彼女に対していきなり『数千人分の家電製魔導具を用意して欲しい』等と懇願する。   ──或いは彼女を危険に巻き込む事は避けたかったのだろうか、彼はその場では語らなかったが──   何を隠そう、その『汎用魔術』とは『アウグスト城塞』内外の民衆たちを『武装蜂起』させる為の鍵。   扱いや調達の難しい銃器では無く、『魔術』による無能力者の武装──それがこの研究の目的であったのだ。   そこで調達のしやすさ、また扱い易さと言う点において、『家電製品』の魔導具とはまさにうってつけだったのである。   例えば『ドライヤー』『リモコン』『懐中電灯』等など、一般市民が持っていても何ら不思議ではないそれらを用いれば、   手で持ち運べる為扱いやすく、尚且つこの計画の性質上重要である隠密性についても非常に優れているのだ。  だが、それはあまりに無茶、無謀、突拍子が無いにも程がある話であった。  ましてや初対面、せいぜい同じ魔術協会員であったというだけの接点しか持たない。  断られても文句は言えない、いや寧ろそれが当然でさえあるのだが、  それでも彼は、自身も全霊で手伝う心算である事を伝え、必死に頭まで下げてその真剣さを訴えた。  そうして、返ってきた答えは────     &bold(){「そんなに利織ちゃんの力が必要だってんなら──}      &bold(){────超、やってあげますよ」}  まさかの、承諾。    ──こうして、『汎用魔術』実用化に向けての動きは一挙に加速する事となる。  日々第504研究室に集められる家電製品──それも数千人分──をただ只管に魔導具化する一大プロジェクト。  笑いあり、涙あり、テクノでマジカルな超絶クリエイティブレースの幕開けである。  ハンカチの用意を忘れずに、感動のフィナーレを見逃すな! 番組の最後に、プレゼントのお知らせもあるよ。 &openclose2(show=『魔術倫理』){&br()Coming Soon...} } &big(){&color(grey,black){&u(){┼─├┐┌┘ &font(b,white){???} ┌┤ ┼─┬┘&color(#c9171e){│} }}} 現在、彼の行方は知れない。生死さえも不明である。 最後となったのは、廃工場における『悪卯』、真名“[[ミコト>毒牙 巳異]]”なる人物との邂逅。 彼は無数の異形らに取り囲われていたが、如何なる経緯でそうなったかは語られることがなかった。 ただ一つ確かなのは、それが彼にとって全く望まなかったものであったということだけ。 彼らが戦った異形らは一体何者だったのか。 彼を『孵化』に至るまで追い詰めたものは何だったのか。 『ミコト』に託した言葉に込められた想いとは何なのか。 一切が謎のまま、一つの終焉を迎えた。  &sizex(20){&bold(){“REBIRTH” or “REVERSE”...?}} [[「...Ende Neu」>曇華]]

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