曇華

「曇華」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

曇華」(2011/01/06 (木) 03:41:05) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

---- #right(){ |BGCOLOR(black):COLOR(white):RIGHT:&big(){               繰り返される永劫の忘却。}| 「心が欲しい」} ---- |BGCOLOR(black):&font(#e2041b,u){&size(20){&bold(){壱}}&color(white){&bold(){&italic(){Persona&space(72)}}}}| |BGCOLOR(black):COLOR(#e7e7eb):&big(){&bold(){「──その魂、貰い受ける」}}&br()&br()曇華。『曇りの華』と名乗り、生ある者達から『魂』の掠奪を行う者。&br()正体は黒野 ダンドクという者であるようだが、本人はそのことを完全に忘失している。&br()&br()二十代前半程、鴉のように黒い貫頭衣型の外套を纏った長身の青年。&br()所々毛先が黒く染まった緩く波打つ&tooltip(暁色){朝焼けのような橙色}の髪と、冷たい&tooltip(夜色){ここでは、僅かに藍色がかった黒色、とする}の双眸を持つ。&br()&br()口数は少なく、言動は酷く淡々としたものが多い。&br()人気の少ない所に現れることが多いが、人間を見かけると、殆ど“殺意無く”銃口を向けようとする。&br()まるで命令をただ遂行するかのようなその冷徹な様子は、かつて相対した者に、人形のようだという印象を抱かせたこともあった。&br()&br()しかしながら、その内面は酷く不安定であるようで、言葉を交わしていくと徐々に感情のようなものを滲ませることがある。&br()特に、過去の知人だと言う人物からその正体を問うような言葉をかけられた際には、ひどく混乱し激昂する様子が見受けられた。| |BGCOLOR(black):&font(#84a2d4 ,u){&size(20){&bold(){弐}}&color(white){&bold(){&italic(){Gear&space(72)}}}}| |BGCOLOR(black):COLOR(#e7e7eb):&big(){&font(b,white){&color(#84a2d4){◆}黒蕉紗の外套}}&br()暗黒色をした貫頭衣型の外套。丈が長めのポンチョのようなもの。&br()イトバショウと言う多年草の繊維で織られた『芭蕉布』と呼ばれる布を使っている。&br()とある戦闘中、後述の能力を用いてか彼はこの外套の布地を『金属化』したことがあった。&br()繊維の一本一本を金属化するため、鎖帷子の要領で通常の剣戟程度ならば刃を通さない程度の防御能力を備える。&br()&br()&big(){&font(b,white){&color(#84a2d4){◆}黒のルービックキューブ}}&br()彼が常に携行している全面漆黒のルービックキューブ。普段は腰元のホルダーに装着されていることが多い。&br()彼に付き従うように浮遊したり、また消滅したりする正体不明の異物。戦闘時には下記の魔銃『Ende Neu』に姿を変える。&br()&br()&big(){&font(b,white){&color(#84a2d4){◆}連発式魔弾小銃『Ende Neu』}}&br()エンデ=ノイ。彼の持つ黒いルービックキューブが変化して現れる武器。&br()全長500mm程。レバーアクション式ライフル型の魔銃。装弾数は10発。&br()銃床と銃身は漆塗りのように黒く、機関部にのみ銀色の古風な意匠が施されている。&br()『ウィンチェスターランダルカスタム』&small(){&link_anchor(1){*1}}と(第三世界では)呼ばれるものに構造が良く似ている。&br()&br()撃ち出されるのは鉛の弾ではなく、濃厚な黒い魔力弾。&br()命中しても銃弾相応の衝撃を齎すだけで、直接の外傷は与えられない。&br()しかしながら、この魔弾は後述の能力『Seed=Noir』発動の起点になるため、注意は必要。&br()&br()&big(){&font(b,white){&color(#84a2d4){◇}華葬弾}}&br()ある状況下において『Ende Neu』より放たれる、煌く銀色の粒子を纏った黒い魔力弾。&br()その詳細は現在不明だが、ある町人がこれを被弾した際には、以下のような効果が見られた。&br()&br()──被弾した箇所から一本の黒い木が出現し、花を咲かせ、一つの果実を実らせる。&br()被弾者は終始悶え苦しんでいたが、その果実をもぎ取られると、遷延性意識障害──俗に言う『植物状態』に陥った。&br()ただ、これは全く力の無い非能力者が受けた場合のもの。力ある能力者が受けた場合も同じになるのかは、まだ定かではない。| |BGCOLOR(black):&font(#ee7800,u){&size(20){&bold(){参}}&color(white){&bold(){&italic(){Magia&space(72)}}}}| |BGCOLOR(black):COLOR(#e7e7eb):&big(){&bold(){&color(#ee7800){◆}&font(i,white){Seed=Noir}}}&br()シード=ノアール。『哲学者の卵』の孵化による影響で新たに発現したと思われる能力。&br()&br()植物の生成とその使役に関する能力のようだが、彼の生み出すそれは純粋な植物とはやや異なる部分が見受けられる。&br()その一つは、色。生み出されるものは全て、『花』と呼べる箇所以外──葉、茎、枝、幹etcが全て漆黒のものである。&br()また、この漆黒の植物繊維を『金属化』したり、『花』を『爆弾化』したことなどが確認されているが──その詳細は不明。&br()&br()植物生成の起点となるのは、彼本人とそこから近い周囲。もしくは、『Ende Neu』の撃ち出した黒い魔力弾の着弾点。&br()笹の葉を金属化して鋭い投擲刃としたり、相手に命中した魔弾から花を咲かせそれを爆破したり、といった使い方がなされた。| |BGCOLOR(black):&font(#867ba9,u){&size(20){&bold(){肆}}&color(white){&bold(){&italic(){Tips&space(72)}}}}| |BGCOLOR(black):COLOR(#e7e7eb):&big(){&font(b,white){&color(#867ba9){◆}Lilitherre}}&br()&openclose(show=╋){リリセール。女性と思しき正体不明の人物。&br()表情が欠損しており、唇も一切動かさない西洋人形のような容貌。&br()ブランデーの香を漂わせ、蠱惑的とも言えるような声を紡いで相手の内面へと触れたがる。&br()&br()現在、基本的には何処からともなく声を響かせるだけで姿はあまり見せないが、&br()ある邂逅において登場した際には、その身体は幽霊のように半透明なものになっていた。&br()&br()曇華曰く、彼と彼女は「働き蜂と花」の関係であるというのだが、&br()実際に相互扶助の関係になりえている様子は一切見受けられていない。&br()&br()そんな矛盾を指摘された時には、「──余計な言葉は、彼に必要ないわ」とし、&br()曇華が知人の記憶を取り戻しかけた時には、「──それは、私が手にするための心」&br()「貴方が先に心を埋めることは、赦されないわ」とすら、言葉にしていたが────}&br()&big(){&font(b,white){&color(#867ba9){◆}〝器〟と〝魂〟}}&br()&openclose(show=╋){リリセールがよく言葉にする〝器〟と〝魂〟と言う概念。&br()未だ詳細なことは語られていないが、その文脈から察するに、『身体』と『精神』という認識が最も近そうだ。&br()&br()彼らは、一般的な“生物”などの存在を、“『器』と『魂』の両方を備えたものである”と定義しているらしい。&br()身体(必ずしも有機物とは限らない)を『器』、精神を『魂』として、それぞれが独立して在るものだと言う考え方。&br()&br()過去の文脈から解釈するに、『器』とは要するに『魂』の入れ物、云わば肉体。&br()そして曇華曰く、「『魂』を構成する二大要素は、『心』と『記憶』」──とのこと。&br()&br()──このような抽象的な概念構造を軸とした、彼ら個人の世界観。Imihumei。&br()第三世界の現代医学や科学における観点などからは、一切言及しないものとする。}&br()&big(){&font(b,white){&color(#867ba9){◆}魂の劫略}}&br()&openclose(show=╋){上記のように。彼らは『器』は『器』として、『魂』は『魂』として、それぞれ切り離して扱えるものだとしているため、&br()その戦闘行為は、単に相手を『殺害』するためではなく、その文字通り、本当に“魂を奪う”ことを目的としたものである。&br()&br()曇華は日々、生ある者を見つけては、何かの仕事か作業のように淡々とその魂を奪おうとしているが、&br()その目的を問われた際には、「生きる為に心と記憶を得る」と答えた。命が他の命を喰らって生を繋ぐように、と。&br()しかし、それが実際にそうであるのか──魂を奪わねば本当に生きていけないのかは、未だ分かってはいない。&br()&br()その真実がどうであれ、曇華はただそう信じ込み、盲目的なまでに魂を奪うことに執着し続けている。}&br()&big(){&font(b,white){&color(#867ba9){◆}Tabula Rasa}}&br()&openclose(show=╋){タブラ・ラーサ。原義では、ラテン語で「磨かれた石版」という意味。&br()転じて、「人間は産まれた時には白紙の状態である」という経験主義の概念を表す語でもある。&br()人は先天的には何も持っておらず、全ての知識や観念は経験によって得られていくというような考え方。&br()&br()主に哲学や心理学において使われる語であるそうだが、しかしそれとは関係なく、&br()リリセールと曇華は、ある存在・状態を意味する語としてその言葉を用いているようであった。&br()&br()かつて彼らは「彼は一生Tabula Rasa」「僕はまたTabula Rasaに戻る」といったような使い方をした。&br()その前後の文脈から察するに、恐らくは原義に限りなく近い意味で使われているように思われるが──&br()「何も書かれていない石板」「無の板」。それが具体的には何を示すのか、明らかにはされていない。}&br()&big(){&font(b,white){&color(#867ba9){◆}虚なる輪廻}}&br()&openclose(show=╋){曇華は、戦闘において酷く負傷しても死にさえしなければ、&br()撤退した後日には全てが元通りと化している様子が見られた。&br()&br()──本当に全て、元通り。&br()&br()対話を通じ、相手の深い心が感じ取れても、過去の大事な知人の記憶が蘇っても、&br()次の日になれば、まるでそんなことなど無かったかのように、彼は再び冷徹な掠奪者へと戻っている。}| ---- |BGCOLOR(#e7e7eb):&big(){関連項目}&br()・[[黒野 ダンドク]]&br()・[[哲学者の卵>哲学者の卵【道具】]]&br()・[[リリセール>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/1408.html#H4]]| ---- &aname(1) |BGCOLOR(#e7e7eb):&big(){脚注}&br()&openclose(show=[1]ランダルカスタム){通常のウィンチェスターライフルをソードオフ(前後に短く切り詰めて小型化すること)したモデル。&br()昔の西部劇「拳銃無宿」の主人公ランダルさんが使用していたことから、その名前を取ってこう呼ばれる。(らしい)&br()連射・速射をしやすいように、レバー部のループ(楕円の輪状部分)が大きくなっている。&br()レバーに指を引っ掛けてから銃をクルリと一回転させると、華麗な片手リロードが出来る。}|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: